OTHERS

<その他コンテンツ>
ニューカー、ヤングタイマー、クラシック、オーナー、ライフスタイル、
カタログ、100ドロ、ミニカーなどなど
CLASSIC&YOUNGTIMER

ビトゥルボ時代のマセラティが今熱い!MASERATI 430 & GHIBLI

端正なボディにエレガントな内装、そしてドッカンターボの鋭い加速。ビトゥルボ系マセラティにかつて憧れた人も多いだろう。現在国内に残る個体は手を加えられたものがほとんどで、今なら趣味車として愉しめるようだ。

新車よりこの時代の方が気になる……?

マセラティと言えば、現在はグラントゥーリズモやクアトロポルテ、ギブリやレヴァンテなど、「落ち着いた中にもアグレッシブさを漂わすクルマ」というイメージが強い。また戦前、戦後とモータースポーツで活躍し、高性能車を数多く輩出。100年を超える歴史を持つ、「知る人ぞ知る通のクルマ」といった面も魅力的だ。

一方で、最近のマセラティはデザインや性能、エンジンサウンドなどが「アグレッシブすぎる!」と考える人も多いようだ。実際に購入できるかどうかはともかく、もう少し「控え目なデザインで、内装はエレガント。それなのに走ると速い!」クルマであって欲しいと、望む方も少なくないはずだ。

そして、どうやらこれは、ビトゥルボ時代のマセラティで、その魅力に目覚めた世代の方に多いようである! マセラティは1975年にデ・トマソ傘下に入り、最初のオリジナル車として1981年末に発表されたのがビトゥルボだった。アレッサンドロ・デ・トマソは、それまでのマセラティとは異なる、「高性能でありながら端正でエレガントな小型スポーティカーを時代は求めている」と判断。ビトゥルボはまさにそうしたクルマだった。

ホイールベース2515mmのシャシーに、前ストラット、後セミトレーリングアームのサスペンションを装着。エンジンはV6 SOHC、気筒当たり3バルブの2リッターツインターボで、180psを発揮。ボディは社内スタジオでデザインされた直線基調の2ドアクーペで、インテリアは総レザー張り(クロス張りも用意)、ウッドパーツも多用する豪華仕立てとなっていた。

1982年に発売されるや各国で人気に火が付き、日本にもガレーヂ伊太利屋を通じ輸入が開始されている。その後ビトゥルボは、小変更とバリエーション拡大を重ねていくのだが、最終的には1992年発表の(2代目)ギブリに到達することになる。ギブリのエンジンは2.8リッターV6 DOHC24バルブ+ツインターボ/285ps(本国用2リッター仕様は306ps)で、マルチェロ・ガンディーニがモディファイを担当した個性的なボディスタイルを持つ。またギブリに先立ち、ホイールベース2400mmのシャシーに3.2リッターV8 DOHC32バルブ+ツインターボ(325ps)エンジンを搭載した究極的モデル、シャマルも発売されている。

このビトゥルボ系マセラティだが、10年ほど前までは、壊れる輸入車の代名詞とまで言われていたクルマで、特に電気系パーツは、日本で独自に手を加えなければ、日常的な使い方は難しいとさえ言われるほどだった。だがさすがに生産終了から20年以上が経ち、今も現役で走り回っている個体は、これまでに日本で何らかの加修が加えられてきたと見ていいだろう。もちろん中古車も同様で、かつてはまともに動かない個体に安い値段を付けているものも少なくなかったが、今はきちんと整備された個体が、それなりの価格を付けて売られているという印象だ。

で、こうなると、前述した「ビトゥルボ時代のマセラティで、その魅力に目覚めた世代の方」たちの中に、「この時代のマセラティに今乗ってみたい」と思う人が現れても不思議ではない。「昔憧れたけど、買えなくて……」とか、「昔少し乗っていたけど、持ちきれなくて……」という方が、実際に乗り始めているようなのだ。今回ギブリをお借りしたコレツィオーネの成瀬代表によれば、「今流通している中古車はギブリがほとんどですが、50歳代前後の方によく売れています。ギブリは価格が上がってきており、内装が良い状態だと更にアップします。また4速A/Tが多いですが、もしM/T、それも最終期にあった6速M/Tだったら、特に高くなります。更に、希少なモデルは高く、カリフは400〜500万円、ギブリカップは600〜700万円、シャマルは1000万円以上の販売価格がほとんどです」とのことだ。

1993 MASERATI 430

80年代色が濃厚なスポーティセダン

4本出しエキゾーストを除けば、角張ったフォルムや横長のテールランプがBMW E30系を思わせる。

225ps(日本仕様)を発揮する2.8リッターV6 SOHCツインターボ・エンジン。回転を上げれば鋭く加速する。

半円形のナセルの中には、左から油圧、水温、速度、ブースト、回転、燃料、電圧の7つのメーターが並ぶ。
本物のウッドと、独特な雰囲気のアナログ時計が魅力的。空調スイッチがタッチパネル式だが、きちんと作動していた。
グレーがかったブルーのレザーとアルカンターラが組み合わされた内装。前席は包み込まれる感じで座り心地がいい。
後席はホイールベースが長いお蔭で大人2人が座れる広さ。座り心地も良好だ。
トランクは4人分の小旅行の荷物なら問題なく収まるスペースを確保している。
ディッシュタイプのスタイリッシュなホイール。サイズは205/55R15。
トランクのエンブレムは三叉の鉾と文字が入る色付タイプ。

SPECIFICATION
MASERATI 430
全長×全幅×全高:4430×1730×1360mm
ホイールベース:2600mm
車両重量:1400kg
エンジン形式:水冷V型6気筒SOHC 3バルブICツインターボ
総排気量:2790cc

最高出力:225ps/5500r.p.m.
最大トルク:37.0kg-m/3500r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(F&R):205/55R15

1 2