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EVENT REPORT

ヤングタイマーなラリーカーが
雪上を全力疾走!
YOUNGTIMERS on ICE

WRCの最新マシンが走るコースを、なつかしの名ラリーカーが走り抜ける。しかもマシンの劣化を厭わないほどの全力で……そんなヤングタイマー好き泣かせのラリーがあると聞き、スウェーデンに観に行ってきた!

TEXT / 遠藤イヅル PHOTO / 山本佳吾

WRCと併催で毎年開催されているのが、かつての名車が雪上で競い合う「ラリー・スウェーデン・ヒストリック」だ。特徴は最新WRカーが走るのと同じSSを使用することで、SSの数こそ少ないものの2日間かけて行う「本気の競技」になっていること。実際、各SSで指定されている観戦ポイントでマシンを待っていると、野太いサウンドを響かせて眼前をかなりの速度で突っ走っていく、本気の走りを見せてくれるのだ。

スウェーデンのイベントのため参加ドライバーはほとんどが北欧出身、クルマも、240系を中心としたFRボルボが48台のエントリー中1/3以上を占めるが、そのボルボも迫力あるドリフトでコーナーを抜けていくのが印象的。ラリーカーとしてはマスが大きいので、通過時の“圧”がすごいのだ。北欧車以外ではドイツ車が多く、中にはポルシェ911、BMW M3、VWビートル(タイプ1)、アウディ・クワトロなど、1〜2台のみのエントリーながら目立つクルマも。さらにハチロクレビン、初代カルタスなど日本のマニアックラリーカーまで登場し、観戦を大いに楽しませてくれる。

WRCのマシンが走った後にヒストリック部門が出走するが、ギャラリーはWRCの後もコース脇で待ち続ける。みんな懐かしいマシンたちも見に来ているのだ。WRカーよりヒストリックマシンに熱狂するファンの姿も幾人か見受けられたほど。

音、排気ガスなどの五感に訴える“体感”と迫力。直に見るヒストリックカーのラリーは懐かしさよりもむしろ新鮮なイメージさえした。 ヤングタイマー世代が多く参戦することで見応えたっぷりなこのイベント。来年はどんな車種がエントリーするか、今から楽しみだ。

PORSCHE

ポルシェ911はかつてラリーの常連だった。ヒストリックラリーでもその強さを発揮……とはならず低順位に。アマチュアラリーなのでドライバーの力量差が出るのが面白い。

BMW

ヤングタイマー時代の最高峰スポーツモデルの一つ、初代BMW M3。豪快なドリフトを魅せてくれた。ノルウェー人ドライバーがドライブして最終順位は48台中14位。

VW

VW ビートル(タイプ1)も、チューンされた空冷フラット4の乾いたサウンドを響かせて走り抜けていく。思った以上に速くSS2では13位まで上がるも、最終的には未完走。残念。

OPEL

参戦台数7台を誇るドイツ最大勢力

スウェーデンのイベントゆえ、ボルボ、サーブの北欧勢以外は、街中でも多く姿を見かけるドイツ車の参加が目立つ。その中でも、オペルの台数は7台で最多。内訳はFRのアスコナが4台、FFのカデットGSI 16 V が3 台。アスコナのうち1台は、グループ4/グループBホモロゲーションモデル「400」だった。グループB移行前の1982年、FR車でメイクス2位、ドライバーズ優勝を成し遂げた名車である。カデットは全体的にFRが多い中でのFFで、安定した走りを披露。最終リザルトでも3位に。ちなみに、オペル以上にメーカー及び車種で参加が多かったのは、英国/欧州フォードのエスコートRS MkⅠ/Ⅱ。

アスコナ400。2.4ℓのDOHC16バルブエンジンはラリー仕様で240psを誇った。全体的に安定して速く、最終順位で4位を獲得。

5代目カデット(オペルではカデットEと呼ぶ)のスポーツモデルGSI 16Vは3台がエントリー。

オペルのワークスカラーが懐か嬉しいカデットは最終的に3位でフィニッシュし、戦闘力の高さをアピール。

シンプルなカラーリングが逆に珍しいアスコナB。最下位ながらも完走を果たした。

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