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COLUMN

ワークスカラーを身に纏ったミニマムホットハッチFORD KA

フォードのコンパクトカー、Ka。1999年に日本上陸を果たしたこのクルマを知っている人は少ない。しかし、ボロボロの状態のクルマを見つけてレストア、しかも本国からスポーツボディキットまで輸入して組み上げたというのだから驚きだ。輸入車に強いボディショップ、K-クラフト・サービスが作り上げた迫力満点のフォードKaをご覧いただこう。

TEXT / 三宅康朗 PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / K-クラフト・サービス(http://k-craft-service.jp/

ワークスカラーを身に纏ったミニマムホットハッチ

左右に張り出したオーバーフェンダー、低められた車高、フォードのワークスカラーと、エクステリアからは只者ではない雰囲気がヒシヒシと伝わる。

フォードKa自体が珍しいので、あまり違いに気づかないかもしれないが、実はこの個体、日本に導入されなかったKaのスポーツモデル「Sport Ka」のボディキットを組み込んでいる。このクルマに出会ったのは、2017年のGW最終日に行われた「ネコ・オートモービル・フェスティバル」(NAF)の会場でのこと。オートジャンブルに出店していただいたショップさんを各々取材していたのだが、そこにこの迫力あるボディのKaがあったのだ。

このマシンを作ったK-クラフトさんに話を聞いた。「5年近く放置してあったんですけど、いよいよ手を付けることになって。どうせやるならばデモカーとして派手に作ったら面白いんじゃないかと思いまして調べたんです。色々Kaのことが分かるにつれ、『スポーツ』のボディキットが手に入ることが可能だと知って、これはいいなと思いました。それに合わせてホイールを用意して、足周りを組んで、内装をストリップダウンして、フロアにパネル付けて、ロールケージを付け直して、カラーリングもワークス風にと……」と、こうして出来上がったのがこのワイドボディのフォードKa、というわけだ。

エンジンは元が1.3リッターのNAだから、吸排気すべてに手を入れても大したパワーはないけど、上まで気持ちよく吹け上がる絶品の味わいを持っている。NAだから燃費もいいらしいから「これはスプリントではなく耐久用です」というのもうなずける。

これに味をしめたわけではないだろうけど、その後2号機としてフォード・プーマも製作したそうで、一時期はショップ内に2台揃っていた。そう、まるでフォードのワークスショップみたいだったようだ。現在は2台とも新しいオーナーの手に渡っているという。もしあなたがレストアしたい、ほぼイチからマシンを作りたいという考えをお持ちなら、一度Kクラフトを訪ねてみるといいだろう。きっと快く相談に乗ってくれるはずだ。

マシンに合わせてペイントしたというジェッペル。K-クラフトではヘルメットペイントも行なっている。
センターコンソール上には後付けのタコメーターが備わり、社内にはロールケージが張り巡らされ、フロアにはパンチングボードパネルと、インテリアはレーシーな雰囲気満点。
インテリアに合わせたグレーのフルバケットシートにブルーのハーネスと、必要最小限のもの以外すべて取り払われた室内。
エンジンは基本ノーマルだが、ダイレクトエアフィルターをはじめチタン製のエキマニ、センターパイプ、マフラーと吸排気系には一通り手が入っている。
ボンネットにはカッティングシートでワークスと同じ書体の「Ford Rallysports」の文字が躍る。
ホイールは当時のラリーを意識した星形スポークの14インチ。某オークションサイトでゲットし、それをレストアしてするという手の入れよう。オーバーフェンダ―に合わせたサイズのスペーサーが組み込まれている。
サイドミラーには、超小型&軽量の通称「F1ミラー」を採用している。
リアのセンターに備わるマフラーはチタン製。もちろんワンオフという気合の入れよう。
リアゲートから室内を覗くと、内装材の無いスケルトンボディにロールケージが組み込まれただけというシンプルさ。

Sport Kaとは?

2003年から2009年まで販売されたフォードKaのスポーツモデル。外観上の識別点は大型のフロントのバンパー及び大きく張り出した前後フェンダー、そして大型リアスポイラー。更に車高は低められ、16インチの6スポークアルミホイールが標準で装備され、スポーツモデルらしいエクステリアを身に纏っていた。エンジンはノーマルのSOHC1.3リッターからDOHC1.6リッターへとスープアップし、馬力が70psから94psへと強化。元々優れた欧州フォードのハンドリングに加え、軽い車重とあいまってスポーティーな走りを披露した。
K-クラフト・サービスさんのブログでは、このフォードKaの改造の模様が「K クラフトデモカープロジェクト」として連載されている。ツートーンカラーのKaが放置されていた状態から、ホイールのレストア、ボディのクリーニング、下地作り、ボディパーツの輸入、インテリアのペイント、ボディの補修、エクステリアのペイント、ボディキットの組み込み、仮組み、ロールケージの組み込み、車検の取得、カッティングシートによるカラーリングと実に細かくレポートされているので、興味のある方は是非覗いてみてほしい。

http://k-craft-service.jp/archives/category/ford