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COLUMN

2か月1200kmを走破してエンジンオイルを検証してみたTOTAL QUARTZ INEO HTC 5W-30 REPORT 2

トタルオイルの短期間集中連載。最後となる今回は、前回投入したクォーツ イネオ HTC 5 W-30を約2か月、1200km余りを使用した検証結果をレポートしたいと思う。

TEXT&PHOTO / 三宅康朗
SPECIAL THANKS / オート・ポワ・ルージュ(https://www.auto-pois-rouge.com/), トタル・ルブリカンツ・ジャパン(https://totalenergies.jp/)

2か月1200kmを走破してエンジンオイルを検証してみた!

今回は、使用したオイルを本国の分析機関に送り、検証したものをレポートしたい。また、10万キロを超えたエンジンの状態も確認できた。

摩耗や混入物については下を見てもらうとして、こちらではオイルの状態や添加物をレポートする。オイルの流動性は問題がなく劣化は見られないとのこと。添加剤においては、カルシウム、亜鉛、リン、マグネシウム、モリブデンのどの数値においても異常は見られず、エンジンが良好な状態であることが確認できた。

オーナーに使用感を伺ったところ「中間加速での伸びと、加速の“ツキ”も良くなった」とのこと。特に4速、5速といった上のギアでの伸びが良くなったと感じたそうだ。また「エンジン音は、走行中はあまり変化が感じられなかった」という。使用していたオイルよりも柔らかくなっている分、音が大きくなる懸念はあったが、特に変化はなかったそうだ。そして「一番変わったのは振動でした。アイドリング時のステアリングの振動が、ほとんど気にならなくなりました」とのこと。最後に燃費についてお聞きしたところ、「満タン計測法ですが、約3% 向上しました」という。

燃料希釈やこれを原因とした粘度低下による摩耗促進、オイルの蒸発などの検証も含めた真夏のテストであったが、そのような数値の変化や現象、酸化劣化はほとんどなかった。これは、オイル自体の性能の高さを裏付ける分析結果であり、改めて優れたエンジン保護性能と高い性能の持続性を持ったオイルであることが実証されたといえるだろう。

VERIFICATION REPORT

摩耗に関するレポート
鉄7ppm : 問題なし
鉛0ppm : 問題なし
銅1ppm 以下 : 問題なし
スズ1ppm : 問題なし
クロム1ppm 以下 : 問題なし
アルミニウム3ppm : 問題なし
ニッケル1ppm 以下 : 問題なし

エンジン内部の摩耗により、どのような成分が含まれたかの検証結果。エンジンは鉄をはじめ鉛やスズ、アルミニウムなど様々な素材の組み合わせでできているのは周知のとおり。なので、この検証においては、どの元素の摩耗量が多いのかを計測し総合的に判断することで、エンジンのどの部位の摩耗が多いのか? つまりどの個所に問題が発生しているのかを推測することができる。今回の検証では、問題が見当たらなかった。

混入物についてのレポート
外部からのシリコン混入8ppm : 問題なし
水分 : 問題なし
クーラント : 問題なし
燃料 : 問題なし

オイルの混入物の検証結果。シリコンは異物が混入した場合に増加する傾向にあるので、異物混入はほとんどなかったと言える。水分が混入する原因は、クーラントをはじめ僅かな隙間から入ったり、チョイ乗りなどで水分が飛びきらない状態が続き、さらにこれらを繰り返すことで蓄積していく。燃料も同様の理由で混入することがある。山田さんは十分な距離を走行しているので、そのような傾向はみられず、良好な状態となっていた。

検査機関に提出するために、オイルを専用の容器に流し込む。容器の不純物は確実に取り除く。
テスト車は、ターボの直噴エンジンを搭載しているため、オイルは劣化していなくても真っ黒だった。
営業マンとして、プジョー208 GTiで得意先を駆け回る山田さん。そのため年間走行距離は3万kmを超え、オイル消費量もかなりのものだとか。
トタル・ルブリカンツの親会社であるトタルは、今年の5月28日に、社名を「トタル・エナジーズ」に変更した。このことについて同社のパトリック・プイヤネCEOは「カーボン・ニュートラルへの戦略と野心を示す機会となる」としており、石油事業の比率を抑え、新たなエネルギー開発に注力するアピールを示していると思われる。また、これにともないTとEを組み合わせた新しいロゴマークへと変更している。