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シトロエンC3(2代目)が欲しい!! CITROËN C3(II)

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER山本佳吾

MARKET INFORMATION

1.6リッターでも1.2リッターでも
ほぼ100万円以内でお買い得感が高い

2代目シトロエンC3の中古車は、タマ数的には2010~13年の前期型が、新車時の販売台数に比例して多い。車齢が10年前後になるため、この年式の価格は20~80万円の範囲に収まっているので、走行が少なく状態の良いものが見つけられれば、お買い得感は高い。

エクスクルーシブとベースグレードまたはセダクションとの価格差はそれほどなく、個体の程度の良し悪しや走行距離の方が価格への影響は大きいようだ。

シートはエクスクルーシブがアルカンターラとファブリックのコンビで、オプションで本革を用意、色はミストラル(グレー)だった。またベースモデルはベロアで、色はミストラルとラマ(ベージュ)があったが、ラマは2012年の小変更で廃止されている。

ボディカラーとしては、今回撮影した取材車両のブルーボッティチェリの人気が高いとのことだが、このカラーはごく初期にしか存在せず、探している人が多いそうだ。

2013年にフェイスリフトが行われたが、1.6リッター・エンジン搭載の中期型の価格は、それほど初期型と変わらない30~90万円ほどだ。一方2014年に登場した1.2リッター・エンジンの後期型は、数年前までは明らかに1.6リッター・エンジン車より高価だったが、最近はそれほどでもなく、40~110万円程度で推移しているようだ。またたびたび発売された特別仕様車は、それほどレギュラー仕様と中古価格は変わらないという。

なお正規ディーラーで扱われる認定中古車は1年の保証が付くが、登録から9年までが対象車種となるので、そうした個体が見つかれば、更にお買い得だ。

2010~2013年前期型 1.6リッター20~80万円
2013~2014年中期型 1.6リッター30~90万円
2014~2017年後期型 1.2リッター40~110万円
(2021年5月調べ)

TROUBLE SHOOTING

01:軽量でシンプルなためトラブルは少ない
4速A/Tのオイルは交換サイクルが短い

2代目シトロエンC3は2010年発売のモデルだが、中古車としてあまり大きなトラブルの症例はないという。かつてのフランス車には多くあった、細かな電気系のトラブルも、まず起きないとのこと。通常通りオイルや消耗品の交換を行えば、問題なく走れる。ただし走行距離が延びれば、そうとも言い切れなくなる可能性が高いが……。唯一注意したいのは、1.6リッター・エンジンと組み合わされるAL4型4速A/T。この時代には制御が進み、初期型のような悪癖は大幅に減ったが、A/Tオイルの交換は4万kmに一度が推奨されているとのことだ。

02:水温計センサーの破損のために
おかしな数値を示すことがある

2代目C3で比較的症例が多いトラブルは、水温計センサーの破損だそうだ。突然水温計がヒートを振り切ったり、チェックランプが点灯したら、その可能性が高い。壊れやすいもののようで、早い段階でそうなる個体もあるという。このため新車保証のあるうちにセンサーを交換している場合もある。ただし対策部品があるわけではないそうなので、また壊れる可能性もある。これはもう諦めて、消耗品と考えるべきだろう。

TOPICS

日本未導入の兄弟車C3ピカソ

2代目C3には同じメカニズムを使う兄弟車、C3ピカソが存在した。ミニバン的なデザインのため、室内空間はC3以上に余裕がある。2008年に登場した前期型と2012年にマイチェンされた後期型があり、1.6リッター+6速トルコンA/T仕様も用意されていた。2017年に生産終了。

C3ピカソ前期型
C3ピカソ後期型

SUV風のC3-XRも存在した

もう1台、2014年秋に発表されたC3-XRというモデルもあった。プジョー2008をベースとした小型SUV的モデルで、1.8リッターと1.6リッター・ターボエンジンを用意。ただし中国市場専用モデルで、2019年にマイチェンされ、現在も販売されている。

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