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100万円でドロ沼に陥る!?

好きモノが反応するカブリオレTALBOT SAMBA CABLIORET

編集部員がこれは! と思った趣味グルマを紹介する『100万円でドロ沼に陥る!?』。今回は無国籍? はたまた各国各メーカーのいいとこどり? で誕生した、タルボ・サンバ・カブリオレをご紹介します。

TEXT / 中本健二 PHOTO / 前田恵介
SPECIAL THANKS / アウトレーヴ(http://autoreve.jp/

好きモノが反応するカブリオレ

タルボ・サンバ・カブリオレ。霧雨にしっとりと濡れた実車を見ると、サンバの陽気なリズムは聞こえてきそうにないが、落ち着いた佇まいで良いモノ感が漂っている。タルボ・サンバは、タルボの親会社がPSAの時代に誕生しており、プジョー104の兄弟車である。インテリアやエンジンレイアウト、そして3穴のホイールハブなどに共通項が見られる。ちなみに104は正規輸入されなかったが、サンバ・カブリオレは正規輸入されている。

タルボといえば、流転の人生を送ったメーカーだけに、”フランス車らしさ”は薄いかもしれないが、生産から30年以上が経過した個体ながら、意外なほどしっかりしているのは驚きだった。

もちろんこれは、走行2万kmとローマイレージであることと、前オーナーが大切に乗ってきたことも大きい要因だろう。

フルオープンのカブリオレは解放感抜群で、その恩恵はリアシートでも受けることが出来る。ソフトトップの開閉は幌前方のフックを外すだけととても簡単だ。しかも折りたたんだ幌にはカバーが用意されており、これを装着するとオープン状態でもすっきりとしている。

エンジンは1.4リッターでトランスミッションは5速M/Tの組み合わせだ。車重は840kgと現代で言えば軽自動車レベルであり、軽快なドライブも満喫する出来ることは容易に想像できるだろう。

レアな物件だけに、前オーナーも好きモノの様で、しっかりとメンテナンスし、大切に乗られてきたことが伺えた。サラリと乗れるレアなコンバチ。これからの季節は目が離せない。

タルボ・サンバとは?

1981年に登場したタルボ・サンバは、プジョー104との兄弟車でシトロエンLNをベースに開発された。ここで紹介するカブリオレの他、スポーツ志向のラリーなどもラインナップされている。ちなみにタルボは、86年にブランドが消滅している。
“好きモノ”にこそ刺さる
リアの佇まいから、すぐに車名を言い当てられる人がどれだけいるのだろうかと思うが、気づいた人は相当なクルマ好きと予想され、話しかけられることは必至。デザインはピニンファリーナが手がけた。
派手さはないが程度は良い
インテリアはシンプルゆえに、必要な操作を直感的に行うことが出来る合理的な造りだ。プジョー104に似るが、メーターナセルなどはモダナイズされている。全長は3505mmとコンパクトだが、意外なほど居住性は高い。
開閉はラックラク
ソフトトップは蛇腹状に収納される。見た目を考慮してかビートル・カブリオレなどと同様にカバーが用意されている。ちなみに開閉方法は、幌前方のフックを外すだけととても簡単。Bピラーには”pininfarina”のプレートが装着される。トランクリッドは、テールランプをかわすようなデザインで、意外にも収納スペースはしっかりと用意されている。
リアシートも開放的
ソフトトップはBピラーのロールバーのみを残して後方まで開かれる。前席は言うに及ばず、後席の解放感も抜群だ。年式を考えると、電動よりも構造がシンプルな手動は最良の選択か?
このレイアウト見たような……
エンジンは1361㏄の直4ユニットで、トランスミッションは5速M/T。エンジンを後方に寝かせて搭載することでエンジン高を抑え、スペアタイヤを搭載するスペースを確保している。これは、兄弟車のプジョー104と同じレイアウトだ。
派手さはないが、使いやすく開放的なカブリオレを楽しみたいならオススメ。残念ながら掲載前に新オーナーが決まった模様だが、こんなレアなカブリオレをお探しの方はアウトレーヴまで連絡を!

1984年式タルボ・サンバ・カブリオレ
車両価格:88万円(取材時)
季節度:★★★★☆
解放感:★★★★☆
ドロ沼度:★★★☆☆