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アメリカ最新ヴァナゴン事情を巡る旅VW VANAGON

数多くのヴァナゴンを手掛けている大阪の専門ショップ『GAKUYA』が2018年6月、スタッフ一同でアメリカへ旅をしてきた。アメリカの大地をヴァナゴンで走りたい! という思いと、現地の最新事情をリサーチするのが目的だ。

TEXT / 竹内耕太 PHOTO / GAKUYA
SPECIAL THANKS / GAKUYA(http://www.e-gakuya.com/

アメリカ最新ヴァナゴン事情を巡る旅

フォルクスワーゲン・タイプ2シリーズの中で、レイトバス(T2)の後を継いで1979年に登場したT3=ヴァナゴンも、そろそろ世間ではヤングタイマーと呼ばれる時代。エアコンとオートマが付いて気軽に使い倒せて、しかも旧き良き時代の雰囲気を楽しめるVWとして、国内でもファンが増えてきている。

そんな中、年間500台以上のヴァナゴンをメンテナンスしている専門ショップ『GAKUYA』の代表、木下さんには、考えていることがあった。

「今まで自分もオリジナル派で、ノーレストア、ノーオーバーホールのヴァナゴンに16年乗り続けていますし、しっかりメンテしていれば故障することは滅多にありません。たまにトラブルがあっても、楽しんでしまう人が多いです。一方で、新たにファン層が広がり、愛らしい姿でガンガン使いたいという方も増えてきました。そこでヴァナゴンを未来へ残していくための選択肢を増やすという意味で、欧米ではポピュラーな手法、スバル製水冷水平対向4気筒エンジンへのスワップを導入し、これまでGAKUYAが培ってきたノウハウと掛け算していこうと思います」

「ドアウィンドウを全開にして片腕を窓枠に乗せ、自然の匂いを体いっぱいに吸い込みながら走る。時折道路沿いの建物に反響するドロドロというエンジン音がたまらない。この気持ちよさはヴァナゴンならではです」と木下さん。

そこでGAKUYAではアメリカのヴァナゴン最新事情をリサーチすべく研修旅行を行ったのだが、もう一つのテーマは、「ヴァナゴンでアメリカの大地を疾走してみたい!」という、趣味人としての純粋な欲求だ。

まずはシアトルにある、全米でもかなり大きな部類のヴァナゴンショップ『PEACEVAN』を訪問。アメリカには数多くのヴァナゴンショップが店を構えているが、個人売買が主流のため、ほとんどのお店はメンテナンスショップだ。ここはメンテの他にレンタカー業務も行っていて、GAKUYA一行は2台のヴァナゴン・ウェストファリア製キャンパーをレンタル。

近隣のヴァナゴンショップを巡ったり、緑豊かな公園でまったりしながら、大自然の中でのドライブを満喫。「途中でマシントラブルも発生しましたが、それもまた旅の思い出ですね」と木下さんは笑って語った。全米でヴァナゴンはまだ10万台いると言われるが、シアトル近辺でもそこそこ見かけたそうだ。

コロラド州では、テンションの高いヒッピーが経営していたレンタルショップ『Rocky Mountain Campervans』からヴァナゴンをレンタルして、さらに旅は続いた。

「旅の最後にロサンゼルスへ観光に行き、ここでは普通のアメ車をレンタルしたんです。よく走ってくれるんですが、これじゃない。やっぱりヴァナゴンの方が広いし楽しいし、最高だと本気で思いました」と木下さん。ヴァナゴン専門ショップであるGAKUYAのこれからの提案に注目していきたい。

シアトルでレンタルしたヴァナゴン・ウェストファリアは、フルキャンパーの「エルワ」とウィークエンダーの「ハマハマ」の2台。両方ともオリンピック半島にある川の名前なのだそうだ。6人で2台に分乗して移動した。
シアトルにある全米でも有数の規模のヴァナゴンショップ『PEACE VAN』。空冷のレイトバス(T2)からT4ヴァナゴンまでのメンテやレンタルを行うほか、コンバージョンキットも作っていて、総面積ではサッカーコートより大きい。ヴァナゴンのレンタルを通じてシアトルの大自然を楽しませてくれる、素敵なショップだった。
『NORTH WESTY』は国境を越えてカナダからもヴァナゴン乗りが集まるお店。ヴァナゴンシンクロが電動モーターのEV仕様にスワップ中だった! カナダのお客からのオーダーで、セカンドフロアにはテスラ製バッテリーモジュールが24個もびっしり置かれていた。エコも大事だけれど、実用性や楽しさと両立させるには、バッテリーがもっと小型化するのに期待するほかない。

コロラドの『Rocky Mountain Westy』は、レンタルした『Rocky Mountain Campervans』とは別のお店。スバル・コンバートのキットを作っていて、カリフォルニアの『VANCAFE』を2018年初めに引き継いでいる。

街中で遭遇したティントップのシンクロ。オーナーはヴィーガンの女性で、ラックの足を強固に作っていたり、独自のこだわり満載だった。インスタグラムは#ALOHAWASABI。

T4で全世界を旅しているというドイツ人のご夫婦と遭遇。かれこれ5年以上も旅をしていて、T4もこれで3、4台目だとか。アルゼンチンからカナダへ向かう途中とのこと。

『Rocky Mountain Westy』の社長、マイクの家を訪問すると、広大な敷地の中に部品取り車がゴロゴロ。スワップのベースとなるスバル車も大量に。聞けば17時にはショップを閉めて、皆アフターファイブを楽しんでいるのだとか。
コロラド州、デンバー南部にある『Sewfine』は、空冷VW全般とヴァナゴンの内装を手掛けるショップ。何度かコンタクトを取ったことがあり、オーナーの女性がウェルカムに社内ツアーをしてくれた。作業場の奥の右側には大量のプラスチック製パネルが吊るしてあった。今まで扱ってきた全モデルの型で、会社の大事な財産なのだそうだ。ドアパネルの木型も見せてもらえた。内装屋さんの工房を見学できるのは、かなり貴重な機会。

広い敷地の中で、キャンプファイアーを満喫。ゆる~く楽しめるヴァナゴンでのキャンプは最高!