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新しいのに旧く見えるのが気持ちいいクラシカル・モディファイの魂は細部にこそ宿る!

長く生産されたクルマで、新しい年式のものを、旧い年式風に見せるクラシカル・モディファイ。そこで重要なのは、細かなディテールに凝ること。ここでは2台の素晴らしいサンプルをご覧いれよう。

TEXT / 中島秀之 PHOTO / 奥村純一
SPECIAL THANKS / (http://ac-minds.com)

1987 RENAULT 4 GTL
外装は70s仕様とし内装は80sで洒落る

もう1台は、静岡県磐田市にお住まいの水上雅洋さんの愛車、1987年式ルノー4 GTLだ。

ルノー4は1961~92年に生産された長寿車のため、ミニやビートルと同様、年式によって外観に差がある。1961~67年の初期型はグリルが台形の小さなもので、1968~74年の中期型はグリルがライト一体のメッキのもの、そして1975年以降の後期型はグリルが樹脂製となるので見分けられる。日本には、1987年に登場した、1.1リッターエンジンとグレーのグリルやバンパー、サイドモールなどを備えたGTLが多く輸入された。

水上さんの4もこの時代の1台だが、ご覧のように外観は中期型に変身している。よほど詳しい人なら、フロント・ウインカーが丸くないので、後期型がベースとわかるかも知れないが、普通は70年代製に見えるだろう。

よこぞここまで……、と感心したのだが、聞けばこの改造をしたのは水上さんではなく、前のオーナーだったとのこと。水上さん自身はカングーIとカングーIIビボップにお乗りだったそうで、2017年4月にビボップの後継として、知人からこの4を譲り受けたという。お子さんが独立され、以前から憧れていたクルマを手に入れることにしたそうだが、オールドカーは初めてとのこと。それでもとても気に入っていらっしゃるそうで、心配していた奥様の評判も上々なのだとか。

ではどこがノーマルと違うのかチェックしてみよう。まずグリル、前後バンパー、ドアノブ、サイドミラーを、メッキの旧いタイプに交換。テールランプ、リアナンバー灯、リアゲートノブも旧い年式のものに換えている。

これらはオランダやフランスからパーツを集めて、改造したと聞いている。面白いところでは、サイドウインドー上にメッキのモールが付いているが、これはミニ用のパーツを使って自作されたものだそうだ。またフロントフェンダーにはエンブレムを付け、ワイパーはフルゴネット用の貴重なマーシャル製を、磨いて装着してある。

一方エンジンは、キャブをウェーバーに交換しライトチューン。インテリアは基本的にGTLのままだが、インパネには回転、水温、電圧など各種メーターを追加。リアトレイには1980年代の据え置き型スピーカー、BOSE 101RDが置かれていた。

水上さんは、「現状を維持したい」とのことだが、クラブ・ルノー・キャトル・ジャポンにも入会され、今後は活動の幅を広げていかれることだろう。

長寿だったクルマは年式を特定するのが難しいものだが、知らずにこのクルマを見かけたら、1970年代前半頃の年式と思うだろう。
グリルは中期型の金属製を装着。ウインカーは後期型の四角だが、ホワイトレンズとしている。
ナンバー灯はロザンジュの刻印のある旧いもの。リアゲートノブはL型から旧いT型のメッキのパーツに交換されている。
ホイールは80年代の純正アルミで、ややスポーティな印象。スチール+メッキキャップの方がお似合いかも。
ワイパーはネコの刻印もあるSEVマーシャル製。繊細な印象がありよく似合う。
テールライトはベースが金属の旧いもの。バックライトはテールゲートに移し、バックフォグも追加。
ミラーはこの年式だと樹脂の大きなものだが、旧いタイプの金属製に左右とも交換。
ドアノブはこの年式だと塗装だが、メッキのものを装着。
左右のフロントフェンダーに車名のエンブレムを装着している。
エンジンは直4OHV 1108cc/34PSだが、キャブをゼニスからウェーバーに換えている。
インパネは基本的にノーマルだが、左側に回転、水温、電圧計を追加。右側に丸い時計やスイッチを設置。
シートもノーマルだがかなり良い状態。水上さんは、保護のためシートカバーを付けたいそう。
水上雅洋さん/2017年知人からこのキャトルを譲り受けた。クラブ・ルノーキャトル・ジャポン(https://club-renault4.jp/)に入会し、キャトルとの生活を満喫中。
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