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COLUMN

セブンのミニカーとプラモデルを
肴に楽しむ実車の歴史
LOTUS SEVEN MODEL CARS

1957年のシリーズ1から70年代のシリーズ4まで、それぞれの時代のロータス・セブンを、ミニカーとプラモデルで集めてみた。ここではミニチュアのモデルカーというフィルターを通して、ロータス・セブンの歴史を俯瞰して見たい。

TEXT / 長尾 循 PHOTO / 横澤靖宏

ロータス・セブンがデビューしたのは1957年のロンドン・モーターショーのこと。ご存知の通り、同時発表されたのが当時としては最先端のGT、エリート。2台は共に、このショーの大きな話題となった。当時の日本でもエリートのスタイルや先進性は注目を集めていたようで、日本のプラモデル草創記に活躍したメーカーのひとつ、コグレによって1960年代半ばにはエリートの1/20プラモデルが発売されている。コグレはその後エランもリリースするのだが、しかしセブンはついぞ模型化されなかった。セブン・シリーズ1とエリートの生産台数の差(一説には242台と998台)もさることながら、実車自体がすでに”自分で組み立てる1/1の模型”と言えるセブンは、逆に”本物の模型”には向いていなかったということだろうか。

1960年、セブンはシリーズ2に進化する。エンジンやデフの下までアルミパネルで覆っていたカバーを省略し、また、強度的に間引けるフレームは減らすなどのブラッシュアップが行われたシリーズ2は、その後1968年までの間に1350台ほどが生産された。比較的メジャーになったはずのシリーズ2であったが、やはりオンタイムで模型になったものはほとんど見られない。その中で比較的古くから”シリーズ2唯一のモデル”として知られていたのが、イギリスの『auto-kit』の1/24ホワイト・メタル製組み立てキット。また、今でも手に入るタミヤの1/24プラモデルが、セブン好き・模型ファンに歓喜と共に迎え入れられたのは、実は1985年ごろのことである。

シリーズ3の登場は1968年。トレッドの広いフォード・エスコート用リア・アクスルの採用に合わせ、リアフェンダーの幅が広げられた。燃料給油口もラゲッジ・ルームの中からボディ後部に移設され、後のケータハムのイメージに近づいた。生産された期間が短かく、また、その生産台数も約350台と少なかったこともあり、あえてシリーズ3のモデルを作ろうという模型メーカーもいなかったようだ。

ロータス・セブンとしては最後のモデルとなるシリーズ4は1970年から73年の4年間で、約1000台が生産された。前任のシリーズ3に比べると、台数的にはやはり大きな成功作といえるだろう。ちなみにこのシリーズ4に関していえば1.3リッターのOHVからロータス・ツインカム1.6リッターまで、グレードを問わず全てロータス・セブン。基本的に”スーパーセブン”の名称は使われなかった。

模型の世界では意外なことに、このシリーズ4がリアルタイムで複数登場している。そのひとつが英国の老舗ブランド『マッチボックス』のミニカー。そしてもうひとつは、日本の老舗プラモデル・メーカーとして知られていたニチモの1/20プラモデルだ。マッチボックスはこの時期、それまでの”正調ミニカー・コレクター”向けから、アメリカのホットロッドやバギーカルチャーの影響を受けた、派手でサイケデリックな玩具化が始まっており、バギー・テイストのサイケなシリーズ4は、まさにその路線に合致したというわけだ。一方のニチモは『レジャーカーシリーズ』の1台。そのラインナップは、他はパンチ・バギーや初代スズキ・ジムニーなどの”砂地もの”ばかりで、こちらも世界的なバギー・カルチャーの流れをキャッチした企画であることがうかがえる。

現在ではケータハムまで含め、大小様々なスケールで歴代セブンのモデルがリリースされているが、シリーズ1と3だけは、いまだに”ミッシングリンク”。世界の模型メーカーさん、この欠けているピースをぜひ埋めていただけませんか!?

➊ニチモのプラモデル(Sr.4)➋マッチボックスのミニカー(Sr.4)➌オートキットのメタル・キット(Sr.2)➍タミヤのプラモデル(Sr.2)➎スケーレクストリックスのスロットカー(Sr.2)➏ミニチャンプスのミニカー(Sr.2)➐チョロQ(Sr.2)➑京商の1/64ミニカー(Sr.2)➒スパークの1/87ミニカー(Sr.2)➓ジグゾーパズル(Sr.2/詳細不明)