BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
ホントに買っていいんですか?
気になるクルマをユーザー目線で掘り下げます

ミニ(R56)が欲しい!! MINI(R56)

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER山本佳吾
協力:M's COLLECTION(http://www.ms-mini.com

MARKET INFORMATION

タマ数が多いのはクーパーのA/T
グレードや程度で価格には差がある

2代目ニューミニの3HBであるR56は、中古市場で人気の高いモデルの一つだった。このため中古価格は長く高値安定傾向にあったのだが、さすがに最近は初期型であれば50万円を切る個体も多くなっている。一方でまだ、程度の良いクーパーSや人気の限定車は200万円を超える価格のものが少なくない。

流通量としては、販売終了から10年近く経過しているが、かなり多い。年式的には日本導入直後の2007年式が一番多く、グレード的にはクーパーが、またミッションではやはり6速A/Tが圧倒的に多い。また高性能なクーパーSは、6速M/T車の割合が他グレードより高くなるが、それでも6速A/Tの方が断然多い。

現在の価格だが、走行10万kmを超えるものを除けば、2007年式で20~120万円ほど、2008、2009年式で30~130万円ほど、2010年式で30~160万円ほど、2011年式で40~170万円ほど、2012年式で50~200万円ほど、2013年式で60~210万円ほど、2014年式で70~220万円ほどとなっている。グレード的にはワンとクーパーはそれほど差がなく、クーパーSは高くなる。またJCWは更に高価だが、タマ数が極端に少ない。更に限定車では、2012年に発売されたインスパイア―ド・バイ・グッドウッドの人気が高く、もし売り物があれば300万円前後になるようだ。

ミニの場合オプションが豊富で、新車時にかなり高額なパーツを付けている個体もあるが、基本的には車両の年式とグレード、程度と走行距離で価格は決まる。またドレスアップ・パーツも豊富で、モディファイを受けているものもあるが、これはケース・バイ・ケースで、高くなるものもあれば安くなるものもあるとのことだ。

2007年20~120万円
2008年30~130万円
2009年30~130万円
2010年30~160万円
2011年40~170万円
2012年50~200万円
2013年60~210万円
2014年70~220万円
(2021年5月調べ)

TROUBLE SHOOTING

01:タイヤ交換の際はメッセージに注意
表示されても故障でない可能性が高い

2代目ニューミニは基本設計が比較的新しいため、メンテナンスに手のかからないクルマと言える。それでもいくつか症例の多いものがあるのでご紹介しよう。まずトラブルではないのだが、タイヤを交換した時に空気圧異常のエラーメッセージが出ることがある。これは空気圧センサーが外径などが変わったことを認識したためで、数日遅れて表示されることもあるとのこと。ウインカーレバーにあるスイッチで解除することができる。

02:オイル管理の悪い個体が少なくない
早めの交換でエンジンを常に元気に

シリンダーヘッドにスラッジが多く溜まったり、オイル消費量が多くなるといった症状も比較的多い。これは当初メーカーが、エンジンオイル交換を2〜3万kmごとと推奨していたことで、オイル管理の悪い個体があることが主な原因のようだ。今回取材でお話しを伺ったショップでは、3000kmまたは半年に1回オイル交換することを勧めているが、通常5000kmまたは年に1回の交換が目安かもしれない。なお必要な量は4〜4.5リッターとのこと。

03:クーパーSは油圧計装着がお勧め
エンジン始動時の異音は要注意

オイル管理ということでは、クーパーSの場合、オイルプレッシャーメーターを装着することを推奨しているとのことだった。オイル管理が悪いと油圧がきちんとかからないことがあるためだ。またどのグレードに於いても、タイミングチェーンのテンショナーボルトの不良により、冷寒時にチェーンが当たって異音がするという症状もよく耳にする。これはボルトを交換することで殆ど解消するとのこと。

04:サーモスタットハウジングから
冷却水が漏れる症状が比較的多い

もうひとつウィークポイントとされるのが、エンジンルーム内にあるサーモスタットハウジングからの冷却水漏れ。これは樹脂製のハウジングそのものの強度が弱く、熱に起因する劣化による変形からクーラントが漏れてしまうというもの。ハウジングをアッセンブリー交換すれば完治するが、時間が経てば再発する恐れもあるので、日頃から冷却水の量や、エンジンルーム内に水漏れがないかをチェックしておくことが重要だ。

1 2 3