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シトロエンDS5/DS5が欲しい!! CITROËN DS5/DS5

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER山本佳吾
協力: シトロエン有明アプルーブドサイト

シトロエンDS5/DS5が欲しい!!

シトロエンの新たなブランドとして2009年に誕生したDSライン。DS3が同年発売され、その後DS4も登場。そして2011年4月に発表されたのがDS5だった。

2005年発表のコンセプトカー、C-スポーツラウンジがルーツで、並行して開発されていた2代目C4がベースとされた。このためサスペンションは、ハイドラクティブ3プラスではなく、前ストラット、後ろトーションビームに、通常のコイルスプリングとダンパーを組み合わせていた。

日本には2012年8月に導入。日本仕様のエンジンは156psの1.6リッター直4ターボで、ミッションはアイシン製6速A/T。シックと呼ばれるモノグレードで、大型グラスルーフなどを標準装備する。シートはファブリックとレザーのコンビが標準で、レザー(+20万円)とクラブレザー(+45万円)仕様がオプション設定された。

2015年からDSブランドがシトロエンから独立し、DS各車は随時新型に切り替わることになった。日本仕様のDS5はまず同年10月の限定車で新型ボディを纏った後、2016年4月に標準車も新型に移行。その際エンジンは165psとなり、6速A/Tが高効率化された。シックのみの設定は変更がなく、レザーパッケージ(+45万円)/2017年から+63万円)が選択できた。

2017年1月に、180psの2リッターディーゼルターボ・エンジンを搭載するシックBlueHDiを導入。こちらはレザーパッケージのみの設定で、17インチタイヤとなっている。

2018年11月をもって、日本での販売を終了した。

EXTERIOR & ENGINE

ミニバンでもワゴンでもない新しい乗り物

フロントフェンダーのサーベルラインやヒドゥンピラーのリアまわりなど、未来的なデザインが特徴。現車は2014年式の限定車ホワイトメロディ。

ヘッドライトはL字型のLEDスモール、HIDのロービーム、ハイビームが並ぶ。バンパー上部にウインカー、下部にフォグランプを配置。

テールライトは上段左右がスモール、中段は外がウインカー、内がバックで、下段がブレーキとリフレクター。

リアバンパー中央にバックフォグが備わる。エキゾーストは左右2本出し。

17インチの純正アルミホイールに、225/50R17サイズのミシュラン・プライマシーHPを装着していた。

156psの1.6リッターターボ・エンジンをアイシンAW製6速A/Tと組み合わせる。この時代のPSAの定番。

INTERIOR & LUGGAGE

飛行機をイメージしたユニークなコクピット

飛行機のコクピットをイメージしたというインパネまわり。操縦桿風のステアリング、センターコンソールやオーバーヘッドコンソールのスイッチ類などは確かにそんな雰囲気。

メーターは中央にアナログ/デジタル併用の速度計、左にアナログの回転計、右にマルチ表示を配置。

前期型ではオプションの純正ナビを装着。時計は縦長のアナログ式。セレクターレバー後方に左右に分かれて並ぶスイッチはパワーウインドウやドアロック用。

視線を動かさずに、速度計などが見られるヘッドアップディスプレイも標準装備される。

大きめのフロントシートは身体を的確に支える形状で快適。電動調整機能やアクティブランバーサポート、シートヒーターも備わる。

リアシートはやや平板ながら広く快適。現車は特別仕様車ホワイトメロディで、クラブレザーシートがブラン&ミストラルのツートーンとなる。

特別仕様車ホワイトメロディは10スピーカーのDENON HiFiオーディオを装備。これはトランクルーム右側に設置されたサブウーハー。

標準装備されるコックピットルーフ(3分割電動サンシェード付)は、車内を開放的にする。

トランクルームは通常時で465リッター。肘掛裏部分のみの開閉もできる。後席はバックレストと座面が6対4分割可倒式で、完全にダブルフォールディングすることも可能。

IMPRESSION

ハイドロでなくても乗り心地は快適
ずっと走り続けたいロングツアラー

今回お借りしたのは、前述の通り限定車のホワイトメロディで、2014年式。ドアを開けると、白をアクセントとしたクラブレザー・シートが、やたらお洒落に見える。このシート、全体に大きめで、柔らかいわけではないものの、身体をきちんと支えてくれる印象で快適だ。ただ、着座位置が比較的高めなのに、ルーフは低いので、大柄な人は頭上に圧迫感を感じるかもしれない。

エンジンをかけ走り出す。1.6リッターターボ・エンジンは156psで、トルクが24.5kg-mあるとはいえ、1.5トン以上ある車体の発進加速にはやや力が不足気味。それでも速度が乗りさえすれば、スムーズに車速を伸ばしていける。

足まわりは当たりがソフトで、前後にゆっくりピッチングする感じもあり、バネなのにハイドロっぽい味わいがあるのが面白い。もちろんロールの仕方などはコンベンショナルなサスペンションのそれで、浮遊感は感じないのだが、これはこれで快適。また視界が良いこともあり、ロングツアラーとしても魅力的だ。

リアシートは座面が平板な印象で、前席ほどフィットする感じはないが、スペース的には余裕がある。大人2人であれば、長距離でも不満は出ないだろう。

ミニバンと5ドアHBの中間のようなスタイリッシュなボディは、今見ても非常に新鮮。また飛行機のコクピットをイメージしたというインパネや、時計のベルトを意識したというクラブレザーシートなど、インテリアも個性的。普段からお洒落に気を遣う、素敵なファミリーに乗ってもらいたい1台と言える。

SPECIFICATION
CITROËN DS5 White Melodie
全長×全幅×全高:4535×1870×1510mm
ホイールベース:2725mm
車両重量:1550kg
エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ
総排気量:1598cc

最高出力:156ps/6000r.p.m.
最大トルク:24.5kg-m/1400-3500r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/トーションビーム
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):225/50R17

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