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シトロエンC5(2代目)が欲しい!! CITROËN C5(II)

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER宮越孝政
協力: シトロエン横浜緑

シトロエンC5(2代目)が欲しい!!

2代目シトロエンC5は2007年10月に発表され、2008年1月に欧州市場で発売された。日本にはその年10月に導入されたが、欧州で販売されていたディーゼル・エンジンやコンベンショナル・サスペンション仕様は用意されなかった。日本仕様は当初、初代から引き継いだ215psの3リッターV6+6速A/Tと、143psの2リッター直4+4速A/TのハイドラクティブIIIプラス装着モデルだった。ボディはセダン(初代は5ドア)とツアラーと呼ばれるワゴンの2タイプで、2リッターと3リッターで装備にも違いがあった。

翌年10月、全車にHDDナビが標準装備となるなど細部を変更。2010年5月に、156psを発揮する1.6リッター直4ターボ・エンジン+6速A/T仕様を2リッターに代えて設定した。セダン、ツアラーともに、セダクションとエクスクルーシブの2グレードを設けている。

また2011年2月には、ヘッドライトまわりにLEDポジションランプを採用。セダクションのシートをファブリックにし、エクスクルーシブのホイールを18インチから17インチにするなどして価格を改訂している。またこのタイミングで3リッター・エンジン搭載車は廃止となった。

2012年6月にセダクション・ベースの限定車リミテッドスタイルを発売。同年10月に、フロントグリルなどを変更したマイナーチェンジを実施。メカニズム的には大きな変更は行われなかった。

その後は細かく装備を見直しながら何度か価格を改訂しつつ販売が続けられたが、2015年5月発売の限定車「C5 Final Edition」をもって、日本市場での販売を終了(2016年まで在庫を販売)した。

なおフランスでの生産は2017年5月で終了し、ハイドロニューマチック/ハイドラクティブ系サスペンションの車両の歴史は幕を閉じた。

また中国シェンロン社(神龍汽車有限公司)での生産(コンベンショナル・サスペンション)は継続され、2017年に大規模なマイナーチェンジを実施。現在も販売が続いている。

EXTERIOR & ENGINE

実用性に優れたハイドロ・シトロエンの完成形

ボディデザインは初代が有機的な印象だったの対し、2代目はドイツ車風の理詰めな印象のものとなった。好みは別れるところかも知れない。撮影車両は2009年式ツアラー・エクスクルーシブ3.0。

ヘッドライトはHIDで、その内側がスモール、外側はコーナリングランプ。バンパー部がウインカーとフォグ。

テールライトは、スモール&ブレーキ、ウインカー、バック、バックフォグを全て備えたタイプで視認性も良い。

215psと30.5kg-mを発揮する3リッターV6エンジン。中期型以降の1.6リッター・ターボに比べ燃費は悪いが、フィーリングは好印象。

初期型のエクスクルーシブは245/45R18のタイヤを装着するが、路面の凹凸を車内に伝えやすいのが難点。

INTERIOR & LUGGAGE

常にリラックスできる快適なインテリア

ステアリングは中央が動かない構造。端正なインパネだが、右ハンドルだとハザードスイッチが運転席から遠い。

メーターは、中央にデジタル/アナログ併用のスピード、右に液晶モニター内蔵のタコ、左に燃料/水温という配置。見やすいが陽射しを反射しやすい。

センターコンソールに空調とオーディオのスイッチを配置。A/Tセレクターレバーはガングリップ型で、パーキングブレーキは電気式を新たに採用。

ツアラーには全車にパノラミックルーフと呼ばれる大きなガラスルーフが備わる。シェードが電動で開閉可能。

大きく座り心地に優れた前席。電動で調整可能な上シートヒーターも備わる。疲労は最小限だろう。

後席の居住スペースはかなり広い。シートは初代と異なり、中央部が盛り上がったタイプとなった。

荷室は後席を使った状態でも広大なスペースを誇る。後席のバックレストは左右非対称で倒すことができ、中央に長尺物用の穴もある。床面がフラットな上ダブルフォールディングも可能で、最大1462リッターの容量を確保できる。

IMPRESSION

ボディの剛性感が増したことで
更に乗り心地が滑らかになった

今回お借りしたのは、2009年式のC5ツアラー・エクスクルーシブ3.0。筆者は普段初代C5後期型5ドアV6エクスクルーシブに乗っているのだが、エンジンとミッションは殆ど同じで、サスペンションがストラット/トーションビームかダブルウィッシュボーン/マルチリンクかの違いがある。また車重は230kgほど今回の撮影車両の方が重く、タイヤは自分の初代が215/55R16だったのに対し、撮影車は245/45R18と幅と径が大きく異なる。

運転席に収まると、シトロエンらしい大型で当たりの柔らかいシートにまずホッとさせられる。ステアリングは中央のパッド部分が動かないタイプで、最初少し驚くが、すぐに慣れた。

走り始めると、自分のクルマより動き出しに重さを感じる。重量差230kgでは仕方ない。ただこれもすぐ慣れてしまった。この3リッターV6は官能性はないものの実直に仕事をするタイプで、低速トルクがあり運転しやすい。

ボディは初代よりも剛性感があり、カッチリした印象。車内の静粛性も一段と向上しているようだ。18インチタイヤのため凸凹ははっきり伝わるが、路面が滑らかなら非常に快適。ただ同じエクスクルーシブでも中期型以降は17インチタイヤを履くので、そちらなら印象が違ったかもしれない。

広い室内と大きな荷室スペースを持ち、快適な乗り心地を提供してくれるC5ツアラーは、家族で旅行する機会の多いファミリーなどにお勧めだ。

SPECIFICATION
CITROËN C5 TOURER EXCLUSIVE 3.0
全長×全幅×全高:4845×1860×1490mm
ホイールベース:2815mm
車両重量:1790kg
エンジン形式:水冷V型6気筒DOHC
総排気量:2946cc
最高出力:215ps/6000r.p.m.

最大トルク:30.5kg-m/3750r.p.m.
トランスミッション:6速A/T
サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):245/45R18

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