BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
ホントに買っていいんですか?
気になるクルマをユーザー目線で掘り下げます

ボルボV40(2代目)が欲しい!! VOLVO V40(II)

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER奥村純一
協力: VOLVO SELEKT東名横浜

ボルボV40(2代目)が欲しい!!

Cセグメントのボルボは、1995~04年のS40/V40が第1世代、2004~12年のS40/V50/C30が第2世代。そして2012年3月に、5ドアHBに集約された第3世代モデルがV40(V40としては2代目)の名でデビューした。

シャシーはフォード傘下時代に設計された先代のものを基本的に踏襲。サスペンションは前ストラット、後マルチリンクで、これも先代同様だった。

日本には2013年2月から、180psの1.6リッター直4直噴ターボ+6速DCTのT4が導入された。すぐに213psの2リッター直5ターボ+6速DCTのT5 Rデザインも登場。更には車高を55mm上げ、専用バンパーなどを備え、四輪駆動を採用したクロスカントリーT5 AWDも追加されている。

その後、年次改良と特別仕様車発売が繰り返されていく。主な変更点を紹介すると、まず2014年11月にT5 Rデザインが、245psの2リッター直4直噴ターボ+6速A/Tに変更(翌年3月にはクロスカントリーT5 AWDも同じに)。12月にはT4の足まわりがツーリング・シャシーに変更された。また2015年7月には、190psの2リッターディーゼル・ターボ+8速A/TのD4とクロスカントリーD4(FWD)を追加設定。更に8月には、152psの1.5リッター直4直噴ターボ+6速A/TのT3が、T4に代わり導入された。

2016年7月にマイナーチェンジ。内外装とグレード体系が見直された。翌年2月には、122psの1.5リッター直4直噴ターボ+6速A/TのT2も追加。詳細は別項を参照して欲しい。

EXTERIOR & ENGINE

ボルボのイメージを変えた躍動的なHBボディ

四角いイメージから一転、曲線主体のスタイリッシュなボディデザインを持つ。リアハッチの形状は、往年の1800ESを彷彿させるもの。取材車両は2013年式のV40 T4 SE。

フロントライトはロー&ハイビームがHIDで、その外側がウインカー、内側がフォグ、上の部分がスモール。

リアライトは外側がスモール、内側上がブレーキ、下がウインカーとバックで、バンパー部にバックフォグが備わる。

オプションのパノラマ・ガラスルーフを装備。この他現車には総額100万円近い当時のオプションのほとんどが装着されている。

純正5本スポーク・ホイールに225/45R17サイズのピレリP7を装着。初期型のみ、やや硬めのサスペンションを装備する。

180psを発揮する1.6リッター直4直噴ターボ・エンジンと6速DCTを組み合わせる。一世代前のV50系に比べ、燃費は約40%向上している。

INTERIOR & LUGGAGE

北欧らしい洗練されたデザインのインテリア

美しくデザインされ、グレーのツートーンで配色されたインパネ。ソフトな印象で、女性ユーザーからの好感度も高そうだ。パドルシフトは備わらない。

液晶メーターは中央に丸い表示があり、3種類のテーマから選択可能。これは中央部に赤い回転計とデジタル速度計が表示される「パフォーマンス」。

ボルボ独特のフローティングマウントされるセンターコンソール。パネルの裏側に小物などが置ける。

フロントシートは、このクラスとしては異例に快適。座面が大きく、包み込まれるような形状で、座り心地抜群。現車は本革シートを装着。

リアシートは定員3名だが、ご覧のようにほぼ二人乗り仕様。足元、頭上とも、まずまず余裕があり、長距離でも快適に過ごせそうだ。

ラゲッジスペースは通常状態で335リッターの容量。フロアボードの下にも収納スペースがある。後席シートバックは6:4分割可倒式、全て倒すと最大1032リッターまで容量を拡大できる。

IMPRESSION

最初期型ゆえ足まわりがハードながら
思ったより快適に街中を走行できる

前述の通り、今回お借りしたのは2013年式T4 SE。乗り込むと、まずフロントシートの座り心地の良さに驚かされる。より大きなサイズのクルマに乗っているような感覚を覚えるほど。

走り出すと、エンジンは低回転からトルクがあり扱いやすい。一方6速DCTは制御にやや古さを感じる部分こそあるものの、とりたてて不満はない。それより足まわりが硬めで、路面が悪いところを走ると、当たりが強いのがやや気になる。これは2013~14年式のみ、最もハードなダイナミック・シャシーを採用していたからだが、気になる場合は2015年モデル以降を選ぶことをお勧めする。ただ、街中の良い路面を走っている限りは快適だし、山道では威力を発揮しそうではあるが……。

現車には様々なオプションが備わるが、追従式レーザー・クルーズコントロール、レーン・キーピング・エイドなどから構成されるセーフティ・パッケージや、歩行者を撥ねた時ケガを軽減する歩行者エアバッグなど、安全装備も多数備わる。ボルボは昔から安全に注力してきたメーカーだが、こうした装備が備わっていると認識するだけで、安心感が高まるのも事実。実際運転していると、そうした安心感があるから余計に、安全運転をしようと思えた。これこそボルボの大きな魅力と言える。

後席も荷室も、このクラスの標準的モデルより余裕があるV40は、お子さんのいる家族にピッタリの1台と言える。もちろん安全であることは、家族にとって最高のプレゼントだろう。

SPECIFICATION
VOLVO V40 T4 SE
全長×全幅×全高:4370×1785×1440mm
ホイールベース:2645mm
車両重量:1430kg
エンジン形式:直4 DOHC16バルブ+ターボ
総排気量:1595cc

最高出力:180ps/5700r.p.m.
最大トルク:24.5kg-m/1600-5000r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/マルチリンク
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):225/45R17

1 2 3