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レア中のレア!
フォード・ピューマで始める趣味車生活
FORD RACING PUMA

正規インポーターは残念ながら撤退してしまったが、魅力的なモデルをリリースしているフォード。ここでは、中古車サイトの"その他"コーナーを日夜チェックしている方にこそお勧めしたいレアなフォードを紹介する。

TEXT / 中本健二 PHOTO / 山本佳吾
SPECIAL THANKS / ケークラフトサービス(http://k-craft-service.jp/

レア中のレア!
フォード・ピューマで始める趣味車生活

コンパクトクーペのピューマをベースに、アストンマーティンなどでお馴染みのティックフォードによってマッシブな外装が与えられたレーシング・ピューマ。500 台の限定生産でボディ色はインペリアルブルーのみだった。

国内での遭遇率はないに等しいフォード・ピューマ。そのピューマの中でも、さらにレアなモデルがここで紹介するレーシング・ピューマだ。

フォード・レーシング・ピューマは、1999年のジュネーブ・ショーで発表されたST160 の好評を受けて、市販バージョンが登場している。その生産台数は500台のみで、しかも全てイギリス向けとあって、イベント等へ出かけても見かける機会はほぼない。

ボリューム豊かなボディは、ベースモデル比でトレッドはフロント70mm、リア90mmも拡大されている。実車を見ればそのコンパクト&ワイドに驚かされるはずだ。架装を手掛けたのは、歴代アストンマーティンやアルヴィスなどでお馴染みのティック・フォードだ。

レーシング・ピューマに搭載されるエンジンは、1.7リッター直列4気筒DOHCのゼーテックSEをベースにライトチューンが行われ、最高出力は155psを発揮する。エンジンルームで目を引くのが大型のサージタンクで、シリアルナンバーが刻印され、さらに”PUMA”の文字が鋳込まれた非常に凝ったものだ。過度なチューニングは施されていないため、低速域から高回転まで扱いやすく、走り出しでは気を遣わずともエンストすることもない。トランスミッションはオーソドックスなHパターンで、曖昧さはなく扱いやすさが好印象だった。

同じく好印象だったのがブレーキシステムで、フロントには高価なアルコン製の4ピストンキャリパーを備える。ちなみにリアはベース車がドラム式のところディスクへと変更されている。そもそも車重は1t少々と軽量のため、オーバースペックともいえるが、スポーツモデルらしい嬉しい装備だ。

インテリアに目を向けると、ボディ色のインペリアルブルーと同じ色合いのアルカンターラを用いたスパルコ製のバケットシートが目を引く。ショルダー部分など擦れやすい所にはレザーが用いられるため、コンディションは良好だ。これはリアシートにも当てはまり、使用感はないに等しいほど。

現車が履くホイールはノンオリジナルだが、純正のスピードライン製ホイールもしっかりストックされている。その他、ワンオフの車高調やマフラーを装備するがオリジナル度は高い。それだけに、モディファイする素材として最適とは言いづらいが、ラリー仕様も実にそそられる。オリジナルを存分に堪能した後は、元に戻せる範囲でオリジナルの1台に仕立てるのも大いにありだろう。

この個体は、鈑金のスペシャルショップ『ケークラフトサービス』のデモカー的な存在で、ボディコンディションは写真でもお分かりの様に非常に良く、インペリアルブルーも艶やかだ。さらに、オドメーターの表示は2万2000マイル+αと走行距離も少ない。蘊蓄たっぷりのレアなフォード車で、趣味車生活を始める。なんとも贅沢な選択だ。

シリアルナンバー入りのサージタンクが目を引くエンジンルーム。

1.7リッターのゼーテックSEをベースに、インマニやエキマニのライトチューンが行われ、最高出力は155psを発揮する。トランスミッションは5速M/T。

ブラックとブルーを基調としたインテリア。

シートバックにアルカンターを用いたスパルコ製のバケットシートは純正でコンディションは良好だ。

開口部はあまり広くないが、深さがあるため意外なほど収容力は高い。

現状装着されているホイールはノンオリジナルだが、純正ホイールもストックされている。全高はベースのピューマとほぼ同じながら、全幅はフロント70mm、リア90mmも拡大されているため非常にマッシブな佇まいとなる。

本記事カメラマンがスペインのラリー取材中に見つけた個体。ラリー仕様のレーシング・ピューマに仕立てるのも大いにありだ。