BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
ホントに買っていいんですか?
気になるクルマをユーザー目線で掘り下げます

シトロエンDS4が欲しい!! CITROËN DS4

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER宮越孝政
協力:シトロエン横浜緑(http://yokohamamidori.citroen-dealer.jp/

シトロエンDS4が欲しい!!

シトロエンの新たな顔、DSシリーズの第2弾として、2010年のパリモーターショーで発表されたDS4。クーペのように美しいボディとSUVのような高めのアイポイントを持つクロスオーバーモデルだ。ベースとなったのは2代目C4で、前ストラット、後トーションビームのサスペンションを含むシャシー関連は基本的に同一。ただしボディは全く異なり、後席ドアはクーペ風に見えるようノブをピラーに配置している他、フロントウインドウ上部を後方まで延ばして、開放感を演出している。

日本には2011年9月に導入され、エンジンはBMWと共同開発した1.6リッター直4ターボのチューン違いが2種用意された。200ps仕様は6速M/Tと組み合わされスポーツシックを、156ps仕様はシングルクラッチの6速EGSと組み合わされシックを名乗る。両者にスポーティな外観とツートンレザーシートを纏うパック・ぺルソが用意された。

2012年9月には、シックにアイシン製6速トルコンA/Tと162psエンジンを搭載した仕様を追加し、EGS仕様はフェードアウト。またパック・ぺルソに代わり、ツートンまたはクラブレザーが両グレードにオプション設定された。

その後シック・ベースの限定車を3タイプ発売。また2015年6月にシックのエンジンが165psになると共にA/Tに改良が加えられ、燃費を大幅に向上。その際装備が充実したキセノン・パッケージが設定された。一方スポーツシックはこのタイミングで廃止された。2015年11月にエディション1955を限定発売。

2016年4月に、DSブランドとなったマイナーチェンジモデルを発売。フロントグリルなどが変更され、A/Tが改良された。ベーシックなシックと、装備の豪華なシックDS LEDビジョン・パッケージを設定。更に30mm車高を上げたクロスバックも追加された。

同年7月に180psを発生する2リッター・ディーゼル・ターボ・エンジンを搭載したシックBlueHDi DS LEDビジョン・パッケージとクロスバックBlueHDiを追加。

2017年1月にスポーティに仕立てたパフォーマンスラインBlueHDiを限定発売。2018年11月に日本での販売を終了した。

EXTERIOR & ENGINE

スタイリッシュで実用的なクロスオーバー

車高が高いにも関わらず、ルーフが弧を描くクーペスタイルが美しい。全体にかなり凝ったデザインだ。取材車両は2015年式スポーツシック。

シトロエンの高級ブランドとして誕生したDSは、その後独立したDSブランドへと発展した。現車は初期型で、シトロエンとDS両方のエンブレムを装着している。

Cピラーのサイドウインドウがキックアップした部分に、巧みに配置されたドアアウターハンドル。

フロントライトは外側がHIDのヘッドライトで内側がスモール&ウインカー。バンパー部はフォグ。

テールライトは外側がスモール&ブレーキとウインカー、下がバックで、バンパー部はバックフォグ。

スポーツシックの場合、18インチ・ホイールを標準装備する。タイヤは225/45R18サイズを装着。

BMWと共同開発された1.6リッター直4ターボは、この時代の多くの車種に採用されていた。DS4ではスポーツシックが200psを発揮する高性能仕様を搭載していた。

INTERIOR & LUGGAGE

スポーティ&お洒落な大人っぽいインテリア

オーソドックスで、何がどこにあるかわかりやすいインパネまわり。ペダルは左寄りに配置される。ステアリングは下がフラットな形状。

シンプルだが未来感もあるメーター。スピードメーター内側は情報を表示。文字盤と文字の色は変更可能だ。

6速M/Tのレバーは、ストロークが大きめで若干スポーティ感に欠ける。ナビはポータブルタイプをインダッシュに搭載可能。

フロントシートは小さめのサイズながらサポート性が高く、決して柔らかくはないものの、座り心地はいい。

後席は大人2人なら無理なく座れるスペースを確保。ただしドアが小さいため、乗り降りはかなり窮屈だ。

トランクスペースは十分な容量を確保。後席シートバックは6対4の分割可倒式。中央の肘掛後ろ側は開閉可能で、長尺物を搭載できる。

IMPRESSION

予想以上にトルクフルで速いが
シトロエンらしく快適さを重視

試乗したのは、200psエンジンと6速M/Tを備えたスポーツシックの2015年式。まず運転席に座ると、フロントウインドウが2代目C3並みとは言わないまでも、かなり上まであるのに驚く。開放感は抜群で、前席はかなり明るいのだが、逆に後席はティンテッドガラスのためにやや薄暗い。本革張りのシートは、サイズ的には少し小さめで、表面は硬い印象。それでも座り心地は良く、十分に快適だ。

マニュアルシフトを操作して走り出すと、低速からトルクがあり、とても力強く加速する。高回転まで回るわけではないが、予想していたより遥かに加速は鋭く、相当速いという印象だ。

電動パワーアシストのステアリングは自然な動きで、ブレーキのタッチも、オーバーサーボ的なこともなく良好。ただシフトレバーのストロークは大きめで、スポーティさに若干欠ける。

サスペンションはやや固め。また路面の段差やうねりを通過すると、車体全体が揺すられる感じもあるが、重心と着座位置が高いから仕方ない部分もあるのだろう。それでもあまり不快に感じないのは、快適性を重視するシトロエンならではと言えそうだ。

SUVと言うより、ちょっと車高と着座位置の高い5ドアといったイメージのDS4。予想以上に速く、しかも快適だから、普段は家族の足として使い、時には走りを楽しみたいといったお父さんには最適な1台だろう。もちろんシックなら更に快適度は高いはずだ。

SPECIFICATION
CITROËN DS4 SPORT CHIC
全長×全幅×全高:4275×1810×1535mm
ホイールベース:2610mm
車両重量:1400kg
エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC+ターボ
総排気量:1598cc

最高出力:200ps/5800r.p.m.
最大トルク:28.0kg-m/1700r.p.m.
トランスミッション:6速M/T
サスペンション(F/R):ストラット/トーションビーム
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):225/45R18

1 2 3