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プジョー5008(初代)が欲しい!! PEUGEOT 5008

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER奥村純一
協力: プジョー美女木

IMPRESSION

ミニバンらしからぬスポーティさ
運転の楽しさはハッチバック同様

初代5008を運転するのは、2013年の日本導入直後以来だ。あの時は前期型プレミアムだったが、今回お借りしたのは後期型のプレミアム。外観は少し変わったが内装はほぼ同じで、運転した印象も、当時の記憶と変わらぬ、好感の持てるものだった。

初代5008は全高が1645mmあるのだが、運転席の座面がそれほど高いわけでなく、ミニバンとしては乗り降りがしやすい。その上シートは、やや小ぶりなものの、フランス車らしく各部をしっかり支えてくれる形状なのがありがたい。更に、インパネの形状が、良い意味で普通なのが嬉しい。車種によってはメーターナセルとフロントウインドウの間に広大なスペースがあるミニバンもあるが、初代5008はまるでハッチバック車のように普通で、高いセンターコンソールから生えたセレクターレバー共々、全く違和感なく希望のドライビングポジションが取れるのだ。

走り出すと、これまたプジョーのハッチバック車を運転しているかのように思える。足はやや硬めだが、当たりがソフトで、常にフラットな姿勢で走ろうとするところはプジョーそのもの。ステアリングに素直に反応するノーズの動きも、プジョーらしくスポーティと言えるほどだ。

1.6リッター直4直噴ターボ・エンジンと6速トルコンA/Tのマッチングは良く、街中で走る限り力不足を感じるようなことは全くなかった。

ドライバー以外が楽しいミニバンが世の中には多いが、この初代5008は異例にドライバーが一番楽しいミニバンと言えそうだ。

MARKET INFORMATION

内容を考えれば非常にお買い得。
認定中古車なら更にお得感が高い

初代5008は、元々日本に輸入された台数が少ないため、中古車のタマ数はかなり少な目だ。それでも、例えば2代目ルノー・カングーと比べれば、新車価格からの値落ち率は大きく、前期型で走行距離の多い個体なら50万円を切るものも出始めてきている。輸入3列シートミニバンとしては、最もお買い得感が高いと言えるだろう。

バリエーションは少ないが、基本的に前期型より後期型、またプレミアムよりシエロの方が若干高くなり、レザー・パッケージ(新車時前期型25万円、後期型28万円)やビデオ・パッケージ(前後期共10万円)装着車は極端に少ないものの、あれば価格にある程度反映されるという。

ボディカラーとしては、パールホワイトとエジプシャンブルーの人気が高いそうだが、色による価格差はないとのことだ。

プジョーの場合、正規ディーラーで取り扱う認定中古車は、新規登録から9年以内であれば1年保証が付く(車齢により内容は異なる)ので、よりお買い得感は髙い。更に、前述した「プジョー・メンテナンス・プログラム」が残っていれば幸運だ。

タマ数が少ない5008のような車両の場合、素性がしっかりした、認定中古車を狙うというのも、賢い買い方かもしれない。

年式価格
2013年40~120万円
2014年60~140万円
2015年80~160万円
2016年100~180万円
(2020年7月調べ)

TROUBLE SHOOTING

01:メンテ・プログラム加入かどうか確認を

5008は2000年代以降に設計されたモデルのため、消耗品を定期的に交換していれば、基本的にトラブルの心配はほとんどない。また新車時にディーラーで、有料の「プジョー・メンテナンス・プログラム(内容や期間により4種あり)」を装備した個体も多く、その場合登録から3~7年間定期点検や消耗品交換(指定品を決められた回数)が無料となる。なおこのプログラムは中古車でも引き継ぎ可能なので、購入の際は確認したい。

02:距離が伸びている個体は早めの対策がお勧め

細かな注意点として、サイドウインドウ下のモールが経年劣化でくすむことがあるそう。その場合磨きで元に戻るとのこと。また直噴エンジンのため、距離が伸びた際、内部にスラッジが溜まることがあるので、指定のオイルを早めに交換したい。更に、これも距離が伸びた時に、燃料ポンプに不具合が出ることがあるそうだが、こちらは未然に洗浄して発生を抑えることが可能とのこと。仮にトラブルが生じても4~5万円で交換可能。

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