TMB IMPRESSION

<インプレッション>
実際乗ったらどうなんですか?
TMBが選りすぐった“名車”を運転してみて感じたこと

RENAULT MEGANE R26.R & LUTECIA R.S. TROPHY AKRAPOVIC

スポーツカーを楽しみたい趣味人としては2ペダルと3ペダル、どちらを選ぶかは永遠のテーマ。そこで今回はルノーのスポーツ部門、ルノー・スポールが手掛けるホットモデルこと『R.S.』から2ペダルと3ペダル、それぞれのR.S.をご用意。あなたの気になるR.S.は果たしてどちら?

TEXT / 中本健二 PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / ルノー・ジャポン(https://www.renault.jp/), ジェイ・エンジン(http://www.j-engine.jp/

R.S.の3ペダルと2ペダル
お好みはどちら?

ルノー・メガーヌR26.R

FF最速をマークしたR.S.
R26.Rは、メガーヌF1チームR26から123kgものダイエットを達成し、当時のFF市販車ニュル最速となる8分17秒をマークしている。日常域での扱いやすさは犠牲になっておらず、M/T初心者でも身構えずに楽しむことが出来る傑作だ。

トップバッターとなる3ペダルの『R.S.』は限定450台の希少なモンスターハッチ、メガーヌR26.Rをご紹介。メガーヌF1チームR26がベースで、エンジン出力に変更はないが、軽量化を徹底し当時のニュル最速をマークしたことをご存知の方は多いだろう。

そんな過激な限定モデルながら、前オーナーは毎日の通勤快速として使用していた。トランスミッションは6速のHパターンで、2リッター直4ターボは走り出しの極低回転域でも扱いづらさは皆無。想像以上にフレキシブルだ。フロントに備わるバケットシートはサイドサポートの立ったデザインだが、頻繁に乗り降りすると多少苦労するので、前オーナーは別シートを利用していた。そのため、オリジナルは良好な状態が保たれている。

荒れた路面では、容赦なく乗員はシェイクされるが舗装路面では我慢できる範囲。日常から週末のドライブまで、3ペダルの特別なルノー・スポールをお探しなら迷う理由はない。

毎日通勤に使われていたため多少走行距離は伸びているが、キッチリとメンテナンスされているため試乗した感触は非常に良かった。最低限の電子制御は備えるが、クルマとドライバーが直接対話できる感覚は濃密だ。
当時アルピーヌ発祥の地でもあるディエップの工場で生産されており、エンジン出力は230psを発揮する。トランスミッションはリバースが左手前の6速M/T。リアシートは装着されておらず乗車定員は2名となるが、ラゲッジスペースは利用可能だ。リアとクオーターウインドウはポリカーボネート製で、当時のニュル最速タイム8分17秒が記される。サイドサポートの立ったバケットシートは運転席、助手席とも良好な状態が維持されていた。

ルノー・ルーテシアR.S.トロフィー・アクラポヴィッチ

ちょうどいいサイズのR.S.
バイク好きの方がより刺さるであろうアクラポヴィッチ製の専用エグゾーストシステムを備えたルノー・ルーテシアR.S.トロフィーは、100台の限定モデル。ボディカラーは写真のジョン シリウスMとブラン グラシエ(白)が用意されている。リアスポイラーはオプションだった。

R26.Rにぶつける2ペダルとなれば、2018年式のルノー・ルーテシアR.S.トロフィーはいかがだろう。メガーヌR.S.にも2ペダルはあるが、こちらは、R.S.シリーズの最高峰グレードに与えられる“トロフィー”を冠し、さらに車名に続くアクラポヴィッチ製のエグゾーストシステムを備えた100台のみの限定モデルだ。

トロフィーのモデル名通り、ベースのR.S.からパワートレインや足まわりはアップグレードされており、出力は200psから220psまで向上。さらにトップエンド付近では、専用開発された排気システムの恩恵で、出力はさらに上積みされる。最後までキッチリ使える気持ち良さが際立つ仕様だ。

そしてR.S.=マニュアルという法則と決別し、トランスミッションは6速のDCTとなる。変速はまさに一瞬で完了し、どんな手練れでも3ペダルで上回ることはできないだろう。パドルシフトを操り、ステアリングとペダル操作に専念する楽しさを一度は体感すべし。

R.S.シリーズ最高峰の“トロフィー”が与えられながら、日常使いはもちろん5名乗車も可能だ。市販モデルで初めてR.S.の名が与えられたルーテシアが、“2ペダルR.S.”という新たな魅力を備えた記念すべきモデルでもある。
1.6リッターの直4ターボの最高出力は、トロフィーでは220psだがアクラポヴィッチの排気システム装着により、最高回転領域では2psほどプラスされる。排気音は心地よく響くレベルで爆音ではないのでご安心を。トランスミッションはデュアルクラッチの6速。変速スビード、パドルのタッチともに良好だ。シートのサイドサポートは少々立つが、日常使いの乗り降りでも煩わしさを感じることはない。後席スペースも十分に確保されている。