BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
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ALFA ROMEO 156GTA

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER奥村純一
協力: パッゾ・オートモビル

アルファロメオ156GTAが欲しい!!

アルファロメオ156は1997年9月に発表され、1998年5月から日本市場で販売を開始している。

その高性能仕様で、250psを発揮する3.2リッターV6 DOHCエンジンを搭載した156GTAは、2001年9月に発表された。ハイパワー化されたエンジンに対応すべく、前ダブルウィッシュボーン、後ストラットのサスペンションは、アーム類まで別パーツとされるなど大幅に強化。ブレーキは大径化され、ブレンボのキャリパーを装着した。また前後バンパーは専用形状で、サイドスカートやフレアのついた前後フェンダーも採用されている。

日本では2002年7月から発売されたが、当初日本仕様は、セダンの6速M/T、左ハンドルのみだった。

2003年8月に、日本市場で156は後期型、いわゆるジウジアーロ顔になるが、GTAは変更されなかった。

この年11月に、セダンのGTAはヘッドライト(ロービーム)をHIDとし、フロントのブレーキ径を拡大。キャリパーも変更となった。またこのタイミングで、同じ250psエンジンと、シングルクラッチ・セミA/Tの6速セレスピードを組み合わせた、156スポーツワゴンGTA(右ハンドル、従来顔)が日本で発売されている。

2005年2月に、スポーツワゴンGTAのメカニズムをセダンに移した、156GTAセレスピードが登場。これも右ハンドル、従来顔のままだった。

2006年2月に、156の後継モデル159が日本で発売され、156GTAシリーズも販売を終了した。

EXTERIOR & ENGINE

官能的なV6ユニットをサルーンに搭載

ワルター・デ・シルヴァによる美しいボディを、専用エアロパーツでスポーティに演出している。

ヘッドライトは外からウインカー、ロービーム(HID)、スモール、ハイビーム、下にフォグ。

テールランプは外からウインカー、スモール&ブレーキ、バック、バックフォグの順。

名機と言われたアルファV6の最終進化型である3.2リッターユニットは250psを発揮。独特のフィールが気持ち良い。

エキゾーストエンドは左サイドからの2本出し。排気圧が高く、サウンドはかなり迫力がある。

純正の5ホール・ホイールに、タイヤは225/45R17のピレリPゼロ。

INTERIOR & LUGGAGE

ハードな雰囲気だがセダンの居住性はキープ

インパネは立体的な造形。現車はセレスピードで、セレクターレバーに加え、ステアリングにパドルも備わる。BOSEサウンドシステムが標準装備。

左が300km/hスケールの速度計、右が7000r.p.m.からレッドの回転計。シフトポジションが表示される。

フェイシア部にマルチファンクション・ディスプレイ、その下に燃料、時計、水温の3連メーター、オーディオ、空調関連、各種スイッチが並ぶ。

GTA専用のフロントシートは、ホールド性の高いセミバケットタイプ。前後調整は手動式だが、リクライニングは電動調整式。ランバーサポートやシートヒーターも備わる。

オプションのイモラナチュラルと呼ばれるツートーンのレザーシートを装着。後席は足元が若干狭いが、大人2人なら余裕を持って座れる。高性能なのに実用的なのが魅力だ。

リッドが低い位置から開き、使いやすいトランクスペース。容量は378リッター。後席シートバックは倒せないが、中央部分に蓋があり、長い物も搭載できる。

IMPRESSION

サウンドも乗り心地もかなりハードだが、
豪快な加速と回転フィールが病みつきに

今回お借りしたのは、2005年式のGTAセレスピード。イモラナチュラルと呼ばれるオレンジが入ったレザーシートに腰を下ろす。硬めだが座面が大きく、サポート性も良くて快適だ。エンジンをかけると、車内でもそうだが、車外にいるとサウンドはかなり大きめ。深夜や早朝には気を遣う必要があるだろう。

セレスピードをシティモードで走り出す。低回転からトルクがあり、変速に違和感はあまりない。慣れてくると、少しアクセルを戻してシフトアップできるようになり、よりスムーズに走れる。街中では4速までしか入らないが、減速時には「フオン!」と回転を合わせてシフトダウンしてくれ、気持ち良い。

ステアリングはロック・トゥ・ロックが2回転以下のクイックさだが、過敏な印象はない。直進性も良いし、切ったら切っただけ向きを変える感じだ。むしろ5.8mもある最小回転半径の方が街中では気になった。

足まわりはもちろんハードだが、この時代はまだタイヤが45扁平の17インチと大人しめで、路面が良ければそれなりに快適だ。

だがこのクルマの本性は、交通量の少ないところで、少しアクセルを開けてみてハッキリとわかった。1速で5000r.p.m.以上まで引っ張ると、シートバックに背中が押し付けられるような加速を示す。しかも、なんとも気持ち良い回転フィールとサウンドを伴うのだから、たまらない。

この気持ちよさが4ドアセダンで味わえるのは、156GTAならではの魅力だ。しかも今なら気軽に手を出せる価格なのだ!

SPECIFICATION
ALFA ROMEO 156GTA SELESPEED
全長×全幅×全高:4430×1765×1430mm
ホイールベース:2595mm
車両重量:1420kg
エンジン型式:V型6気筒DOHC24バルブ
総排気量:3179cc

最高出力:250ps/6200r.p.m.
最大トルク:30.6kg-m/4800r.p.m.
サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン/ストラット
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):225/45R17

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