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ルノー・シュペール5が欲しい!! RENAULT SUPER 5

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER奥村純一
協力: カーボックス愛知

ルノー・シュペール5が欲しい!!

2代目ルノー『5』は1984年秋に発表された。初代は縦置きエンジンのFFだったが、既に『9』や『11』で確立されていた横置きFF方式を採用。サスペンションも前ストラット、後トレーリングアームと、この時代のFF車の一般的なものに変更された。

ボディデザインは巨匠マルチェロ・ガンディーニが担当。初代のイメージを活かしつつ、フラッシュサーフェス化を進めた美しいものとなった。

“シュペール5(サンク)”と通称される2代目は、1987年にJAXにより日本に導入される。直4OHV 1108ccエンジンのGL、同1397ccで60psのGTL、同72psのTS、同68psで3速A/TのAT(唯一5ドアも用意)、1397cc+ターボで115psのGTターボが用意されていた。

1988年からマイナーチェンジされたモデルを発売。グリルのルノーマークが右側に移り、前後バンパー形状などを変更。日本にはGL、GTL、AT(3&5ドア)、GTターボ(120psにアップ)の他、直4SOHC 1721ccエンジン(90ps)のGTXと、本革シートのバカラが導入された。また後にGTLがGTSになり、多目的車のエクスプレスも販売されている。

1990年に、OHV 1398cc+燃料噴射エンジン(58ps)のファイブを導入。また1721ccエンジンも燃料噴射化され(出力は73psにダウン)、GTX、バカラ(ATに変更)、AT(3&5ドア)に搭載された。

その後ファイブとエクスプレスに集約され、1992年まで販売された。

EXTERIOR & ENGINE

巨匠ガンディーニの手による
デザインが秀逸

ガンディーニが初代のイメージを活かして作ったデザインは、シンプルながら個性的。各ウインドウの上下幅が大きく、現代のクルマより車内がよく見える。撮影車両は1988年式のGTL。
ヘッドライトは角型2灯の専用品で、レンズカットが美しい。その下にウインカー&スモールを配置する。
リアに備わるエンブレム。1988年式の場合GTLだが、その後GTSに変更されたようだ。
初代と異なりエンジンは横置きに搭載される。現車の1.4リッター直4OHV+シングルキャブは60psを発揮する。
飾り気のない純正スチールホイールに155/65R13(本来は155/70R13)のタイヤを装着していた。
テールライトは上からスモール&ブレーキ、ウインカー、リフレクター、バックフォグで、右側はバックとなる。

SPECIFICATION

RENAULT 5 GTL
全長×全幅×全高:3590×1590×1365mm
ホイールベース:2405mm
車両重量:730kg
エンジン:水冷直4OHV 8バルブ
総排気量:1397cc

最高出力:60ps/5250r.p.m.
最大トルク:10.7kg-m/2500r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(F/R):ディスク/ドラム
タイヤ(F&R):155/70R13

INTERIOR & LUGGAGE

明るく開放的な車内にふんわりシート

全体に角張った形状の中に一部曲線のあるデザインのインパネ。エクステリアとの整合性が感じられる。インパネ左下にあるのはチョークレバーで、主に厳冬期の始動時に使う。オーディオは新車時とは異なるものを装着。
GTLにはタコメーターが備わらず、右側は燃料計と警告灯になる。各種アイコン化された警告灯が並ぶのが80年代的。
センターコンソールは上から空調コントロールと時計、ハザードと灰皿、AC&循環切替スイッチ、オーディオと並ぶ。
前席は座面、バックレストとも小さ目だが、フワリとした感触で座り心地がいい。サイドサポートもまずまずで、疲労は少なそうだ。
後席は狭いながら、大人2人なら十分座ることが可能。ベルトは左右に3点式、中央に2点式を備えるが、ヘッドレストは備わらない。
全長3.6mに満たないボディサイズを考えれば、十分な容量があるラゲッジスペース。
後席は6対4分割可倒式だが、バックレストだけでなく座面も同様の分割で折りたためる。
この時代のフランス製ハッチバック車の多くは、後席をダブルフォールディングできた。これは全てたたんだ状態。
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