BUYERS GUIDE

<バイヤーズガイド>
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VOLVO V60

EDITOR中島秀之
PHOTOGRAPHER山本佳吾
協力: VOLVO SELEKT 東名横浜

ボルボV60が欲しい!

初代ボルボV60は2010年秋に発表された。春に登場した二代目S60と多くを共用するワゴンで、スタイリッシュなデザインが特徴だった。

前ストラット、後マルチリンクの足周りを持つボルボP24(フォードEUCD)プラットフォームを採用。日本には2011年5月に導入され、1.6リッター直4直噴ターボ+6速DCTでFWDのT4と、3リッター直6ターボ+6速A/TでAWDのT6を設定。後者にはスポーティなR-DESIGN(順次他グレードにも設定)も用意された。

2013年3月には純正ロムチューンの「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」をまず1.6リッター用に用意。その後各エンジン用が登場する。

8月にマイナーチェンジが実施され、ライト周りなどが変更された。

2014年2月には、2リッター直4直噴ターボ(245ps)+8速A/TでFWDのT5が登場。9月にはコンプリートカーの(T6)ポールスターが初めて限定発売され、その後複数回発売される。

2015年7月にT4が、2リッター直4直噴ターボ(190ps)+6速A/Tとなり、2リッター直4ディーゼル・ターボ+8速ATでFWDのD4も新設定。10月にはクロスカントリーを追加した。

2016年2月に、T6が2リッター直4直噴ターボ&S/C+8速A/Tに変更。ポールスターもこれがベースとなる。また1.5リッター直4直墳ターボ+6速A/TでFWDのT3が新設定された。

2017年8月には車種整理とグレード名変更を実施。2018年9月に二代目V60が日本に導入された。

EXTERIOR & ENGINE

スポーティなのに
優美でもあるワゴンボディ

それまでのボルボ製エステートワゴンのイメージを覆し、5ドアHB的なイメージで纏められたエクステリアが特徴。全長4635mmに対し全幅は1865mmあり、幅が広く安定した印象もある。取材車両は2018年式V60 D4クラシック。

ヘッドライトはロービームがHID で、内がハイビーム、外がウインカー。バンパー部はスモールを兼ねたデイライト。

テールライトは内と外にスモール、中にブレーキ灯があり、内側にウインカー、バック、バックフォグが並ぶ。

2リッター直4ディーゼル・エンジンは、シーケンシャル・ツインターボ装備で、40.8kg-mを僅か1750r.p.m.で発生する。

最終型のD4 クラシックは、235/40R18のミシュラン・パイロット・スポーツ3を、純正アルミに装着する。

INTERIOR & LUGGAGE

使い勝手に優れた品の良いインテリア

いかにも北欧風のセンスが光るインパネまわり。スイッチ類が多いが、どれもわかりやすく、操作に迷うことはほとんどなかった。

液晶表示のメーターは、好みで3つのモードから選択できる。これは速度計を中心に置き、右に5000 r.p.m.までの回転計を配した状態。

スウェーデン製高級オーディオを思わせる、ウッド調パネル張りのセンターコンソール。現車は純正ナビを装着。

座面が大きく、座るとやや沈み込んで、座り心地がいいフロントシート。現車はアイボリーの本革仕様で、華やかな雰囲気も感じられる。

リアシートは2名乗車なら十分なスペースがある。足元は広いが、現車はガラスサンルーフ装備のためか、やや頭上空間は狭い気がした。

通常状態で430リッターと、ワゴンとしては容量少な目のラゲッジルーム。それでも3 分割で倒れる背もたれや、荷物を押さえるための床板など、様々な装備を用意。

IMPRESSION

快適な乗り心地とトルクフルな走りは
家族でロングランするのにぴったり

今回お借りしたのは、初代V60最終型の2018年式D4クラシック。190ps/40.8㎏-mを発揮する2リッターディーゼル・ターボ・エンジンを搭載したFWD車だ。

ボディは全長が短い割に全幅が結構あるのと、ワゴンながらリアオーバーハングが短いことで、スポーティに感じられる。乗り込むと、前席は座面が大きめで、やや沈み込む感じもある快適なもの。エンジンを掛けたら、車内ではディーゼルを感じる音はほとんど聞こえない。車外でもそれほど大きな音ではないので、深夜の住宅街でも安心だ。

走り出すと、さすがはディーゼルで、低回転からグワっと大きなトルクを発揮する。どこで変速しているのかわからないほどスムーズな8速A/Tのお陰もあり、あまり回転を上げることなく車速をスーッと増していく。もちろんアクセルを踏み込めば、十分に速いダッシュも可能だ。乗り心地はソフトだが、しっかりダンピングしている印象で、低速でもやや重めのパワーステアリングに慣れれば、街中を安楽かつ快適にドライブできる。

235/40R18 のミシュラン・パイロットスポーツ3が、時々路面の凹凸を忠実に伝えてくるのが唯一気になるが、タイヤをもう少し乗り心地重視のものにするか、ホイールごと17インチに換えるのもいいかもしれない。 ボルボV60、中でもディーゼル搭載のD4は、長距離を走る機会の多いファミリーにぴったりのクルマだ。最新型の新車にはディーゼルの設定がないので、敢えて新車に近い中古車を手に入れるという選択もアリだろう。

SPECIFICATION
VOLVO V60 D4 CLASSIC
全長×全幅×全高:4635×1865×1480mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1690kg
エンジン:直4DOHC16バルブ+ターボ(ディーゼル)

総排気量:1968cc
最高出力:190ps/4250r.p.m.
最大トルク:40.8kg-m/1750~2500r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/マルチリンク
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):235/40R18

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