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ルノー・カングーの兄貴分という選択肢RENAULT TRAFIC

日本の輸入車業界で確実にひとつのムーブメントを作ったルノー・カングー。その兄貴分とも言えるルノー・トラフィックをカーボックス横浜が直輸入した。果たしてこのフルサイズミニバンは、カングー卒業生の受け皿となるのだろうか?

TEXT / 平井大介 PHOTO / 佐藤亮太
SPECIAL THANKS / カーボックス横浜(http://www.carbox.jp/

ルノー・カングーの兄貴分という選択肢

ルノー・トラフィックの名は以前から知っていて、某フランス車スペシャリストが乗っていたこともあり、ツウが選ぶフルサイズミニバンといったイメージだった。そして今回カーボックス横浜が直輸入を行った、そんなトラフィックの新車に乗ることができた。

ちなみにフルサイズとは言いつつも、今回の取材したトラフィックは標準ボディで、ロングホイールベース版(!)も存在し、カーボックス横浜はそれも輸入予定。トラフィックには2列目の窓も存在しないバンタイプがあったり、さらにトラフィックよりも大きいマスターというモデルも用意されていたり、カングーとマスターにはピュアEVも用意されていたり……というのが、フランス本国におけるルノー商用車のラインナップだ。つまり小さいほうから、カングー<トラフィック<マスターという順になる。

さて標準ボディとはいえ全長が約5m、車幅が約2mあるということで、まずはその大きさに驚きながら街中へ乗り出した。試乗中に偶然見かけたカングーがコンパクトカーに見えるほどで、都内で恐ろしいほど見かけるトヨタ・アルファードと比べても見るからに大きく、着座位置も高い。イメージとしてはアルファードと4tトラックの中間あたりといったところだ。しかし見ての通り見晴らしがいい上にボディがスクエアだから見切りはよく、車線の中で左側になるべく寄せて走れば、車幅の広さはさほど気にならなかった。

それにしても、コックピットでの感覚はまさに“地味ルノー”そのものだ。メガーヌ2をきっかけに確立した“芯に硬さがある柔らかい乗り心地”、そのベクトルの中に確実に存在していて、空荷でこの硬さなら荷物を満載しても大丈夫そうと直感できた。座った感じがしっくりくるのはシートで手を抜いていないからだろうし、こういったコマーシャルビークルなのに貧しい気分にならないのは、ちゃんと乗る人のことを考えているからだと思う。長距離でも楽そうな乗り味だ。取材車は2リッターディーゼルにEDC、つまりデュアルクラッチを組み合わせていたが、空荷ということもあり実によく走ってくれた。トルクフルという言葉が似合うほどだ。

さて、これを仮に手に入れたとしてどう愉しむかと考えていたところ、街中でルノー・キャトルとすれ違った。そしてこれだ、と直感。つまりは“実用車を感じさせる趣味車”に、この“趣味車を感じさせる実用車”を組み合わせること。そんなペアはいかがだろうか?

エンジンは2リッターのディーゼルで、A/T(EDC)との組み合わせでトルクフルに走る。
インパネまわりは商用車というよりは乗用車の雰囲気。
長距離でも疲れが少なそうなシート。着座位置は高く見晴らしもいい。
取材車は8人乗り仕様で、2、3列目シートも簡単ではないが取り外し可能となる。
こちらが3列目のシート。3人並んで座ることができる。サイズも充分だ。
トラフィックはカングーの兄貴分とも言える存在。カングーの次の選択肢に!?
広大なラゲッジスペースはボードで仕切られた2段式。こちらは3列目を倒した状態。
ボード自体は高さを変更可能。もちろんボードを外すこともできる。

SPECIFICATION
RENAULT TRAFIC
全長×全幅×全高:4999×1956×1971mm
全幅(ミラー含む):2283mm
ホイールベース:3098mm
オーバーハング(F/R)933/968mm
エンジン形式:直列4気筒ディーゼル
総排気量:1997cc

最高出力:170ps
最大トルク:38.78kg-m
トランスミッション:デュアルクラッチ(EDC)
燃費:5.8リッター/100km
タイヤ(F&R):215/60R17
最高速度:176km/h
価格479万円(取材時)