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新たなアルファ像を模索した意欲作ALFAROMEO ALFETTA GT 1.8

トランスアクスルやド・ディオン・アクスルなど新しいメカニズムを取り入れ、走行性能を飛躍的に高めたが、ジュリアやジュリエッタの陰に隠れて、陽の目を見る機会の少ないアルフェッタ。デビューから40年以上が経過し、希少性を増すアルフェッタのディーラー車はいかが?

TEXT / 中本健二 PHOTO / 前田恵介
SPECIAL THANKS / デルオート(http://delauto.jp/)

新たなアルファ像を模索した意欲作

上のメインカットを見て、初期モノだ! とちょっと熱量が上がった人にこそ進めたいのが、ここで紹介するアルフェッタGTだ。トランスアクスルレイアウトやド・ディオン・アクスル方式など、語る所はてんこ盛りのアルフェッタだが、この個体で一番言いたいのはコンディションの良さ。両ドアやトランクリッドの下端にサビは見られず、また滑らかで美しいボディラインには軽く感動を覚えるほどだ。ジュリエッタやジュリア・シリーズの様な人気モデルであれば、レストアされた良好な個体に出会う確率は高いが、アルフェッタで、しかもディーラー車はそうそうない。

アルフェッタには4ドアのベルリーナと、2ドア・ハッチバックのGTが用意されていたが、GTは初代ジュリアと同じくジウジアーロがデザインを手がけた。ベルリーナよりもホイールベースは短縮されて2400mmとなり、よりクイックなハンドリングを楽しむことが出来る。そんなスポーツ性能を視覚でも満たしてくれるのが、初期モデルの特長でドライバー前方に備わるヴェリア製レブカウンターの存在だ。6000r.p.m.から始まるレッドゾーンをめがけ、高らかに歌うアルファツインカムの咆哮を聞きながら、シフトを操りクルマを操る快感に溺れたい。その領域に足を踏み入れば、ストローク量の大きな独特なシフトフィールもかけがえのない魅力として”病みつき”になるはずだ。 ド級のスペックを持つエンジンではなく、見慣れた1.8リッター直4のアルファツインカム。そして奇抜なスーパーカー然としたスタイリングでもないが、そのメカニズムの多くはSZ(ES30)に通じる。技術力の高さで裏打ちされた走行性能で、アルファの進むべき道を示したアルフェッタGTは、一度は乗るべきモデルとして推したい。そんな思いを持ちつつ、これほどコンディションの良い個体は、ファナティックの下で大事に残してもらいたい。なんてことを勝手に考えてしまう実に悩ましい1台だ。

ベルリーナとは異なりGTのデザインはジウジアーロが手掛けた。この時代のクルマらしくグラスエリアは広大で解放感抜群だ。生産から40年を経た個体とは思えないほど、コンディションは良くまたオリジナル度が高いディーラー車であることも注目したい。アルフェッタを購入する際にまず注意したいボディの腐食は見られず、”一見の価値あり”と言いたくなるほど良好なコンディション。セダンよりもホイールベースが短縮されているため、軽快なハンドリングも堪能したい。取材車は1977年式アルフェッタGT。取材時は250万円で販売中だった。

エンジンはジュリア・シリーズに搭載されていたものと同じ、1779ccの4気筒ツインカム。トランスアクスル方式を採用し、フライホイールやギアボックス、ファイナル・ディファレンシャルギアなどは、軽合金ケースに収められリアのアンダーフロアに固定されている。トランスミッションは5速M/Tだ。

レブカウンターが独立してドライバー前方に設定されるのは初期モデルの特長で、後年はオーソドックスな一体型となる。ダッシュのコンディションも良好で、助手席前方には吊り下げ式のクーラーユニットが備わる。

シートは前席後席とも破れ、擦れなども見られずクッション性も健在。

インボードディスクブレーキやド・ディオン・アクスル方式など新しく採用され、凝ったメカニズムもアルフェッタの魅力。もちろん、整備されているためその点も大きな魅力だ。

ラゲッジスペースの容量は十分で、フロア下にフルサイズのスペアタイヤが用意されている。