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プジョー308(2代目)が欲しい!! PEUGEOT 308(II)

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER宮越孝政
プジョー新横浜(http://shinyokohama.peugeot-dealer.jp/

プジョー308(2代目)が欲しい!!

2代目プジョー308は2013年にデビューした。EMP2と呼ばれる新型プラットフォームを採用し、大幅な軽量化を実現。5ドアHBと、翌年追加されたSW(ワゴン)があり、後者はホイールべースが110mm、全長が70mm長くなっていた。

日本には2014年11月に導入され、当初1.2リッター直3ターボ・エンジン(130ps)と6速A/Tのみの設定で、5ドアHBは装備の違いで3グレード、SWは2グレードが用意された。

2015年にはグレードが整理され、更に1.6リッター直4ターボ・エンジンと6速M/Tを組み合わせたGTiバイ・プジョースポール(5HBのみ)が登場。250psと270psの各仕様があった。またこの年、1.6リッター直4ディーゼル・ターボ・エンジン搭載車(120ps)と2リッター直4ディーゼル・ターボ・エンジン搭載車(180ps)を追加。共に6速A/Tのみだった。

2017年の東京モーターショー会場で、マイナーチェンジモデルの導入が発表される。フロントのデザインが変更され、LEDライトの使用範囲が広がるなどの変更が行われた。この際グレードが再度整理され、GTiは270ps仕様に統一されている。

2018年に新開発の8速A/Tが2リッターディーゼル・ターボ車から搭載を開始。またやはり新開発の1.5リッター直3ディーゼル・ターボ・エンジン(130ps)が8速A/Tで同年末に登場した。

2019年春には、1.2リッター直3ガソリンターボ・エンジンに改良が加えられ、同時に8速A/Tが採用されている。

EXTERIOR & ENGINE

ホイールベースの異なる2種のボディを用意

SWは5ドアHBのホイールベースを110mm延長している。リアドアから後ろは全く別のデザイン。全体のまとまりは5ドアHBに分があるが、使い勝手はSWの方が優れる。
ヘッドライトは外がHIDのロー、内がLEDハイビームで上がスモール。バンパーにウインカーとフォグ。
リアは外にブレーキとウインカー、内にバックとバックフォグ。まわりがスモール。
130psを発揮する1.2リッターガソリン・ターボ・エンジンは直列3気筒ながら、それを意識させることがない。低回転からトルクフルで、6速A/Tとの相性も良い。
撮影車は、純正のスポーク風デザインのアルミホイールに、205/55R16サイズのミシュラン・エナジーセーバーを装着していた。

INTERIOR & LUGGAGE

車内は十分に広く、特にSWは後席にも余裕

近年のプジョーは、小径のステアリングの上からメーターを見るi-Cockpitを採用する。ステアリング下端は平になっているので、位置を下げても脚と干渉しにくい。
左右対称のメーターまわり。回転計は右から針が動く。ドライバーの背が低いと、メーター下部や距離計が見えにくい。
センターコンソール上部にはモニターが備わり、空調やオーディオを操作できる。ただし現車には純正ナビが装備されていなかった。
現車はシエロで、大型グラスルーフを標準装備。電動シェードを備える。
フロントシートはサイズが大きめで形状が良く、当たりもソフトで快適。手動式だが、ポジションは細かく調整できる。ファブリックの手触りも良い。
リアシートは足元が広くスペース的には十分。ただし、高い位置にある座面の縦方向が短くて平板なため、長時間座ると疲れを感じるかもしれない。
SWのラゲッジスペースは通常状態で660リッターと、5ドアHBの470リッターを大きく上回る。後席バックレストは6対4分割可倒式。バックレストを両方倒すと最大1775リッターまで拡大(5ドアHBは最大1309リッター)することができる。

IMPRESSION

小排気量でもトルクフルなエンジンと
快適な乗り心地で実用性は極めて高い

今回お借りしたのは、2015年式のSWシエロ。当時装備が最も豪華だった仕様で、大型グラスルーフなども標準で備わる。

乗り込むと、フロントシートは大きめで、やや沈み込むような感じもあって快適だ。後席にも座ってみたところ、足元は余裕があるものの、座面が平板で短いため、少々残念な気がした。

近年のプジョー独特の、小径ステアリングの上からメーターを見るi-Cockpitは、自分のように背が低いと、どうしてもメーター下部が見えにくくなってしまう。できれば普通のメーターの方がありがたいのだが……。

走り出すと、僅か1.2リッターの排気量とは思えない程、エンジンは低回転からトルクを感じる。普通に街中を走っている限り、加速に全く不満はないし、おそらく山道でも良い走りを見せてくれそうだ。6速トルコンA/Tとの相性も良く、車内は静かでシフトショックもほぼ感じられない。

ところがスポーツモードに切り替えると、俄然音が大きくなり、加速やステアリングのレスポンスが鋭くなる。かなりメリハリが強いわけだが、普段は切替えの必要を感じないだろう。

ハンドリングは街中を走る限り自然で、ノーズは軽快に向きを変える。また乗り心地はプジョーらしい角の取れた柔らかめのもので、非常に快適だった。

全長×全幅×全高が4585×1805×1475mmと、かつてのDセグセダン406と近いサイズの308 SWは、狭い道の多い都市部で乗るのにピッタリ。実用性も極めて高く、普段の足として使うのに最適な1台と言えそうだ。

SPECIFICATION
PEUGEOT 308SW CIELO
全長×全幅×全高:4585×1805×1475mm
ホイールベース:2730mm
車両重量:1360kg
エンジン形式:水冷直列3気筒DOHCターボ
総排気量:1199cc

最高出力:130ps/5500r.p.m.
最大トルク:23.5kg-m/1750r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/トーションビーム
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):205/55R16

LATEST MODEL

ラインアップが整理され全6タイプ

既に3代目モデルが本国で発表されているため、事実上最終型となるであろう現在の新車ラインナップ(日本仕様)は、2020年10月に登場した、デジタルヘッドアップインストルメントパネルを装備したモデル。既にグレード体系が大幅に整理されており、ボディは5ドアとSW(ワゴン)の2種、パワートレーンはガソリン1.2リッター直3ターボ/130ps+8速A/T、1.5リッター直4ディーゼル・ターボ/130ps+8速A/Tの2種のみ。グレードはアリュールとGT(ディーゼルのみ)となっており、全6タイプとなる。

5ドア・アリュール。1.2リッター直3ターボか1.5リッター直4ディーゼル・ターボを搭載。
SWアリュール。リアは前期型と差が少ない。
メーター周りはデジタルヘッドアップインストルメントパネルとなった。
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