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偉大な“ブリキ小屋”の歩みCITROËN 2CV CHRONICLE

シトロエン、そしてフランスを代表する大衆車といえる2CV。優れた大衆車の全てがそうであるように、派生車種や限定モデル。またオリジナルボディを架装した"働くクルマ"も多数存在する。ここでは、2CVのプロトタイプであるTPVから、メカニカル・コンポーネンツを受け継ぐマルチパーパス・ヴィークルのメアリなど、多様な2CV一族をピックアップして紹介する。

TEXT / 中本健二 PHOTO / Citoroen Communication

偉大な“ブリキ小屋”の歩み

シトロエン、そしてフランスを代表する大衆車といえる2CVは、35年に当時の副社長であったピエール・ブーランジェの指揮の下で計画がスタートした。

“ふたりの大人と50kgのジャガイモを載せて60km/hのスピードが出せて、100kmあたり5リッターの燃費をマークし、悪路でもかごに入れた 卵が割れないこと……”といった有名な目標をクリアした試作車第1号が誕生したのは’37年。さらに2年後には、量産を見越したプロトタイ『TPV』が250台生産されているが、第二次世界大戦の影響を受けて生産モデルがデビューしたのは終戦後、10年以上も後のことであった。

48年10月に開催されたパリ・サロンで、ようやく日の目を見た2CVではあったが、会場での評価と言えば、”ブリキ小屋”や”缶詰”など決して好意的なモノではなかった。しかし、安価な価格と優れた走行性能、そして快適な乗り心地など、ブーランジェが掲げた高い目標を達成した2CVは多くの人に受け入れられ、40年以上にわたって生産されるのはご存知の通り。

優れた大衆車の全てがそうであるように、派生車種や限定モデル。またオリジナルボディを架装した”働くクルマ”も多数存在する。ここでは、2CVのプロトタイプであるTPVから、メカニカル・コンポーネンツを受け継ぐマルチパーパス・ヴィークルのメアリなど、多様な2CV一族をピックアップして紹介したい。

1939 TPV(Proto type)

35年の計画スタートから4年後の39年に250台が生産されたプロトタイプはToute Petite Voiture(very small car)の頭文字を取 ってTPVと名付けられた。375ccの水冷フラットツインを搭載し、生産モデルとは異なる水冷方式やトーションバーを持つ独立懸架サスペンションを採用。戦局が悪化したことを受け、その存在を秘匿するため1台を残して全てスクラップにされたと言われていたが、その後数台が発掘されている。

1949 2CV A

生産モデルでは、サスペンションは前後のコイルスプリングをサイドシル下に水平に置く関連懸架方式を採用し、エンジンも水冷から空冷フラットツインに変更された。375ccから9HPを発生し、65km/hの最高速を達成している。

1959 2CV AZ

54年に登場したAZは、エンジン排気量が425ccに拡大されトップスピードは70km/hに達した。遠心クラッチ仕様が用意されたこともトピックだ。フロントグリルのダブル・シェブロンを囲む輪がなくなり、リア・クウォーターにウインカーが追加されるなど、外観も変更されている。

1966 2CV AZAM

オーバーライダー付きのバンパー や、センターキャップが付いた ホ イール、前後調整が可能なシートなど豪華装備を持つAZAM。66年モデルからは斜め後方の視界を確保するために、リアクウォーターウインドーを備えたシックスライトとなる。

1980 2CV 6 CLUB

75年にデビューしたクラブのアイコンと言えるのが角型になった ヘッドライトで、88年にモデルライフを終えるまでそのデザインは 不変。安全性を確保するため大型化されたリアバンパーなど時代に即したアップデートが施されている。

1980 2CV 6 SPECIAL

安全基準に適合するために行われたアップデートは不評だったようで、その声に応える形で76年に登場したのがスペシャル。丸型のヘッドランプや小型のリアバンパー、ベンチシートの採用などクラシカルなスタイルを持つ。

1981&82 2CV CHARLESTON

ワインレッド×ブラック、イエロー×ブラックなどのカラーコーディネイトが目を引き、モケットシートなどの専用装備が与えられたチャールストンがデビューしたのは80年のこと。

当初は限定モデルであったが、 人気の高さを受け翌年からはカタログモデルとなった。

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