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パンダバンに乗りたーーい!FIAT PANDA VAN

ブラックバンパーに鉄ホイール。装備的にベーシックな、でもガンガン使える商用車に乗りたい! そこで乗用車を商用車にしてしまったメーカー謹製のパンダ改造バージョン、パンダバンが眩しく見える!

TEXT / 三宅康朗 PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / ガッティーナ(https://www.gattina.net/

パンダバンに乗りたーーい!

パンダバンってナンダパン?

2代目フィアット500に代わってイタリア中を埋め尽くした傑作車の初代パンダ。大衆車ということで当然商用車グレードも存在した。商用グレードでは、リアゲートが外され、小さい観音開きのエクステンションパーツに交換されるほか、リアクォーターの窓も撤去されてプラスチック製の開閉式ドアとなる。通常のパンダをこの魅力的な商用車に改造するためのバンキットも入手可能で、通常車を「パンダバン」化させることもできる。

汚れやキズも気にしない武骨な商用車が欲しい!

ベーシックカーの基準は色々あるけれど、ここでは「装備面が質素なクルマ」をベーシックカーとする。価格が安いだけのボトムグレードの車種のナニがいいのか? 乗用車なら「安い」だけだけど、それだけじゃない魅力を備えているのが商用車。装備が質素なのは見た目の華やかさよりも、仕事で使う上での実用性や効率性を重視するからこそ。その結果として醸し出される重厚な道具感は、煌びやかな高級車とは真逆にありながら、何とも魅力的なのだ。

かの国でも企業や事業主をターゲットに販売されている商用車。それを遠く離れた日本の一般ユーザーが手に入れるのは簡単ではない。そこで商用車好きの人たちは、知恵を働かせる。商用車が手に入らないのであれば、乗用車を商用仕様にすればいいのである。

ここで紹介するのは、神奈川県藤沢市にある「ガッティーナ」が手掛けたパンダバン。このリアパートの後付け感が堪らないパンダのベースは、2004年式の1100ヤング。ヤングはルーフバーやパワーウインドウもない、内外装を簡略したベーシックグレード。そのリアハッチ部分に「VANキット」を装着し、パンダバン仕様となっている。

本来のパンダバンはリアガラス部分が跳ね上げ式のハッチになるので、本当の意味でのバン仕様とは言えないかもしれないが、前後の樹脂バンパーと、「ホイールキャップを外して鉄ホイール仕様にすれば、商用車然とした雰囲気はバッチリ。新車のようなきれいな状態を維持するのではなく、使い込むことで増えるキズや汚れが、“アジ”として楽しめるのも、実用性重視の商用車ならでは。残念ながら取材時点ですでに売約済みだったパンダバン。きっとオーナーのもとで大活躍しているに違いない。

パンダの超レアモデル! 取って付けた感がたまらない!
ベース車両はポーランド製2004年式のヤング1100。車名の1100はそのまま排気量を示している。サイドプロテクターも付かないシンプルなエクステリアだが、すっきりとして好感が持てる。
回して楽しく省燃費性に優れた名機ファイアユニット。1100ccの排気量から51ps/8.6kg-mのパワー/トルクを発揮する。
助手席前の「棚」が抜群の実用性を誇るパンダのコクピット。布で覆われているのも素朴感があって好ましい。
シンプルな作りながら座り心地に優れるシート。リアはベンチのような作りだが、座り心地はまずまず。
テールゲートを外して装着する架装用の「VANキット」。日本ではもちろん、イタリア本国でも程度の良いものは見つかりにくくなっているそうだ。
観音開きゲートのガラス部分には格子状のガードが設けられている。
ラゲッジは乗用モデルのままだが、リアシートが前にたためるので積載量はまずます。
鉄ホイールはカバーレスがオヤクソク。ブラックアウトする手もあり。
ブラックアウトした樹脂製のブラックバンパーがより商用車感を醸し出している。
2013年登場の2代目パンダにもバン仕様は存在する。やはりこちらのモデルも無塗装のブラックバンパーが特徴。通常の5座乗用モデルのほかに、貨物用として2座仕様もラインナップ。