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半世紀前の独英キャンパーが夢の競演!VW TYPE2 CAMPER & AUSTIN J4 CAMPER

ドイツ代表VW×ウェストファリア、イギリス代表オースティン×ドアモービルという、本格仕様のヒストリック・キャンパー2台でキャンプを敢行。その実力を満喫してきた!

TEXT / 竹内耕太 PHOTO / 奥村純一
SPECIAL THANKS / フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(http://www.volkswagen.co.jp/

半世紀前の独英キャンパーが夢の競演!

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンが1968年式タイプ2、通称=ワーゲンバス、それもキャンパーをレストアし、2018年1月の東京オートサロンで展示したのをご記憶だろうか。

近年、各メーカーでヒストリックカーのレストアプログラムがトレンドとなってきている中、VWはいち早く2012年から、ドイツ本国でタイプ2の公式レストアサービスを開始している。今回の日本法人によるレストアは、あくまでデモンストレーションであって、一般向けサービスを開始する予定はないとのことだが、質実剛健なイメージの強いVWが、ラブ&ピースな時代のアウトドアスタイルを発信しようという心意気には感慨深いものがある。

1968 VW TYPE2 WESTFALIA CAMPER

この1968年式は、タイプ2がそれまでの三角顔=T1(通称アーリーバス)から、1967年8月に四角顔=T2(通称レイトバス)に切り替わった直後のモデル。なおかつこの個体は、ドイツの名門コーチビルダー・ウェストファリア社が架装した豪華なキャンピングカー仕様だ。

それを今回、貸してくれるという。空冷VW専門誌で“ウェスティ”も多く取材してきた記者だが、自分でドライブして使ったことはない。早速ご厚意に甘えることにしたのだった。

ちょうどヒストリックカー・キャンプに心地よい季節ということで、相方に選んだのは、ティーポ2017年4月号でご紹介したオースティンJ4ドアモービルキャンパー。実はその後、カメラマンのジェイ奥村氏が縁あって譲り受けていたのだ。こちらはイギリスを代表するキャンピング系コーチビルダーのドアモービル社製で、奇しくも同じ1968年式。当時のドイツとイギリスを代表するキャンパー2台の競演なのである。

1968 AUSTIN J4 DORMOBILE CAMPER

当日の朝、ウェスティを借りて出発した時はあいにくの雨だったが、フロントグリルからダイレクトに風を取り込めるので、かなり快適。信号待ちで窓が曇ってきたなら三角窓の角度をチョチョイと調整すれば、たちまち視界がクリアになるも、いとをかし。

やがて雨が上がって青空が広がった。ジェイカメのオースチンと合流し、秩父方面のオートキャンプ場を目指して2台でキャラバン。ともにエンジンは快調で、21世紀の交通を妨げることもなく、トコトコとカントリーロードを進む。半世紀前のクルマのウインドウ越しに流れゆく山並みを眺めていると、なんだか映画の中に入り込んだような心持ちになるから不思議だ。

買い出しを済ませてキャンプ場に着いたら、設営準備はきわめてカンタン。ウェスティもドアモービルも、大人2人プラス子供2人が寝られる設備があって車中泊に完全対応なので、テントを設置する必要なし。ウェスティに荷物を無造作に放りこんでサイドタープを展開すれば、あっという間にベースが出来上がる。あとは宴を繰り広げるだけ! 男3人だけだけど。

クルマとしての基本さえしっかり整備してあれば、現代のクルマに全く遜色なく使えてしまう。ラクすぎて申し訳ないス! と言いたくなる、ヒストリック・キャンパー2台なのだった。

1968 VW TYPE2 WESTFALIA CAMPER

VW日本法人がフルレストアした美麗なウェスティ

現代的にルーフ部分も青でアレンジし、サイドウインドウにアウトドアブランドのステッカーを貼っている。
ルーフのリア側はキャリアとなっていて、ネットやロープを引っかけるフックも備わる。ブリー(ブルドッグ)はタイプ2の愛称の一つ。
サイドにスライドドアがあるタイプ2では、サイドタープやサイドテントが当時から定番のアイテムだ。
空冷フラット4ユニットが収まるエンジンルームも塗装から配線まで綺麗に仕上がっている。
オリジナル度の高いコクピット。ドア内張を明るい木製にするアレンジが効いている。
ヒーター(赤)とベンチレーター(青)を左右別々に調整できて便利!
ウェスティはフロントシートの天井にも子供1人用のハンモックを設置できる。
2列目と3列目が対面するレイアウトでテーブルは折り畳み式。ポップアップルーフにもハンモックで子供2人が寝られる。
スライドドアの脇にクローゼットが設けられ、意外と多くの荷物が入る。
3列目のシートを展開すれば大人2人分のベッドに。

1968 AUSTIN J4 DORMOBILE CAMPER

オリジナル塗装を残した貴重なバン

後席への出入りはリアの観音開きドアから。サイドモールがポップな雰囲気を演出している。
片持ちで扇形に開くポップアップルーフがドアモービル製キャンパーの特徴。ワーゲンバス版もある。
後部のステップは折り畳み式。なおヒストリックキャンパーの中に土足は避けたいので、安物でもサンダルを用意したいところ。
シンプルながらウッドのアクセントが英国車らしい雰囲気のインパネ。前席の間にBMC Bタイプの1.6リッター直4 OHVエンジンが収まる。
新車時のままのビニールレザーのシート。前席の背もたれを倒すことで大人2人分のフラットなベッドが出現する。
後部にはシンクとガスコンロが備わる本格派。プロパンガスをつなげれば今でも使うことは可能のようだ。