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レアな2000GTVはいかがALFA ROMEO 2000GTV

アルファロメオに詳しい人ほど『2000GTV』というタイトルなのに、 "ジュニア"しか登場していないじゃんか! と憤慨するだろう。しかぁ〜し、 ちょっとだけ冷静になってほしい。実は、2灯ながら赤い個体は2000GTVなのだ。 えっ? と思ったアナタ、リアビューをご覧あれ。ね、テールランプが大きいでしょ!

TEXT / 高桑秀典 PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / ミラノオートサービス(https://themotorbrothers.com/special-shop/12583

レアな2000GTVはいかが?

人やクルマとの出会いは偶然ではなく必然的に起きているもので、最近人とクルマの両方で素晴らしい出会いがあった。人のほうでは、一生仲良くするであろうステキなオーナーと出会い、クルマのほうでは久しぶりに赤い”2灯ヒラメ”の売り物と出会うことができたのだ。

その赤い2灯ヒラメとは、筆者が所有するGT1600ジュニア(水色号)と同じアルファロメオの105/115系フラットノーズ・クーペのことで、排気量違いで1300ジュニアも用意されていた。最近、酷使している水色号の整備目的でミラノオートサービスにお邪魔した際、店頭で見つけて気になったのだ。

今でこそ水色にリペイントして”水色号”と名乗っているが、21年前にミラノオートサービスから購入したときは赤だった。そのため、懐かしいなぁ〜、最近、水色号の距離が恐ろしいペースで伸びているのでマジで増車してスペアカーにしちゃおうかな、などと思いながらディテールをよ〜く観察してみたら、ん? 何かが違う!

なんとナント、この赤い個体はジュニアのフリをした2000GTVだったのである。フラットノーズの2灯ジュニアを精悍な4灯にして、1750や2000の顔にするのならまだ分かるが、その逆というクレイジーなことをやっているとは想像できなかった。モディファイした前オーナー(ショップ?)にお会いしたいものだ。これまでに数百台のジュリアを見てきたが、こんなモディファイを見たのは初めて。驚愕の真実を知り、頭の中は”?”で埋め尽くされた。

 混乱しつつも、赤い2灯ヒラメを買った自分をうっすらイメージしてみると、やっぱり水色に塗り替えるだろう。水色号と同じ右ハンドルだし、完全レプリカを造ったらイイかもしれ ないなぁ〜。2000ccだと遠征も楽になるかも、なんてことまで妄想してしまった。

妄想してニヤニヤしていたら、ミラノオートサービスの安藤代表が事務所から出て来たので話を聞いてみることに。すると「オモシロそうだから仕入れてみた」とのこと。そして、2000GTVの売り物が他にもある、と教えてくれたのでストックヤードを覗いてみたら、赤い左ハンドル仕様とクーラー付きで紺色の右ハンドル仕様という2台の2000GTVがストックされていた。赤い2灯ヒラメも2000GTVなので、現在3台も在庫しているわけだ。そのいずれもが偶然にも1972年式であった。 筆者のベストバイは、もちろん赤い2灯ヒラメなので、誰も買わなかったらゲットしてみようかしらと再び妄想を膨らませている。

まだフォグランプを装着していない頃の写真なので、購入したばかりの’98年ごろに撮影したものだと思われる筆者のGT1600ジュニア。 そう、水色号の元色は赤だったのだ。ということで、ミラノオートサービスで”懐かしい顔”に会い、「おぉ~」と感傷に浸っていたらそいつは2000GTVであった。

同じ年式ながら三台三様の2000GTV

1972 ALFAROMEO 2000GTV
Price:¥2,900,000+tax(取材時)
どう見てもジュニアに見える謎のカスタム?

細部に至るまで驚くほどよく再現されているので、写真のようなアングルから見るとどう考えてもGT1300/GT1600ジュニアなのだが、正真正銘2000GTV。車名を見て、誤植だ! と思ったであろうが、2000GTVで正解なのである。車高の高さがいかにもジュニアっぽいといえ、現役のGT1600ジュニア・オーナーである筆者ですら、メーターの形状と大きなテールランプを見るまでは2000GTVであることに気づかなかった。

水平1本バーのフロントグリル、カツオブシと呼ばれることもあるオーバーライダーを持たないバンパーはジュニアの外観上における特徴だ。このバンパー、結構レアパーツなので見つけるのは大変だったことだろう。この苦労を厭わず再現するとは! 大型のテールランプで2000GTVであることが分かる。ホイールは 貴重なFPS(安藤社長はコレが欲しかったらしい)。
エンジンとメーターは2000GTVのままだ。シートはヘッドレストがないタイプに変更されており、GT1300/GT1600ジュニアっぽさが見事に再現されている。そして、車載のサービスマニュアルまでジュニア用だ。車検2年付(取材時)。
1972 ALFAROMEO 2000GTV
Price:¥2,800,000+tax(取材時)

クーラー付きなので毎日乗れそう。

この2000GTVはミラノオートサービスの安藤代表が30年前(!)にレストアした個体。良い素材でレストアしたので、いまでも内外装の状態がすこぶるいいのだ。クーラーもミラノにて装着。車検2年付(取材時)。
1972 ALFAROMEO 2000GTV
Price:¥1,700,000+tax(取材時)
こちらは新たに段付きを購入したオーナーが愛用していたクルマで、それなりに使い込まれていた。ということで安価な設定。安藤代表曰く「1972年式の2000GTVは鉄がいい」そうなので、車両価格を低く抑えた分、しっかりメンテナンス費用にあてて乗り出すのもアリ。車検は令和2年10月まで付いていた(取材時)。