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ボクらのヤングタイマー列伝

328GTBじゃなくて、GTBターボです!FERRARI GTB TURBO

遠藤イヅルが自身のイラストともに1980年代以降の趣味車、いわゆる"ヤングタイマー"なクルマを振り返るのがこのコーナー。1971年生まれの遠藤イヅルと1973年生まれの編集担当が、独断と偏見でお届け致します! 今回はカー・マガジン主催の大磯での読者イベント会場で『ベストヤングタイマー』賞を受賞したフェラーリGTBターボをイラスト化! という特別編ですヨ!!

TEXT / 遠藤イヅル(イラストも)

今回のヤングタイマー列伝は少々趣向を変えまして、ちょっともやもやする”リアルな”ヤングタイマーを探すべく、2017年の秋に開催された『カー・マガジン・ウィークエンド・ミーティング2017秋 in 大磯』にボクもお邪魔致しまして、”これはっ!”というヤングタイマーカーを1台セレクト。このコーナーでイラスト化することになりました! 広〜い大磯ロングビーチの駐車場を埋め尽くした参加車の中から選ばせて頂いたのは、一見すると見慣れたクルマかと思いきや、よ〜く見てみないと気がつかないというこのコーナーにぴったりなクルマ。それが『フェラーリGTBターボ』です! 絵を見る限り「328GTBじゃないの?」と思われるかもしれません。「328にターボってあったの?」とも。でも正真正銘、かつてフェラーリにラインナップされていて、フェラーリの公式HPにも掲載されているモデルなのです。

フェラーリの車名は、排気量を2ケタにしたものや排気量を気筒数で割ったものなどいろいろとありますが、ことGTBターボに関しては数字が一切なく排気量がわかりません。ところがこのフェラーリは何と2リッターV8エンジンなのです。2リッターと聞いて、” あ、そうか!”とピンと来た方もいるかもしれません。そう、いわゆる”イタリア専用”モデルなのでした。かつてイタリアは2リッター以上のクルマに禁止税ともいえる高額の付加価値税が与えられていました。そこでいくつかのフェラーリが2リッターV8を搭載して登場したのです。具体的には208GT4、208GTB/GTS、ターボ版208GTB/GTSターボ、そしてこのGTB/GTSターボでした。ちなみにディーノ206GTが2リッター(V6)なのは別の理由からです。

GTBターボ、そしてそのタルガボディとなるGTSターボは、308ベースの208GTB/GTSターボの後継モデルとして1986年に登場しました。基本的には発売当時のV8フェラーリに2リッターV8ターボを積むという成り立ちは208GTB/GTSターボと変わりません。そのためGTB/GTSターボはベースが328になっています。ところがその見分け方はほんのわずか。イラストに詳細を記したのでそちらを見て頂きたいのですが、百戦錬磨のクルマ好きが集まる本誌のイベントでも、このクルマが生産台数308台というレアなフェラーリだと気がついている方はあまりいない様子でした。

オーナーの三浦節雄さんは以前328に乗っていて、ショップからこの個体が出て来て購入して以来5年ほど大きなトラブルもない、とのことで、取材時にブーストメーターの有無など、細かな差異も教えてくださいました。ありがとうございました! なおGTBターボのより詳しい内容はカー・マガジン456号(2016年6月号)に掲載されているので、気になった方はそちらもご覧下さいね。