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TSMに現れた
イタリアン・ヤングタイマー2台を紹介!
FIAT UNO TURBO &
ALFA ROMEO GTV6

2019年6月の高雄サンデーミーティング「ヤングタイマー特集」に訪れたクルマたちから、特に魅力的なイタリア車をセレクト。かつてはメジャーな人気車だったのが、今ではディープな存在となってしまった珠玉の2台をご紹介しよう。

TEXT / 武田公実 PHOTO / タナカヒデヒロ
SPECIAL THANKS / 高雄サンデーミーティング事務局(http://takaosundaymeeting.cocolog-nifty.com

TSMに現れた
イタリアンヤングタイマー2台を紹介!

1989 FIAT UNO TURBO i.e.

10年をともにした、
愛すべきウーノ・ターボi.e.

毎年6月の「高雄サンデーミーティング(TSM)」と言えば、ティーポとコラボしてヤングタイマーがテーマ。2019年6月のTSMで遭遇したヤングタイマー・イタリアンの中から、特に「ディープな」モデルをセレクト。オーナーたちの想いとともにご紹介したい。

まずは、ホットハッチ全盛の1980年代にイタリアから送り込まれた精鋭「フィアット・ウーノ・ターボie」。1983年に登場したコンパクトカーの傑作「ウーノ」に、1985年から追加設定された高性能版で、エンジンは従来のウーノ最上級版「70S」用1.3リッター直4に、日本のIHI社製ターボを装着。70Sの五割増しに相当する105psを得た。また1989年には、デザインに手を加えられるとともに、1.4リッター/115psに進化する。

パワーユニットやシャシーの開発は、この時代フィアット/ランチアのモータースポーツ部門を担っていたアバルトが担当するとともに、当時スクーデリア・フェラーリのエースだったミケーレ・アルボレートがテストドライバーとして参画。ジャンニ・アニエッリ会長の号令のもと、フィアット・グループ総がかりの贅沢な体制で創られたホットハッチなのだ。

今回ご紹介するウーノ・ターボは、1.3リッターエンジンと、ジウジアーロのオリジナルスタイルが今なお高い評価を得ている「フェイズ1」モデル。オーナーの西川嘉晃さんは、愛車とほぼ同年代にあたる34歳(取材時)。しかも既に10年も所有しているというので、購入時にはまだ24歳だったことになる。さらに西川さんは、弱冠20歳のころから、いずれはもっと旧いイタリア車/フランス車を乗りこなすための「練習台」として、アルファ・ロメオ145QVを愛用していた経歴もあるとのこと。「若者のクルマ離れ」などと常套句のごとく語られている現代においては、まさしく貴重な若きエンスージアストの一人と言えるだろう。

アルファ145を充分に楽しんだ後に入れたウーノ・ターボについては、この時代ならではのコンパクトで軽量な車体と、ターボエンジンがもたらすキビキビとした走りに惹かれているとの由。また「できるだけ自分自身でメンテナンスも行いたい」という西川さんにとっては、ヤングタイマー世代のシンプルなメカニズムも魅力的とのことなのである。

ちなみに10年前、いよいよ145から念願のステップアップ(?)を図ろうとした際には、ランチア・テーマなども対抗候補に挙がっていたとの由。そこで西川さんに、これから欲しいクルマは? と尋ねてみたところ、「う~ん、今のところは他に欲しくなるようなクルマがどうしても浮かばないですね(笑)」とのご返答。

現在では家族のアシとして、こちらも驚きの1台、ルノー・カングー・ビボップまで愛用するという西川さん。将来有望な若きエンスーをここまで魅了するクルマが、ウーノ・ターボという隠れた名作であることに、すっかり納得させられてしまったのだ。

OWNER/西川嘉晃さん

まだ34歳の若さながらイタ・フラ車歴14年という、もはやベテランの域にあるエンスージアスト。自らの愛車のメンテナンスも施す、ホンモノの愛好家と言えよう。

現代の眼で見ると、とても端正でシンプルに映るスタイル。巨匠ジウジアーロの真骨頂と言えるだろう。

ハッチゲート上部に控えめなスポイラーが一体に成型されているのが特徴的だ。

純正のディッシュ型アロイホイールはボロボロになってしまったため、暫定的にこちらの8スポーク型を装着。
控えめなチンスポイラーや補助灯など、この時代のホットハッチらしいディテールが魅力的。
今なお現役のFIREエンジンに、IHI製ターボを装着して105psを発生。845kgの車重を生かし、走りは軽快だ。
シートやシフトノブがレーシーなものとされているのに対して、ステアリングのみはウッドに換装される内装には、西川さん独特のこだわりを感じる。
赤いレターと指針が、同時代のフェラーリを思わせる計器盤。
グラスルーフを装備するのも、この時代らしい特徴のひとつ。
運転席のみは本格的バケットに換装してある。
ハッチゲートの内側には実用的なラゲッジスペースが設けられる。

SPECIFICATION
1989 FIAT UNO TURBO i.e.
全長×全幅×全高:3644×1650×1370mm
ホイールベース:2362mm
トレッド(F/R):1346/1309mm
車両重量:845kg
エンジン型式:直列4気筒SOHCターボ
総排気量:1301cc

最高出力:105ps/5750r.p.m.
最大トルク:14.5kg-m/3200r.p.m.
サスペンション(F/R):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤ(F&R):175/60HR13

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