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309を5台乗り継ぐオトコPEUGEOT 309

同じクルマを乗り継いだことがある読者も多いかもしれない。でもレア&マニアックなプジョー309を5台乗り継いでいるオトコは、そうそう見つからない!

TEXT / 遠藤イヅル PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / 岡田宏隆

309を5台乗り継ぐオトコ

今回プジョー309を5台乗り継いでいる方をご紹介するわけだが、かくいう僕も元309オーナーだ。5ドアで右ハンA/T廉価版のSIという地味な309だけど、かなり気に入っていた。ちなみに309の経緯をざっと書くと、309は本来、当時タルボブランド(旧シムカ&ルーツグループ)を持っていたプジョーが205をベースにタルボ向けに開発したCセグメント車だった。タルボが消滅したので飛び番号を与えプジョーに組み込んだ経緯だから、なんとなくスタイリングもプジョーらしくない。でも205より広く実用性に富み操縦性に優れていた309は、各自動車雑誌で「玄人向け」の名車としてもてはやされていた。

こんな風に309は当時からすでにマイナー車という印象だったのだが、その309を5台も乗り継いでいるオーナーがいる。同じクルマを乗り継ぐ人は多かれ、5台……しかもそれが309なのだから驚いてしまう。そんなストライクゾーンが狭すぎるオトコこそ、オールペンやエンジンオーバーホールを済ませた美しい309GTI(89年式前期型)を駆る岡田宏隆氏だ。

日本の309オーナーズクラブ「Saint-Marc(サンマルク)」の会長でもある岡田氏は、高校生時代はスカイラインGT-RやインプレッサWRXなどハイパワー車が好きなフツウの少年だった。「大学に入って友人が205を買いまして、そのハンドリングに感動してプジョーの魅力に気がついたのです。405Mi16が欲しかったのですが高くて買えず、当時激安だった309を免許取得前に買いました。レア車だったこともポイントでした」

つまり、人生初のマイカーが309だったことが岡田会長のその後を決定してしまったのだ(笑)。前述のように309には美点が多く、岡田会長はすっかり309がお気に入りに! ところが1台目はあまり調子が良くなく、仕方なく手放すことにした。だが彼は次の愛車にも309を選んだ。理由は、309への愛着と、309のクラブを作ったことへの義務感だったという。

その後2台目は追突されて廃車に、3台目は過走行で調子が悪くなり、決して維持がラクとは言えない309のメンテナンスに疲れて406クーペに乗り換えたもののまた309(4台目)に戻ったり……などなど、理由は様々ながらも16年で5台の309を乗り継いできた彼は、4台目から5台目に移行する際はもはや309以外に迷いが無いという悟りの境地に。

それだけ309の魅力が深いということの証左でもあるのだが、ぼくも309を持っていたのでわかる。サイズ、操縦性、実用性、デザイン、80年代仏車の濃さなどの総合的なバランスがとても良いのだ。そういえば数年前にフランスで会った欧州の309クラブの面々も「309以外乗れない」って言っていたっけ。そう、世界には同じ志をもったヘンタイさんがいるので、それも維持には心強い存在なのであった。

そうそう岡田会長、なんで4台目から5台目に乗り換えたの? 「4台目は色がガンメタだったので……黒が欲しかったのです」。えっ、理由のひとつがそこ(笑)。さすがです、岡田会長……。

OWNER/岡田宏隆さん

仲間はフランスをはじめ世界各地にいますから!

日本に於ける309クラブ「サンマルク」会長にして309界(狭いけど)の頂点。真面目そうに見えるが話すとかなり濃いヘンタイさん。

309は1985年登場。リアに微妙なノッチを持つがハッチバックボディだ。5ドアも存在し、こちらが先に発売されている。意外。GTIはスポーツ仕様となる。
前期型と後期型では細部が違い、特にリアまわりは大きく印象を異にする。
4灯ライトは309 GTIの特徴だが日本では法規上4灯同時点灯不可。
309の文字入りのマッドフラップが備わる。貴重品。これ欲しい。
パーツのそこかしこに「プジョー・タルボ」の銘が。これは当時まだプジョー・シトロエンがタルボブランドを持っていたため。
リアクオーターウインドウはサイドブレーキ後方のレバーで遠隔開閉ができる。ワイヤー、頼むから切れないで!
130psを発生する1.9リッターエンジン。8バルブSOHCながらフィール抜群の名機。当時日本向け205 GTIは120ps仕様で309のみが130ps版だった。309のA/T車は100psの実用タイプが積まれていた。
ノンオリジナルのステアリングとスピーカー以外は原型を留めるインテリア。プラスチッキーなダッシュボードも80年代フランス車の味わい。
沈み込んでから体を支えだすバケットシートの座り心地は絶品のひとこと。

SPECIFICATION
PEUGEOT 309 GTI
全長×全幅×全高:4050×1630×1380mm
ホイールベース:2470mm
トレッド(F/R):1410/1380mm
車両重量:970kg
エンジン:水冷直列4気筒SOHC
総排気量:1904cc

最高出力:130ps/6000r.p.m.
最大トルク:16.8kg-m/4750r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):185/55R15

TOPICS

309乗り垂涎? のアイテム着用で登場!

撮影日に岡田会長が着て来たのは「309生誕30周年記念Tシャツ」。本国のクラブで製作されたもので、もちろん非売品。入手は超困難! 現地でなんとか分けてもらった逸品。ちなみにぼく(筆者)も持っている。

ちなみに部品取りもあったりする

これからも309に乗り続けると誓う岡田会長は309GT(I 1989年式)を部品取りに所有する。知らない人から見たら廃車に入れられた部品の山……だが、外装をはじめとしてパーツが少なくなっている309オーナーにはたまらない宝の山!? ちなみにこの個体、岡田会長所有過去5台の309のうち4台目にあたる。

309の罠!? もう309から離れられない!

1st
2nd
3rd
4th

1台目は2001年購入。次の2台目は2004年購入するも追突され廃車。翌2005年、3台目へ。今まで一番距離を乗った個体。2007年に4台目に。そして2011年に今所有する5台目へ。5台とも全部前期型なんですね!