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ミニ(R56)が欲しい!! MINI(R56)

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER山本佳吾
協力:M's COLLECTION(http://www.ms-mini.com

ミニ(R56)が欲しい!!

2001年に登場した初代ニューミニは、僅か5年でフルモデルチェンジされ2代目に進化した。2006年11月に発表されたこの2代目は、エンジンがBMW(PSAと共同開発)製となり、安全性や信頼性、品質の面で大きな進化を遂げていた。

最初に3ドアHBを発売、その後膨大なバリエーションが登場することになるのだが、ここでは3HB(R56系)に話を絞る。

日本では2007年2月に、1.6リッター/120psのクーパーと1.6リッター+ターボ/175psのクーパーSが発売された。両グレード共に6速M/Tとトルコン式6速A/Tが用意されていた。

内外装は初代とよく似ていたが共通部品は殆どない。全長が50〜60mm延長された他、エンジンはバルブトロニック(NA)やコモンレール式直噴+ツインスクロールターボ(クーパーS)を採用した新開発のもので、性能と燃費が進歩していた。また初代で不評だったCVTは廃止。電動パワステも改良された。

5月に1.4リッター/95psのワンを追加。翌年9月には211psエンジンとハードなセッティングを施したジョン・クーパー・ワークスが導入されている。

2010年5月にエンジンが変更を受ける。ワンは1.6リッター/98ps、クーパーは122psで、クーパーSはバルブトロニックの採用により184psとなり、それぞれ燃費が19〜33%改善された。10月にはマイナーチェンジを実施。新形状のフロントバンパーや、LED内蔵のテールランプなどが新採用された。

また2代目ニューミニは、特別仕様車や期間限定デザインパッケージなどが多数設定されたことも特徴の一つだった。

2014年4月に3代目ニューミニが日本で発売され、R56系の販売は終了した。

EXTERIOR & ENGINE

可愛さと洗練されたメカニズムで人気を維持

誰が見てもミニとわかるエクステリア・デザイン。全体にシンプルなラインで構成されており、スッキリ見える。クーパーとクーパーSはルーフが異なる色に塗装される。取材車両は2007年式のクーパー6A/T。
丸く大きなヘッドライトユニットはウインカーを内蔵。バンパー部にスモールとフォグを設置する。
クラシックミニを彷彿させる縦長のテールランプ。丸い部分はウインカーでその周囲がスモール&ブレーキ、下がバック。
リアバンパー中央に楕円形のバックフォグが備わる。メッキのベゼルも装着されている。
サイドウインカーも楕円形。黒い装飾モールは取り外し可能で、様々な交換用パーツが用意される。
ルーフと同じホワイトに塗られたサイドミラーカバー。これも様々な色のパーツが用意されている。
クーパーの場合、エキゾーストエンドは右サイドのシングル出し。メッキのカバーも備わる。
現車はオプションの15インチ・ホワイトアルミホイールを装着。ルーフやミラーとコーディネイトされる。
BMWがPSAと共同開発した1.6リッター直4 DOHC 16バルブ・エンジン。バルブトロニック装備で120Pps/16.3kg-mを発揮する。

INTERIOR & LUGGAGE

ミニらしさを主張するインテリアも魅力

インテリアは独特の感性でデザインされている。円と楕円のモチーフが多く、ペダルまで楕円形となる。
ステアリングコラム上に装着されるタコメーター。デジタル表示は最小限で、オールドミニを思わせるシンプルな雰囲気。
速度計は初期のオールドミニへのオマージュであるセンターメーター。各種スイッチ類は凸凹のある有機的なデザイン。
フロントシートは座面が短めだが、座ると予想以上にしっかりホールドされる印象で、なかなか快適。
リアシートは頭上空間はあるが足元が狭い。それでも前席下に足先が入るので、大人もちゃんと座れる。
トランク容量は211リッターとミニマム・サイズだが、後席シートバックが左右50:50で倒せるるため、必要に応じてラゲッジスペースを拡大できる。

IMPRESSION

歴代の中で最も乗り心地重視
それでもスポーティさは十分

今回お借りしたのは2007年式のクーパー、6速A/T仕様。既に3代目を見慣れてしまったが、改めてこの2代目モデルを見ると、内外装とも可愛らしさとシンプルさが上手く調和している気がした。3代目は少々アグリーで、オーバーデコレーションに思えてしまう。

シートは座面が短いものの座り心地は良好。後席は短距離用と考えた方が良いが、足先が前席の下に入るので、思ったより窮屈な感じはしなかった。

走り出してまず感じるのは乗り心地がいいということ。同じクーパーで比較すると、初代はストロークがない印象で常に揺さぶられている感じだったし、3代目は操安性最優先なのか路面の凸凹で突き上げを強く感じる乗り心地だった。それがこの2代目は適度に脚が柔らかく、荒れた路面でも予想以上に快適に感じられるのだ。

それでいてハンドリングはかなり愉しい。確かに初代ほどスパッと向きを変える感じはないが、ステアリング操作に対する反応は機敏で、スポーティな走りを存分に味わうことができる。

120psのエンジンは必要十分なパワーで、パワステのフィールやA/Tの制御も好ましい。パドルシフトが使いにくかったり、車内の騒音が大きめだったりといった部分は気になるものの、大きなマイナス要素ではない。今なら価格は手頃なので、普段のアシとして、これほど魅力的なコンパクトカーはないだろう。

SPECIFICATION
MINI COOPER
全長×全幅×全高:3700×1685×1430mm
ホイールベース:2465mm
車両重量:1170kg
エンジン:直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1589cc
最高出力:120ps/6000r.p.m.

最大トルク:16.3kg-m/4250r.p.m.
トランスミッション:6速A/T
サスペンション(F/R):ストラット/マルチリンク
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):175/65R15

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