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時代に合わせた個性が光る!TWINGO 3世代乗り比べ

デビュー時からかわいらしいデザインとRRという駆動方式が話題となり、人気を博した3代目トゥインゴ。そこで先代、先々代と過去2代と乗り比べ、最新トゥインゴのルーツを探ってみることにした。

TEXT / まるも亜希子 PHOTO / 内藤敬仁
SPECIAL THANKS / シミズ企画(http://www.shimizuplanning.jp/:初代)、 袖ヶ浦フォレストレースウェイ(二代目)、ルノー・ジャポン(http://www.renault.jp/:三代目)

時代に合わせた個性が光る!

色褪せない思い出のひとつに、初代トゥインゴが初めて編集部にやってきた日のことがある。空色のボディに、雲の柄のシート。みんな早く乗りたくて、仕事を放っぽりだしてフル乗車で走りに行ってしまったのだった。私がかつてティーポ編集部に在籍していた、1996年頃の話だ。そして、2009年にフランスのルノースポールの工場を取材した時に、そこの責任者が愛車にしていたのが、ものすごくクールにチューニングされた2代目トゥインゴ。乗せてもらうと明らかに足周りは強化されていて、街中をゴーカートみたいに走った楽しさが忘れられない。

トゥインゴがこの世に誕生してからは、すでに24年。初代にも2代目にも、トゥインゴにはたくさんのワクワクをもらってきた。街中で見かけ、どんな人が乗っているのかと気になって覗くと、やっぱりみんな楽しそうなのも印象的だった。そんなトゥインゴが今年、ついに3代目となって再び日本に上陸した。新しいボディ、新しいパワートレーン、新しいワクワク!? ここはひとつ、3世代揃った光景を見たいじゃないか。と思ったらさっそく実行してしまう、ティーポらしさも24年前と何にも変わっていない。最高にキュートな光景を目の前にして、のっけから心の“懐かしスイッチ”をグイグイ押されつつ、まずは最新の3代目からチェック開始だ。

TWINGO 3rd

ひと目見た瞬間に、パッと頭にパリの街並が広がるようなこのデザインは、初代トゥインゴや往年の名車サンクから、インスピレーションを多く得ていると聞く。だから、新しいけど新しすぎない。新世代ルノーのデザインアイデンティティであるブラックグリルや、中央に大きく置かれたエンブレムのロサンジュ、そしてリアゲートは大きな一枚ガラス仕立てを用いるなど、モダンなエッセンスがありながら、リアフェンダーが張り出したフォルムや、フロントのウインカーからリアへと流れるショルダーラインといった、伝統を受け継ぐものたちが自然とそれに調和している。

乗り込むと、インテリアもやや初代に近いオモチャっぽい雰囲気。でも現代のクルマらしい高めのヒップポイントで、室内空間が2代目より23㎝広がったこともあり、視界が広く頭上スペースがゆったりと感じる。3代目にして初めて、5ドアとなって乗降性がアップしたリアシートは、フロントと比べるとややタイトながら、大人が十分にくつろげるスペースは確保。ただ、初代、2代目ともに特徴的だった前後スライド機能は廃止された。というのも3代目は、小回り性能やキビキビした走り、石畳の道での快適性など、パリの人々のシビアな要求を満たすべく、エンジンを荷室下に置いたRRレイアウトを採用した。エンジンがいなくなったおかげで前輪は切れ角が49度と大きくなり、最小回転半径は4.3mという小ささを実現した。また前後重量配分を50:50に限りなく近くしたりと、いろんな面で理想的なコンパクトカーに変身している。

そんな3代目トゥインゴに搭載された0.9L 直3ターボエンジンは、始動すると思いのほか静かなアイドリング。それを操るのは、初代に設定されていたものとは全く違う2ペダルMTの6速EDCだ。右足に少し力を込めると、モリモリとトルクが涌き出るような、それでいて定規でスーッと線を引くようなスムーズさもある、とても魅力的な加速フィール。フロントがほのかに軽く感じる身のこなしで、まるで弾むように街中を駆け抜ける。下り坂のカーブなんて、ほとんどジェットコースター感覚だ。しかも驚くのは、これがデフォルトでECOモードになっていること。オフにすると、もっとパワフルな一面が引き出せる。近ごろはターボといっても“お上品”な乗り味が多い中、トゥインゴはヤンチャというより天真爛漫。走り出してわずか数分で、ニンマリと笑っている自分に気づいたのだった。

ドコを見ても感じるトゥインゴらしさ

エンジンが後ろに回ったおかげでキャビン以降の前後が短いボディフォルム。5ドアなのに先代3ドアから全長が80mm短くなっている。

同クラスでは抜群の広さを誇る室内。カラーコーディネイトされたシートは、インテリアとして全体に統一感のあるデザインでまとめられている。

視界の優れたコクピット周り、スポーティな形状のステアリング、独特なデザインのメーターなど、随所にトゥインゴらしさが溢れている。

ドアの内張りまでカラーコーディネイト、デザインされているのはさすが。

リアドアも同様。中央右の水色の部分は、ドアの開閉時に掴む取っ手。

メーターは半円形状の指針式で、その中にデジタルで各情報を表示する。

センターコンソールで一番目を引くのは、上部のスマートフォンクレイドル(オプション)。下に向かってオーディオ、空調となる。その下にあるのは取外し可能な小物入れ。

デザインへのコダワリにルノーらしさが光る

ラゲッジ下のスペースに収まる0.9リッター 3気筒ターボユニット。組み合わされる6速EDCとの相性も良い。

1枚目/通常の荷室スペース。 2枚目/リアの背もたれを垂直に立てることができる。 3枚目/50:50の分割可倒式。 4枚目/フロントシートを前に折り畳むと最長2200mmの長尺物を積載可能。

リアハッチのデザインと張り出したリアショルダーのラインは、ルノー5ターボから受け継いだディテール。

専用で用意されたカーペットにはカワイらしいトゥインゴの姿が収まる。

ドアノブは先代と変わってオーソドックスなデザインに。

コンパクトカーとは思えない抑揚のあるサイドライン。

サイドミラーの下半分をブラック・アウトすることで統一感のあるデザインとなっている。

上級グレードのインテンスでは、アルミホイールが標準装備となる。

即完売のローンチスペシャル
新型トゥインゴのローンチエディションとして用意された、5MTの5S(サンクエス、169万円)、スポーティな出で立ちのパックスポール(199万円)は即日完売の人気ぶり。登場直のトゥインゴの注目度が高いことを知らしめた。

Specifications
RENAULT TWINGO(3rd)
全高×全幅×全長:3620×1650×1545mm
ホイールベース:2490mm
車両重量:1010kg
エンジン:直列3気筒DOHC+ターボ
総排気量:897cc

最高出力:90ps/5500r.p.m.
最大トルク:13.8kg-m/2500r.p.m.
サスペンション(F//R):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(F/R):Vディスク/ドラム
タイヤサイズ(F/R):165-65R15/185-60R15

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