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NEW CAR

コンパクト・クロカンマシンのススメLADA 4×4 &
FIAT PANDA CROSS

コンパクト・クロスカントリー。いわゆる小型車でオフロード、いわゆる荒れ地や草原地など整地されていない道なき道を走るために作られたクルマのこと。そんなヘビーデューティなコンパクトカーって、オモシロいと思いません?

TEXT / 遠藤イヅル, 三宅康朗 PHOTO / 宮越孝政
SPECIAL THANKS / ガッティーナ(http://gattina.net/)アクトオートサロン(http://act-car.net/

高い悪路走破性を
活かして遊びまくれ!

ここ数年世界的に人気の高い「クロスオーバーモデル」。コンパクトカーの世界でもその流行の風は吹いており、実際見渡してみればルノー・キャプチャー、フィアット500Xをはじめミニ・クロスオーバー、プジョー2008などの名前が挙げられる。

確かに実用性に優れ都会的な雰囲気が漂うクロスオーバーモデルの人気が高いのはわかる。しかし、クセのある読者の方は、そんなメジャー路線には目もくれないだろう。そんな方におススメしたいのが、コンパクトで本格クロカンと目されるこの2台だ。

最初の1台は、ラーダ4×4。ロシアが誇るコンパクト・クロカンだ。四角四面なボディフォルム、丸目のヘッドライト、角の丸いタイヤと、ちょっと懐かしさを感じさせる旧いクルマらしさに溢れたディテールが愛らしい。多少の進化はあるにせよ、基本設計は1970 年のものだから、乗り味に洗練さは感じられない。しかし、このボディフォルムにマッチするどこか懐かしい味わいは、思わず頬が緩んでしまうほど懐かしく楽しいものだった。

もう1台は、フィアット・パンダ・クロス。現行モデルの4×4は限定で150台が導入されたが、それっきり追加で販売されていない。この4×4を狙うのも一考だが、どうせ手に入れるなら、さらに希少で各部のディテールに趣向を凝らした「パンダ・クロス」はいかがだろうか? パンダの4×4は悪路走破性が高く、実際に初代は軍用車として開発されたというバックボーンがある。2代目、そして3代目でも用意されるということは、このモデルを待ちわびているユーザーが少なからず存在するということだ。実際乗ってみると、現代のクルマらしい洗練さが感じられる一方、パンダ4×4よりも車高が高いため足はしっかりと固められており、スポーティな印象を受ける。そこにディーゼルらしい豊かなトルクを活かした走りをすれば、元気のいい走りが楽しめる。

これ以外でコンパクト・クロスカントリーを探すと、国産車で1台だけ見つけることができた。国産クロカンの代表格、スズキ・ジムニーだ。50年近い歴史を持つジムニー。一度は所有してみたいと思った方も多いはずだ。

数は少ないが高い悪路走破性やヘビーデューティなエクステリアなど、他にはない魅力にあふれるコンパクトクロカン。ぜひ次期愛車候補の一台に挙げてみてはいかがだろうか?

LADA 4×4

欧州でも人気を博す
ロシア製コンパクトクロカン

日本で知られる数少ないロシア製のクルマ、ラーダ・ニーヴァ。旧ソ連での車名は「ジグリVAZ-2121」。形式的で無機質なところがいかにも旧ソ連=ロシアのクルマだ。メーカーは「ラーダ」ではなく「アフトワズ(AvtoVAZ)」で、以前ラーダは同社の海外向けブランド名だった。現在はロシア本国でもラーダブランドが用いられる。1977 年から製造が開始されたニーヴァは、ハイ/ロー2速の副変速機とデフロック機構を備えた本格的フルタイム4WDで、水深50cmの渡河を可能とするなど、厳しい環境を持つ彼の国のクルマらしい高い悪路走破性能を誇る。

アフトワズはそもそも1960年代に世界市場への拡大を目指したフィアットの協力のもと1966年に創業された会社で、1970年からフィアットのセダン「124」を「VAZ-2101」としてノックダウン生産をした経緯を持つ。そのためニーヴァもフィアット系技術を下敷きとしたクルマになっており、フロント:ダブルウィッシュボーン、リア:トレーリングアーム/コイルのサスペンションも124と同形式、デビュー時に搭載された1.6リッターエンジンも124のOHVユニットを独自にSOHC化したものだった。また、ニーヴァはモノコックボディとなっていることも特徴だ。2ドア+リアハッチのボディは愛嬌も感じるシンプルなデザインで、当時の「東側」製品らしからぬまとまりを見せていた。

ニーヴァは今なお製造される息の長いモデルのため、現在のエンジンはボッシュ製燃料噴射の1.7リッターに換装されている。ちなみに現在のニーヴァの”形式”は「VAZ-21214」で、“車名”も正しくは「ラーダ4×4」となっているようだ。なお、5ドア版「VAZ-2129(商用)」、「VAZ-2131」も1990年代半ばから追加されている。

ニーヴァは西欧を中心に廉価でありながら性能が良いこと、実用性が高いことから人気を博し、一部は日本にも輸出が行われており、市場でも時折見つけることが出来るのが嬉しい。

搭載されるエンジンは直4 SOHC 1.7リッター。低中速域のトルクを重視した実用エンジン。エンジンルームにはスペアタイヤも備わる。
リアのナンバー上にはLADA 4×4と車名が入る。
欧州で販売していることもあって、ありがたいことに付属のユーザーマニュアルは英語表記となる。
荷室はフラットで開口部は広いが、間口が高く重い荷物は持ち上げなければいけない。またタイヤハウスがせり出しており、容量はあまり大きくない。
ヘビーデューティ仕様のクルマらしく5穴のスチールホイールを採用。タイヤサイズは175/75R16と乗用車ではあまり聞きなれないサイズ。
エクステリア同様無骨で飾り気のないコックピット周り。一昔前、70代あたりの国産車のような雰囲気だ。実際に座るとアイポイントが高めで視界は良好。そういう意味では疲労は少なそうだ。
ゆったりとした座り心地のシート。クッションは柔らかめだ。
見た目も座り心地もベンチのようなリアシート。分割機能はないが前方に折り畳める。
センターコンソールには2WD/4WD切り替えスイッチや、副変速機のレバーが備わる。
付属のクーラーだけでは冷却能力が低いため、取材車両では吊り下げ式クーラーが備わる。
後部座席の運転席側にあるレバーはトランク開閉のためのモノ。

SPECIFICATION
LADA NIVA 4×4 3Dr
全長×全幅×全高:3740×1680×1640mm
ホイールベース:2200mm
車両重量:1210kg
エンジン形式:直列4気筒SOHC
総排気量:1690cc

最高出力:83ps/5000r.p.m.
最大トルク:13.5kg-m/3200r.p.m.
サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン/トレーリングアーム
ブレーキ(F/R):ディスク/ドラム
タイヤ(F&R):175/75R16

LADA 4×4のバリエーション

LADA4×4は、今回ここで紹介している3ドアモデルのスタンダードをベースとして、都会向けのモダンな顔立ちのアーバン、より本格的なオフロード走行を想定したヘビーデューティモデルのブロントと3グレードを展開している。またよりユーティリティに優れた5ドアモデルも用意され、そちらはスタンダードとアーバンの2グレード構成となる。5ドアモデルは3ドアモデルのホイールベースを500mmストレッチしたもので、ホイールベース2700mm、全長4740mmとなる。

エンジンは全てのモデルで1.7リッターSOHCユニットを搭載し、3ドアでも5ドアでも同じものとなっている。

3Drモデル

LADA 4×4 Urban

LADA 4× Bronto

5Drモデル

LADA 4×4 5Dr

LADA 4×4 Urban 5Dr

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