BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
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ALFA ROMEO GIULIETTA

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER奥村純一
協力: TRICOLORETOTO

アルファロメオ・ジュリエッタが欲しい!!

三代目アルファロメオ・ジュリエッタは、2010年3月のジュネーブ・ショーでデビューした。VWゴルフやルノー・メガーヌと同格の5ドアHBで、プラットフォームは新設計。サスペンションは前ストラット、後マルチリンク。走行特性を3つのモードから選べる、アルファD.N.A.システムが標準装備された。

日本には、発表から約2年を経た2012年2月にようやく導入され、当初170psの1.4リッターターボ・エンジンと6速DCTを組み合わせたスプリントとコンペティツィオーネ、235psの1.75リッターターボ・エンジンと6速M/Tを組み合わせたクアドリフォリオ・ヴェルデが用意されていた。

導入当初から特別仕様車が次々設定されるが、2013年3月にコンペティツィオーネ・ベースのスポルティーバ、同6月にスプリント・ベースのクラシカが新グレードに設定される。

2014年6月に、新デザインのグリルやステアリングなどを採用した中期型が登場。スプリントとスポルティーバの2グレードとなり、クアドリフォリオ・ヴェルデは一時姿を消す。

2015年1月に、240psの1.75リッターターボ・エンジン(アルミブロック)と6速DCTを組み合わせた、新クアドリフォリオ・ヴェルデが登場。

そして2017年2月に、フロントグリルまわりやメータデザインなどを変更した後期型を発売。姉貴分のジュリアに合わせ、スーパー、スーパー・パックスポーツ、ヴェローチェの各グレード名に変更された。

EXTERIOR & ENGINE

気兼ねなく使えるスポーツ・ハッチバック

曲線基調ながら、シャープなエッジが入るデザインは秀逸。リアのドアノブはCピラー部に配置。

ヘッドライト内側のLEDはデイライト兼スモールライト。下がHIDのロー、上がハイビーム。

丸いLEDはスモール&ブレーキで中にウインカー。内にLEDスモール、バック&バックフォグ。

バンパーグリルはハニカム・デザイン。フォグランプは外側のダミーグリル内に装着されている。

フィンタイプの純正ホイールに225/45R17のタイヤを装着。キャリパーはブレンボの4ポッドが標準。

1.4リッター直噴ターボ・エンジンは170ps/23.5kg-mを発揮。ただしアルファD.N.A.システムでダイナミックモードを選ぶと、25.5kg-mにアップする。

INTERIOR & LUGGAGE

雰囲気はスパルタンだが快適な車内

往年のジュリエッタやジュリアをイメージした大径二眼式メーターを配したインパネ。ペダルはアルミ製のものを備える。

左が速度計で右が回転計、その間に燃料計と水温計を配置。液晶で各種表示を行うパネルがその下に設置されている。

現車は2DINのナビシステムを装備。6速DCT(A/T)のセレクターの奥に、アルファD.N.A.の切り替えスイッチがある。

前席はサイズは小さめながら、きちんと身体を支えてくれる形状で快適。コンペティツィオーネは電動調整&ヒーター付。

後席は大人二人が乗れるスペースはあるが、足元、頭上空間共にあまり広いわけではない。

トランクは通常状態で350リッターの容量を確保。後席シートバック中央に、スキーなど長尺物を搭載できる蓋つきの穴がある。またシートバックは6対4の分割可倒式。

IMPRESSION

ストレスフリーに街中を走れて
十分にスポーティさも愉しめる

今回お借りしたのは、2012年式のコンペティツィオーネ。白いボディカラーながら、ボンネットや側面のシャープなエッジがよくわかり、今もって5ドアHBとしては抜群にカッコ良く見える。改めてアルファロメオ・スタイリングセンターの素晴らしい仕事に感心させられた。

シートに収まると、かなりタイトに感じられる。シートのサイズそのものが小さ目な上に、インパネ&コンソールがドライバーを取り囲むようにデザインされているからだ。だが全く不快な印象はなく、むしろこのスパルタンさこそがアルファらしいと感じてしまうから不思議だ。

アルファD.N.A.をノーマルモードにしたまま走り出す。6速DCTはA/Tモードのままでも極めてスムーズに変速していく。エンジンは特にパワフルというわけではないが、ターボが効き始めるとグッと力強さを増す印象。適度に締まっているのにストローク感のある、これまたアルファらしい足まわりと相まって、街中では全くストレスなく、気持ちよく走ることができた。

もう少しスポーティでもいいかな? と思ったところで、アルファD.N.A.をダイナミックモードに切り替えたら、印象が大きく変わった。最大トルクが2kg-m増しの25.5kg-mになると共に、シフトスケジュールが変更され、急にパワフルになったように感じたからだ。信号待ちからの加速も、さっきまでと全然違う。これなら山道でも十分に愉しめるだろう。やはりアルファはアルファ。その血統は今も守り続けられているのだ。

SPECIFICATION
ALFA ROMEO GIULIETTA COMPETIZIONE
全長×全幅×全高:4350×1800×1460mm
ホイールベース:2635mm
車両重量:1400kg
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHC16バルブICターボ

総排気量:1368cc
最高出力:170ps/5500r.p.m.
最大トルク:23.5kg-m/2250r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/マルチリンク
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):225/45R17

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