OTHERS

<その他コンテンツ>
ニューカー、ヤングタイマー、クラシック、オーナー、ライフスタイル、
カタログ、100ドロ、ミニカーなどなど
NEW CAR

ポラリス雪中行軍記POLARIS OFF-ROAD VEHICLES

森林でも泥濘でも砂地でも、そして雪山でも、あらゆる地形を走破できるオフロードビークル「ポラリス」。御岳で雪上試乗会が行われると聞いて、気楽に取材を決めたのが、運の尽きだった……。

TEXT / 竹内耕太 PHOTO / 宮越孝政
SPECIAL THANKS / TCL(http://www.whitehouse-orv.jp

ポラリス雪中行軍記

ポラリス社は、ATV(全地形対応車)やオフロードビークル、スノーモービルから、3輪スポーツカー「スリングショット」まで幅広く手掛ける、アメリカではメジャーなメーカーだ。

そんなポラリスの雪上試乗会があると聞いて、長野県の御岳スノーランドまで軽~い気分で出かけたものの、待ち受けていたのはマイナス6度かつ吹雪という過酷な環境だった……。

米軍でも採用されているポラリスのオフロードビークルは、ムダを極限まで削ぎ落とした超本格仕様だ。ゆえに窓の類は一切なし。ましてやヒーターなんて軟弱な物も当然ない。走れば走るほど体は冷え、空き時間にも体を小まめに動かしていないと凍傷になりそうな有様。「八甲田山」という単語がリアルに脳裏をよぎった。

会場である長野県御岳スノーランドを目指し、中央道をハイテンションで突き進む取材班。相模湖付近ですでに周囲はすっかり雪景色。
御岳山麓に着くと空はすっかり見えなくなっていた。しかし防寒作業着を装備したことで、これならイケるとまだまだ余裕の表情だ。

しかしその一方、ポラリスを大量の雪の中で好きなだけ乗り回してみて、正直、やたらと楽しかったのもまた事実だ。なんだか意味もなく悔しい。

記者はかつて東北地方に住んでいたとはいえ、所詮は太平洋側の仙台で、本格的な雪上のドライブ経験はほとんどなし。そもそもドラテクもないのでドリフトなんて芸当も無理。

そんなオフロード素人でも、ポラリスで雪上を華麗に駆け巡る……とまではいかずとも、問題なく軽快に走り回ることができた。これは鋼管パイプフレームの軽量ボディと、レスポンスの良いポラリス独自開発のエンジン&CVT、それにオンデマンド式4WDシステムによるものだろう。超ロングストロークサスペンションも雪の凸凹路面を巧みにいなし、乗り心地も悪くない。寒ささえ無視すれば、いつまでも乗っていたくなる痛快さだ。

試乗会場は山の上。4人乗りポラリスに同乗して御岳ブルーラインを駆け上がるのだ。屋根なし窓なし、冷気が体に叩きつけられる!
御岳ロープウェイまで上がった頃には会話も表情も消滅。なお安物ヘルのバイザーでは口元まで届かず、ヒゲが凍っていた。

今回試乗できたのは1人乗り、2人乗りのレーシング仕様、2人乗りで大特ナンバーを取得したピックアップ仕様、そして4人乗りの4モデル。

その中で最も走りやすかったのは当然ながらレース仕様だが、1人乗りはショートホイールベースで凸凹に足を取られやすい反面、低速でもオフロード走行の楽しさを存分に味わえた。初心者にはちょうどいい印象だ。

酷寒のトラウマが遠のくとともに、「次はもっと上手く走りたい」などと思ってしまっている自分が恐ろしい。

ACE 570

ポラリス最小のボーイズレーサー

エース570はホイールベースわずか1562mm。最初は転倒するかと思ったが、慣れれば路面とダイレクトに対話している感覚が楽しい!
1人乗りで極めてコンパクトなモデルがエース570。カートのようなサイズだが足周りは本格派だ。
567ccの単気筒エンジンは十分以上のトルク。
コクピットはシンプルイズベストな構成。
ネットがドアの代わりに乗員を保護。オプションでドアを設置することも可能だ。シートベルトを締めるのは絶対必要。

SPECIFICATION
POLARIS ACE 570
全長×全幅×全高:2290×1220×1730mm
ホイールベース:1562mm
車両重量:418kg
エンジン:単気筒DOHC
総排気量:567cc

最高出力:45ps
サスペンション(F&R):ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(F&R):ディスク
タイヤ(F/R):25×8-12/25×10-12
価格:199万440円

RZR XP 1000(CALAVERA LIMITED EDITION)

みなぎるパワーはまさしく競技用

2人乗りのレーザーXP1000は、1リッターの直列2気筒エンジンを110psまでチューンしたエクストリームモデル。競技を前提としている。
派手なカラーリングのカラベラエディションは世界で206台、国内10台の限定版。
コクピットにもオレンジのアクセントが入りスポーティさを強調している。
サイドにもロールバーが渡され、剛性を高めるとともに乗員を保護。バケットシートはゆったりしたサイズだ。
1リッターのエンジンは鋭く吹け上がる。

SPECIFICATION
POLARIS RZR XP 1000(CALAVERA LIMITED EDITION)
全長×全幅×全高:3022×1626×1873mm
ホイールベース:2286mm
車両重量:625.5kg
エンジン:2気筒DOHC

総排気量:999cc
最高出力:110ps
サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン/トレーリングアーム
ブレーキ(F&R):ディスク
タイヤ(F&R):30×10-15
価格:455万円

RANGER XP 900(大型特殊ナンバー付)

公道を堂々と走れる大特ナンバー取得車

リアに荷台を持ち、多彩な用途で活躍できるのがレンジャーだ。国内で大型特殊ナンバーを取得したので、公道に乗り出すことが可能。
2人乗りのベーシックモデルで、レジャー、林業、軍隊など、多彩な場面で活躍可能。ナンバー付きは533.6万円~、ナンバー無しベース車は326.8万円~。
コクピットも質実剛健。オプションでフロントウインドウを装着できる。
このクラスになるとシートはゆったりしていて長時間ドライブもラク。
荷台をはじめとした多彩なアタッチメントが用意される。

SPECIFICATION
POLARIS RANGER XP 900(大型特殊ナンバー付)
全長×全幅×全高:2960×1520×1930mm
ホイールベース:2060mm
車両重量:644kg
エンジン:2気筒DOHC

総排気量:875cc
最高出力:68ps
サスペンション(F&R):ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(F&R):ディスク
タイヤ(F/R):26×9-12/26×11-12
価格:533.6万円~

RZR XP 4 1000 EPS

これなら家族で雪中ドライブも可能!

4人乗りのレーザーXP 4 1000 EPSはレース仕様と同じ1リッターエンジンを搭載し、ロングホイールベースで安定した走りができる。
今回試乗した中では最大サイズだが、それでも車重は約720kg。運転感覚は普通のクルマに一番近いかも。
ご覧のような凍てつく環境下でもエンジンは一発で始動。
4人乗車可能で、ドアは逆ヒンジタイプ。
オンデマンド式4WDシステムで雪の中でも力強く突き進む。乗り心地はかなりマイルドな印象だ。

SPECIFICATION
POLARIS RZR XP 4 1000 EPS
全長×全幅×全高:3708×1626×1873mm
ホイールベース:2972mm
車両重量:723.9kg
エンジン:2気筒DOHC
総排気量:999cc

最高出力:110ps
サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン/トレーリングアーム
ブレーキ(F&R):ディスク
タイヤ(F/R):29×9-14/29×11-14
価格:448.2万円

TOPICS

さらなる豪雪地帯ではクローラーも

アメリカで絶大なシェアを誇るポラリスには、多彩なオプションが用意されている。クローラー(いわゆるキャタピラ)もその一つで、タイヤではスタックしてしまうような豪雪地帯でも、これなら走破することができる。