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自動車型録美術館

アルピーヌA110ALPINE A110

古今東西の自動車カタログをご紹介します。

TEXT / 板谷熊太郎

ロータス・エランと
ライトウェイトスポーツの
双璧をなすA110です

連載の初回にロータス・エランを選んだ時から、できるだけ早くアルピーヌA110もとりあげたいと考えていました。

■ライトウェイトスポーツ

初代ロータス・エランとアルピーヌA110は、ライトウェイトスポーツの双璧だと思っています。これらのライトウェイトスポーツには、欧州らしい馬術競技の趣が感じられます。馬を駆って興じるフォクストロットや、単馬を乗りこなして臨む障害競技など、欧州における馬との長い歴史がなければ生まれなかったジャンル、それがライトウェイトスポーツなのかもしれません。欧州のライトウェイトスポーツに、どこか貴族的な雰囲気が感じられるのは、そのような背景からではないでしょうか。

■アルピーヌのカタログ

エランに少しだけ遅れて登場したA110ですが、骨格となるシャシに樹脂製のボディを被せるその構造は、初代エランに実によく似ています。

しかしながら、ことカタログとなると話は少し異なってきます。エランをはじめ、ロータスのカタログには素気ないものが多いのですが、アルピーヌのカタログは、ロータスと較べると立派なのです。種類も多く、歴史を詳述したもの、A106とA110やA110とA310のように新旧が揃って紹介されているもの、などなど。なかには厚くてしっかりした紙質が選ばれているものもあります。この手のクルマは軽ければ軽いほどありがたいのですが、カタログは、ずっしりしているとうれしくなります。

(初出カー・マガジン456号/連載第4回)

ここでは3種類のカタログを紹介しています。ドイツ語のカタログはA110モデル末期のものでA310が併記されているのが特徴です。次ページのカタログは、カタログとしては珍しい厚紙に印刷されています。実はその厚紙、同時期のルノー・R8ゴルディニのカタログにも使用されているのです。まるで両者の関係を暗示しているかのようです。アルピーヌ関係のカタログは多彩なので、これからも折々にご紹介したいと思っています。

サイズ(縦×横):230×310mm。全4ページ 

210×297mm。四つ折り(写真07-11) 22×163mm。全8ページ 

1600Sの茶色いスペックシート サイズ(縦×横):230×309mm。ペラ1枚もの。

プロフィール●板谷熊太郎
幼いころからのクルマ好き、実車よりもカタログや書籍などの紙モノに魅かれる変わり者。姉妹誌モデル・カーズにも『自動車博物記』を連載中。