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いまさら? 今こそ! ジュリアALFA ROMEO GIULIA SPRINT GT

ヒストリック・アルファの王道といえるジュリア・スプリントGT。あまりにもストレートすぎて、選択肢から敢えてハズしている方へ、いまさら? ではなく今こそ! ジュリアを選ぶタイミングだと断じたい。なぜなら、購入可能な極上ジュリアとの出会いは一期一会なのだから。

TEXT / 高桑秀典 PHOTO / 神村 聖
SPECIAL THANKS / ガレーヂ伊太利屋(http://garage-italya.co.jp

いまさら? 今こそ! ジュリア

ついに段付きの売り物もココまでキレイになる時代が到来したか! 今回取り上げた、ガレーヂ伊太利屋クラシケで販売されているアルファロメオ・ジュリア・スプリントGTを見て、まず脳裏に去来したのがこの感想だった。

ご存知の方も多いと思うが、ガレーヂ伊太利屋クラシケとは、ヒストリックカーのコンシェルジュとして、歴史に残る名車たちの販売、レストア、メンテナンスを行っている総合プログラムのことだ。1976年創業のガレーヂ伊太利屋には、イタリア車のスペシャリストとして長年培ってきたノウハウとスキルがあり、やはりジュリア・スプリントGTなどを仕上げると誰もが驚く素晴らしい1台が完成することになる。

なお、ガレーヂ伊太利屋クラシケでは、クルマの生産国を問うことなく、イタリア車を中心に、フランス車、英国車、ドイツ車、アメリカ車などにも最良の作業を実施しており、ヒストリックカーをパートナーに自動車趣味生活を満喫したい方は気軽に相談してみるといいだろう。

今回撮影したジュリア・スプリントGTは、写真からもそのコンディションの良さが伝わると思うが、まさに新車のようなクルマだった。

ベース車の状態がよかったため、ガレーヂ伊太利屋クラシケではオリジナルのよさが活きるように気になる部分だけを直したそうだ。前後ガラスは交換されており、ドライバーはクリアな視界の中でドライブできる。

ガレーヂ伊太利屋スタッフによると「このジュリア・スプリントGTは、もともとコンディションがいい車両だったのでフルレストアせずに、気になる部分を仕上げました」とのことだったが、結果的に作業を行っていくうちに完璧を求めて手を入れるところが多くなり、内外装および機関系を徹底的にリフレッシュすることになったそうだ。

筆者(20年以上前から“水色号”ことGT1600ジュニアを愛用中)は1971年生まれなので、ジュリア・スプリントGTが新車だった時代を知らないが、今回撮影した個体を見ていると「ジュリアの新車当時は、きっと、こんな雰囲気だったんだろうな」と自然に思うことができた。

もちろん、このジュリア・スプリントGTを買ったとしても過去に行くことはできないが、往時の空気感を味わうことはできる。我こそは! と思った好事家はタイムマシーン的要素を内包しているといっていい現車をゲットしてみるといいだろう。クルマがあまりにもキレイなため、オーナーになった方はイベントに参加することなく、ガレージの奥にそっと置いておきたくなるかもしれないが、どこに出しても自慢できること必至なので、様々な催しに臆することなくエントリーしていただきたい。

ジュリアはボクシーなスタイルのベルリーナ(=セダン)だけでなく、流麗なプロポーションのクーペも4シーターだ。リアシートの状態もいいため、フル乗車でのツーリングも楽しめる。

そして間違いなくイベント会場内では最も注目される存在になり、話しかけられることが多くなるはずなので、ガレーヂ伊太利屋クラシケが実施したリフレッシュ内容を暗記してから参加するのが得策だろう。

ちなみに、筆者は長きにわたってGT1600ジュニアを愛用してきたので分かるのだが、そこそこキレイなベース車を買ってきてコツコツ仕上げたとしても、今回撮影したジュリア・スプリントGTのような仕上がりには絶対にならない。これは程度の良い個体、そしてレストアのキモを知るベテランが徹底的に仕上げてこそ実現できるクオリティなのだ。これがもし個人でレストアをオーダーすれば、ベース車込みの金額としてフルスペック仕様のアバルト695ビポストをラクに買えるぐらいのコストが必要になるだろう。

ガレーヂ伊太利屋クラシケが仕上げたジュリア・スプリントGTは、さすがにそこまでの値段ではないので、オリジナル・ジュリアのよさを熟知している方や当時の空気を味わいたいという方にとって、これ以上ないベストチョイスになるはずだ。できればモディファイすることなく、このまま末長く乗っていただけたらと思う。

ヘッドライトはキャレロを装備。ライトリングやグリルのコンディションもよく、メッキの曇りは皆無だ。是非とも次期オーナーは各部を磨き続けていただきたい。
各所のモールの状態も申し分なく、美しい輝きを放つ。
足もとはオリジナルのスチールホイール+ホイールキャップという組み合わせ。ブッシュ類やブレーキホースなども新品に交換されている
ベルトーネがデザインしたことを意味するフロントフェンダーのエンブレムは旧い書体のもの。
ガソリンのフィラーキャップもニューパーツだ。
ナルディのウッド製ステアリングホイールが装着されているが、純正のエボナイトも保管されている。径が小さい両脇の計器類は、左が油圧/ガソリン残量、右が水温/油温を表示。
ドライバー正面のメーターは左が回転系、右側に速度計が付く。速度計の目盛りは220km/hまで刻まれている。ダッシュパネルはちぢみ塗装で仕上げるというこだわりようだ。
アクセル/ブレーキ/クラッチ・ペダルのラバー、ブレーキマスターシリンダーおよびブレーキホースは新品だ。その他、フューエルフィルター、キャップ類、バッテリーもニューパーツ。
いつの時代もアルファロメオのGTはシートの出来がいい。現車のヘッドレストを持たないフロントシートも座り心地がすこぶる良好だ。
リアシートに至るまで、内装の張り具合やコンディションも抜群だ。
軽合金製シリンダーヘッド/ブロックによって構成されている排気量1600ccのツインカム4気筒エンジンもご覧のようなキレイさ。プラグコードは新品。エンジンマウントと共にミッションマウントも交換されているので安心だ。
トランクマットの下にあるガソリンタンクにまで手が入っている。純正ジャッキを搭載している点も見逃せない。タイヤは4輪とも155HR15サイズのミシュランXASを履いている。

取材車のデータ

1964年式アルファロメオ・ジュリア・スプリントGT
ヒストリック・アルファロメオの中で一度は乗っておきたい筆頭モデルのジュリア・スプリントGT。一生モノを探している方にとっても見逃せない個体だ。
価格:ASK(取材時)
問い合わせ先:ガレーヂ伊太利屋(http://garage-italya.co.jp

SPECIFICATION
ALFA ROMEO GIULIA SPRINT GT
全長×全幅×全高:4080×1580×1320mm
トレッド(F/R):1310/1270mm
ホイールベース:2350mm
車両重量:950kg
エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC
総排気量:1570cc
ボア×ストローク:78.0×82.0mm

圧縮比:9.0:1
最高出力:106ps/6000r.p.m.
最大トルク:14.2kg-m/3000r.p.m.
トランスミッション:5速M/T
サスペンション(F&R):ダブルウィッシュボーン/トレーリングアーム
ブレーキ(F&R):ディスク
タイヤ(F&R):155×15
新車当時価格:219万5000リラ