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新しいのに旧く見えるのが気持ちいいクラシカル・モディファイの魂は細部にこそ宿る!

長く生産されたクルマで、新しい年式のものを、旧い年式風に見せるクラシカル・モディファイ。そこで重要なのは、細かなディテールに凝ること。ここでは2台の素晴らしいサンプルをご覧いれよう。

TEXT / 中島秀之 PHOTO / 奥村純一
SPECIAL THANKS / (http://ac-minds.com)

CATERHAM SEVEN SPRINT
プロならではの発想と手本となる仕上がり

1990年代のローバー・ミニをベースに、60年代のミニMk.I仕様にモディファイしたクルマを見かけたことはないだろうか? 

比較的新しい年式のクラシカルな雰囲気のクルマを、より古く見せる。クラシカル・モディファイとでも言うべきこの手法は、最近ミニやビートルだけでなく、対象車種が拡大しつつある。そこでこんな2台をご覧いれよう。

まずご紹介するのは、元々メーカーが徹底したノスタルジック・イメージで開発した、ケータハム・セブン・スプリントのモディファイ例だ。

スズキの軽自動車用エンジンを搭載したセブン160をベースに、先祖と言えるロータス・セブンSr.2辺りを彷彿させる内外装としたのがスプリントだが、これを更にクラシカルに見えるように改造した1台である。

オーナーは、愛知県岡崎市にあるACマインズの原 富士男さん。最新のロータスやケータハムを販売するプロであると共に、かつてはケータハム・スーパーセブン、最近までロータス・エランS3を長く愛用されてきた、エンスージアストでもいらっしゃる。

その原さんの元にプライベートカーとして4月に納車されたのが、薄い水色のセブン・スプリントで、一カ月程の間に、あちこち手を加えている。

細かく見てみよう。なお、グリーンのボディはノーマルのスプリントなので、比べてみて欲しい。

まずテールランプは、ノーマルの樹脂製から汎用のガラスレンズに交換。リフレクターはスモーク塗装している。またLEDのハイマウントストップランプは、汎用のバックライト用に交換し、装着位置を前方の高い場所に移動。バックライトもワイパックのガラスレンズのものに交換している。

ヘッドライトには、原さんがバーベキュー用の網と針金で自作したメッシュカバーを装着。フロントウインカーは点灯ユニットごと交換し、ガラスレンズとしている。またクラムシェルフェンダーの上に、ルーカスのポジション灯を装着し、レトロ感を強調している。

コクピット周りでは、インパネのエッジに付いていた黒い樹脂モールを外し、インパネ中央にスミスの機械式時計を装着。ルームミラーは樹脂製からメッキのものに交換している。

サイドミラーは左右ともオーバーテイクミラーを、ステーを自作し装着しているが、助手席側はステーをやや長めにして視界を確保。そのステーには7の文字が抜かれている凝り様だ。

ワイパーアームは元々メッキだが、ワイパーピボットとウォッシャーノズルも、メッキのものと交換している。

リアのスペアタイヤは取り外し、特注したベルトで、旧いグローブトロッターのスーツケースを取り付けている。またこれとは別に小さめの革のトランクも用意し、用途や気分によって使い分けているとのことだった。

因みに、セブンのラゲッジスペースは狭いのだが、原さんは純正のフードバッグ(幌を畳んで入れられる)を装着しているため、スーツケースと合わせれば、かなりの荷物を積載できるそう。お陰で、ゴールデンウィークには奥様と伊豆に旅行に行かれたそうだ。

元々がクラシカルに演出された車種だけに、見る人が見ないとわからないモディファイかもしれないが、一見して「あれ? なんかちょっと違う!」と思わせる仕上がりは、さすがこの道のプロのお仕事だ。これから同様のモディファイを目指す方には、良いお手本になったのではないだろうか。

原さんによれば、「ひとまずこれで完成です」とのことだが、次に何が変わるか、目が離せなくなってきた。

クラムシェルフェンダーのセブン・スプリントは、ノーマルでも十分クラシカルだが、原さんのセンスとアイデアで、更に一歩、クラシカルな印象が増している。

クラムシェルフェンダーのセブン・スプリントは、ノーマルでも十分クラシカルだが、原さんのセンスとアイデアで、更に一歩、クラシカルな印象が増している。グリーンのボディカラーがスタンダード。
ヘッドライトには自作したメッシュカバーを装着。ウインカーはフロントもガラスレンズに変更している。
ハイマウント・ストップランプは、ガラスレンズの四角い形状のものへ交換。取り付け位置も前方高い位置に変えている。
バックランプはクラシック・ミニでお馴染み、ワイパック製のガラスレンズに交換。
スペアタイヤを外し、旧いグローブトロッターの鞄を特注の革ベルトで固定した。
ボディの端、インパネの縁にある樹脂モールを取り外した。これだけで印象が違うので面白い。
ワイパーアームの根本のピボットと、ウォッシャーノズルをメッキのものに交換。
樹脂製のミラーは、同じ貼り付け式のメッキのものに交換。外から見た印象が変化。
サイドミラーはステーを自作して変更。助手席側ステーは7の字の切り欠き付き。

フロントフェンダーの上にルーカスのポジションランプを装着。安全のため敢えてウインカーとしていない。

トロッターより小さな革の鞄も用意。なおナンバープレートはオリンピック記念の白タイプ。

ノーマルでモトリタのウッドステアリングが装備されるインパネは、スミスの時計とスマホのホルダーを追加し、縁のモールを取り外した程度。

インパネ中央上部の空いたスペースに、自作のステーを介してスミスの機械式時計を設置。

幌を収納する純正フードバックを装着。サイドウインドーはラゲッジスペースに搭載される。

サイド出しのエキゾーストもノーマル。ボディサイドの英国国旗も最初から貼られていた。

メッキのキャップ付スチールホイールに、155/65R14サイズのタイヤを組み合わせる。

メカニカルな部分は完全にノーマル。エンジンはスズキ・ジムニー用がベースの、直3DOHC 12バルブ658cc+ターボで、80PS/10.9kg-mを発揮。

ACマインズ 原 富士男さん/ロータスやケータハムの正規ディーラーであり、また旧いクルマも得意とするACマインズで、長年営業を担当されている原さん。14年間愛用したエランから乗り換えた。

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