BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
ホントに買っていいんですか?
気になるクルマをユーザー目線で掘り下げます

VW GOLF II

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER山本佳吾
協力: スピニングガレージ

MARKET INFORMATION

走行距離と程度で価格は異なる
売れ筋は車体で50~70万円程

ゴルフIIの中古車事情について、スピニングガレージの田中代表に伺ったところ、以前と大きく異なるのは、「安価だけれど粗悪な個体がほとんどなくなった」ことだそうだ。そもそも実用車ゆえ、程度の悪い個体は廃車されるため、中古車の数が激減しているとのこと。その中で今流通しているのは、ある程度手をかけて維持されてきた個体だけになりつつあるそうなのだ。

またユーザーの意識もここ数年変わってきており、安い個体を買って少しずつ直すより、最初から良い状態に仕上げてあるものを望む人が多いという。要するに今やゴルフIIは、趣味と実用を兼ねて乗る、お洒落なセミヒストリックカーという位置づけになっているということだ。

現在市場で流通しているゴルフIIで最も多いのは、1989~91年式の後期型で、グレード的にはCLiとGLiが多い。またミッションは、A/T:M/Tで65:35程だそうだ。GTIは後期の16Vなら、少数ながら売り物がある。

価格は、走行距離の多少、状態の良し悪しで決まると言ってよく、大体下は40万円くらいから上は140万円くらいに収まる。中には200万円を超えるものもあるが、これは走行が極端に少ないといった特殊な例と言える。

田中代表によれば、売れ筋は車体で50~70万円、総額で100~120万円程の個体とのこと。なおディーゼルは都会で乗れないため、売り物は極端に少ない。

ゴルフII
1984~1992年40~140万円

TROUBLE SHOOTING

01:転ばぬ先の杖! 早め早めの交換を心掛けたい

ゴルフIIは、新しいものでも既に車齢は30年近くになる。このためトラブルフリーということはあり得ない。常に不具合がないか注意しながら、予防整備的に、油脂類や消耗品は早めに交換するのが望ましい。ただ、もともと電子制御部品が少ないことから、致命的なトラブルに陥る可能性は少ないそうだ。それでも気になることがあったら、プロに相談するのが一番いい。

02:ウィークポイントとされる箇所を覚えておこう

ウィークポイントとされる部分を抑えておこう。まず劣化しやすいエンジンマウントやミッションマウントは、数万kmごとに交換した方が良いという。また前期型ガソリン車が使用したボッシュKEジェトロニックは信頼性の面で不安が多いので、後期型の方が安心とのこと。更にパワステは、据え切りで負荷をかけ続けるような使い方は避けた方が無難だそうだ。

03:パーツの入手は専門ショップに頼るのが良さそう

ゴルフIIを取り巻く状況が、ここ10年ほどでどのように変わったかを、専門店であるスピニングガレージの田中代表に伺ったところ、「輸入元のヤナセやVWジャパンから部品が殆ど出なくなったこと」だそうだ。それでも独、米、英、台湾などから、まだパーツは手に入るとのこと。ただし同社では、顧客からの要望に即応するため、部品在庫が5倍近くになったそうである。

TOPICS

実はWRCで大活躍した!

ゴルフIIは世界ラリー選手権でも大活躍した。1984年からグループA仕様でワークス参戦を開始。主役であるグループBマシンに割って入る活躍を見せ、1986年にはメイクス部門で3位を獲得した。また1987年からのグループA時代も、ターボ4WD全盛の中NA+FFで善戦。同年はアイボリーコーストで優勝し、2部門で総合4位となった。1990年から1.8リッターS/C+4WDのRALLYE G60を投入するが、好成績は残せなかった。

1987年アクロポリスで6位になったE・ウェバー組。

同年のサファリを走るK・エリクソン組。

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