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アバルトの聖地へ潜入!OFFICINE MIRAFIORI

アバルトの本社である「オフィッチーネ・ミラフィオーリ」。オフィスだけではなく、車両展示やファクトリー、クラシケのメンテナンススペースなど、ここに全ての機能が集約されている。

TEXT&PHOTO / Tipo編集部

アバルトの聖地へ潜入!

アバルトの本社「オフィッチーネ・ミラフィオーリ(アバルト)」。アバルトの総本山であり、695やコンペティションマシンなどの開発や製作が行われている場所だ。今はかつてあった「コルソ・マルケ38」にはなく、ミラフィオーリの本社工場敷地内の工場だった場所を改装して使われている。

入口へ向かう階段は、アバルトのイメージカラーである赤と白のチェック柄。FCAの敷地内にあるので、誰でもは入れないのが残念。

本社工場内ということもあって、秘匿案件が多くあるために、常に誰もが入れる場所ではない。今回もカメラはもちろんスマホなどの持ち込みも制限されるなか、特別に一部の場所のみ撮影許可が出たのだ。アバルト本社の隣では、フィアットのエンブレムを付けた新型車と思われるクルマを見かけたくらいだから、そこがどれほど重要な場所であるか想像して欲しい。

さて、アバルト本社はオフィスだけでなくファクトリーも備える一方で、2015年から「クラシケ」もスタートした。クラシケはアバルトのヒストリックカーのレストアやメンテナンスを行っている。様々なツテを辿って世界中からパーツを探したり、無いものは当時の図面などを見て製作までしているという。設備が整っているのはもちろんのこと、当時使われていた機械も未だ現役で使っているのには驚いた。取材時は2人体制だったが、今後はもっと人を増やす予定とのことだった。

2015年からスタートしたクラシケは、ヒストリックモデルのレストアや修理を手がける。これまできちんとしたシステムが無かったために設立したという。スペシャリストが当時のままに忠実に再現する。

正面の入場ゲートをくぐると、目の前に置かれていたのは、124スパイダーのラリーマシン。この数日前にローマラリーの会場でも見かけたが、マシンの準備は着々と進められているようだった。2017年はイタリア国内で、124スパイダーのワンメイク選手権も行う予定という。話がちょっと脱線してしまったが、隣接する工場内ではラリーマシンの製作が進められていて、バラバラになった124スパイダーが数台並んでいて、作業が進められていた。

ショールームに話を戻すと、124スパイダーの近くには、アバルトのグッズを展示するスペース、そしてその奥にはヘリテイジ/コンペティション/プロダクトに分けられ、それぞれクルマが置かれていた。ここの展示は、時期によって変わっているようだ。

社屋内には、創設者であるカルロ・アバルトの当時の執務室が再現されている。こういうところにスタッフのブランド愛が感じられる。

そして、オフィスはカルロ・アバルトの執務室が再現されていて、かつて使われていた机や椅子などが置かれていた。丸々一室が使われていて、表札までついていて、創始者へのリスペクトを感じると共に、そのスピリッツを共有するのに必要なことなのだろうと思った。

ここでは予想をしていたよりも多くの人が在籍し、そしてそのブランドを守り発展させていくスタッフもまた多く存在していた。モータースポーツ活動はもちろん、市販モデルに関しても様々なプランが練られているようだった。アバルトとしては久しぶりにブランニューモデルとなる、124スパイダーが登場したが、すぐにラリーマシンを製作してしまうほど、彼らは常に刺激を求めている。今後も楽しいクルマやイベントなどが、この場所から多く発信されることは間違いなさそうだ。
(こちらは2016年当時の取材記事となります)

ヘリテイジ/コンペティション/プロダクトに分けられて展示。初代124スパイダーは、購入後にレストアした車両。
1956年に最高速チャレンジに挑んだ750レコード・ベルトーネ。
695アセットコルセ・エヴォルツィオーネ。
F4はエンジンをアバルトが供給している。現在もレースやラリーなどのモータースポーツに携わっている。
現行モデルはもちろん最新のアバルト!(取材時) 奥には124スパイダーのモッ クアップも飾られる。
クラシケのワークショップに飾られていた695。
デルタや037ラリーのマシンは、かつてアバルトによって設計されたマシン。
この他にもオフィス内には、155DTMマシンの風洞用の模型も置いてあった。コンペティションマシンを多く手掛けていた。