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自動車型録美術館

アルファロメオ・ジュリアALFAROMEO GIULIA

古今東西の自動車カタログをご紹介します。

TEXT / 板谷熊太郎

パトカーになっても憎めない一台

今回はアルファロメオの総代理店だった伊藤忠オートが店じまいした際に戴いてきた資料のご紹介です。

■速い箱

速い箱、その代表格ともいえるジュリアのカタログは当コラムでもとりあげたことがあるはず、と調べてみたところ、今回が初めてでした。ちなみに、これまで本稿で紹介した速い 箱を列挙すると、第2回:コルチナロータス、第6回:スカイラインPGC10、第16回:フォード エスコートRS、第17回: R8ゴルディーニ、第20回 : BMW 2002ターボ、第23回:フィアット131アバルトラリー、第30回:シムカ・ラリー1/2、等があります。また、わたしが勘違いしたアルファ・ロメオは第33回でとりあげたGTAのことでした。上記はインデックスとしてご活用いただければ ありがたいと思っています。

■ジュリアとジュリエッタ

アルファロメオのジュリアとジュリエッタで学んだことあります。それは接尾語のエッタ。フランスでもフルゴンに対するフルゴネット、あるいはアントワネット、という名もそうかもしれません。これらの接尾語は、小さい、を意味しているのです。したがって、ジュリア とジュリエッタなら、ジュリエッタの方が排気量は小さいことがわかります。

 全くの蛇足ですが。マクドナルドやマッカートニーにみられるマックという接頭語。こち らは子供を意味していて、たとえばマクドナルドなら、ドナルドの子供、が原意のようです 。

(初出カー・マガジン503号/連載第51回)

この資料に残念なことがひとつあります。ケースに入れられたカードには編集者がノンブルと呼ぶページ番号がうたれていて、そのノンブルを頼りにカードを揃えてみると、少なくと も12枚ほど足りないようなのです。こうなると、足りない12枚が気になって仕方ありません。伊藤忠オートで何らかの目的に使用されたと思しき12枚。きっと重要な内容が記されていたに違いない、と妄想が広がります。この時期のアルファ・ロメオ、こうした資料も実に丁寧な仕事ぶり。カード一枚一枚の鑑賞に堪える出来映えに、あらためて、紙資料でなければ味わえない贅沢を感じます。アルファ・ロメオにはカレンダーをはじめ創立記念に刊行された書籍など、すばらしいものが多く存在して います。

●内容:ケース205mm×350mm 絵カード 200mm×345mm 26枚(欠品あり)

一見何気ないセダンが実は速い。水戸黄門的魅力です。いまだにこちらでとりあげていない速い箱には、NSU 1200ttsやマルチバルブエンジンの祖たるトライアンフのドロマイト、BMWなら1800Ti あたり、そしてやや大きくなりますが、ランチア・テーマ8.32、メルセデス300SEL 6.3や450SEL 6.9などがあります。それらについても、いずれ紹介していきたいと考えています。

プロフィール●板谷熊太郎
幼いころからのクルマ好き、実車よりもカタログや書籍などの紙モノに魅かれる変わり者。姉妹誌モデル・カーズにも『自動車博物記』を連載中。