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一生付き合えるクラシック・ボルボはいかが?VOLVO PV444

XC40が日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019に選出されるなど、近年国内での注目度が増しているボルボだが、ヒストリックカー界においてはマニアックな存在となっている。運転しやすく、さらに維持もしやすいクラシック・ボルボはいかが?

TEXT / 高桑秀典 PHOTO / 内藤敬仁
SPECIAL THANKS / オートモービルアシスト・ブレス(https://www.blesscar.jp/

一生付き合えるクラシック・ボルボはいかが?

真冬は雪と寒さで過酷な環境となるスウェーデンで、万が一クルマが立往生するようなことがあれば命にかかわる。そのためボルボでは自社製品の整備用パーツを大々的にストックし、顧客が常に愛車を完調状態で維持できるように努めているという。これは過去に生産されたモデルも例外ではなく、ここで取り上げる60年以上前に生産されたボルボPV444用のパーツも難なく揃うそうなのだ。腐りやすい部分に限られるが、ボディパネルすら出てくるらしい。ボルボ、恐るべしなのだ。

もちろん、欠品パーツもあるだろうが、リプロダクトされた部品も多く、社外品まで使えばフルレストアすることができるだろう。1台のクラシックカーに一生乗り続けたい自動車趣味人にとって、PV444は希望の星といえるかもしれない。

一生乗れるという話を伺ってから、PV444のことが妙に気になりはじめ、いろいろ調べてみたところ、ボルボ初のモノコックボディ採用車であるPV444が発表されたのは、なんと第二次世界大戦がまだ終わっていない1944年のこと。おそらくボルボは“平和で明るい時代が到来したら、このようなクルマをリリースする”というメッセージを戦争で疲弊した人々に伝えたかったのであろう。

なお、ストックホルムで開かれた大規模なPV444展示会の反響は非常に大きく、当初8000台を生産する予定だったにもかかわらず、結局PV444がPV544に発展するまでに20万台近くが生産されたそうだ。

1958年に登場したPV544がPV444の改良版であったことからも分かるように、PV444の完成度の高さはまさに折り紙付きだ。56年式の現車を買ったスウェーデン車フリークも、豊富なパーツを有意義に活用し、オリジナル状態をいつまでもキープしてほしい。それが、このクルマとの正しい付き合い方だ。本気で一生乗っていただきたい。

見かけによらず俊敏だったPV444を好むユーザーが多かったこともあり、アマゾンの名で親しまれたボルボ120シリーズが56年に登場した後もPV444の生産は継続され、PV544に発展した。

クラシカルなインテリアはオリジナル。ステアリングホイールは軽々操作できる。直列4気筒エンジンの排気量は1414ccで、3速M/Tが組み合わされる。ブルーのバイザーは当時の純正オプション品。トランクルームは広く、オシャレなブランケットも付属していた。

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耐久性の高さとハンドリングのよさをアドバンテージとしていたPV444/PV544は、ラリーをはじめとするモータースポーツシーンでも活躍した(写真はPV544)。