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100万円でドロ沼に陥る!?

メルセデス初のステーションワゴンはいかが?MERCEDES-BENZ 280TE

編集部員がこれは! と思った趣味グルマを紹介する『100万円でドロ沼に陥る!?』。ドアノブの感触やドアを閉めた時の密閉感など、触れるたびに品質の高さに感銘を受けるメルセデス・ベンツのヒストリックモデルだが、今回取り上げる280TEもその例に漏れることはなかった。

TEXT / TMB PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / ナカオワークス

メルセデス・ベンツの123系は今なおヤングタイマーカーとして人気の高い124系の先代にあたり、セダン、ワゴン、クーペなどのボディ・バリエーションが用意されていた。ここで取り上げたステーションワゴン、”Tシリーズ”がデビューしたのは1978年のこと。じつはTシリーズの初代でもある。この成功があったからこそ、SUVが人気絶頂の中にあっても、今なおメルセデスのステーションワゴンは人気が高いのだろう。

当時のメルセデスにとっては最もコンパクトなモデルではあるが、全長4725×全幅1785×全高1425mmと立派なボディサイズで、現行のメルセデスで言えばCクラス並み。当然ながらラゲッジスペースの容量は広大で、またリアシートは可倒式のためさらに拡充することも可能だ。ルーフレールも備わるため、スキー板やサーフボードといった長物も容易に積載することが出来る。

そんな使いやすさを持ちつつ、長距離移動が得意な点も大きな魅力だ。体を包みこむようなふっかり系ではなく、椰子繊維の座面シェルとスプリングを組み合わせたコシのあるシートが気にいればロングツーリングはより楽しくなる。また2.8リッター直6エンジンのトルクは豊かで、高速の合流や追い越しも難なくこなしてくれるのが嬉しい。特徴的な変速ショックもむしろ心地良いくらいで、試乗では現代の交通状況下に於いても不安のない走りを披露してくれた。

生産終了から30年以上が経過し、ヤングタイマーというよりもヒストリック・メルセデスの仲間入りを果たしつつある”123″。今後は趣味車として、またファミリーカーとしても楽しめる稀有な存在に光が当たること請け合いだ。

W123シリーズとは?

1976年に登場した123シリーズは、当時のメルセデスのラインナップでは最もコンパクトなボディサイズで、ここで取り上げたワゴンの他、4ドア・セダン、2ドア・クーペも用意されていた。ワゴンのTシリーズはこの123から始まる。85年には後継の124シリーズが登場する。

低速から高速までカバー

直列6気筒DOHC2.8リッターエンジンの低速トルクは豊富で、都心のストップ&ゴーでも不満は感じられない。また高速走行時、ギアを落とさずとも前車を追い越すことが出来るためハイウェイクルーズもお手の物だ

タイムレスな使いやすさ

大型の時計を備えたお馴染みのメーター類は、加飾とは無縁で視認性を第一に考えたデザインだ。ダッシュを覆うパッドの状態は非常に良い。ナルディのステアリングはノンオリジナル。特徴的なウッドパネルのコンディションも上々だ。ファブリックのシートに破れなどは見られず、コシのあるクッションは長距離移動でも疲労は最小に抑えられる。

刺激はないが安心感は抜群
エントリーモデルとは思えぬ体躯

当時のメルセデスのロワーレンジ・モデルとはいえ、全長4725mm、全幅1785mmと堂々としたサイズをもつ。
ラゲッジ容量は、リアシートを立てた状態でも十分だが、2分割可倒式のシートを倒せば長物も楽々飲み込む。
ルーフレールも備わるため、さらに容量が必要だというユーザーの要望も満たしてくれるはずだ。

受け継がれるステーションワゴン

S123と3世代後のS211。ディサイズは全長、全幅ともひと回り程大きくなったが、ラゲッジスペースに限れば123の方が広いかも、とは211オーナー談。国産メーカーでは下火となりつつあるが、ヒストリック・メルセデスのステーションワゴンは今なお根強い人気を持つ。
良い物感が溢れつつも、気兼ねなく使える耐久性も兼ね備えており、ステーションワゴンとしての使い勝手だけでなく所有欲も満たしてくれる。

これ1台でファミリーカー、趣味を楽しむためのクルマとしても活躍してくれるはずだ。

1984年式メルセデス・ベンツ280TE
メルセデス度:★★★★☆
実用度:★★★★★
ドロ沼度:★★☆☆☆