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フォルクスワーゲンで深まる家族の絆VW TYPE3 NOTCHBACK & TYPE3 VARIANT

アメリカ西海岸では今でもクラシック・フォルクスワーゲンを愛好する人が多く、DIYでレストアしたりカスタムしたりして楽しむカルチャーが根づいている。家族ぐるみでVWをエンジョイしている例をご紹介しよう。

TEXT / 石原 淳 PHOTO / 竹内耕太
SPECIAL THANKS / PAYTON FAMILY

フォルクスワーゲンで深まる家族の絆

フォルクスワーゲン・タイプ3は1961年に発売開始されてから1973年の生産終了までわずか12年と、タイプ1(ビートル)やタイプ2(バス)と比べると空冷VWの中では生産台数は少ないモデルだ。しかし後発ゆえのモダンなプロファイルと機能性の高さは大きな魅力であり、根強いファンもまた多い。2018年6月にカリフォルニアで開催された全米最大級のVWミーティング「El Prado Show & Shine」のイベント会場で出会った一家も、その好例といえる。

カリフォルニア州アナハイムに住むペイトン一家は、ご主人をはじめ、奥様、そして息子さんまでVWタイプ3を愛車とする、まさにタイプ3ファミリーだ。奥様のジュリーさんは、ご主人に影響を受け、この真っ赤な1963年型ノッチバックでドラッグレースに出場するなど、タイプ3にのめり込んでいる。

この綺麗なノッチバックはご主人のダンさんがサポートしながら、1年かけてレストアを実施している。ボディカラーは、2011年から2015年までのポルシェ911カレラに採用されたインディアンレッドでオールペン。ルーフはブラックパールを採用し2トーンに塗り分け。このペイント作業はご主人がサンタアナのガレージで実施している。

エンジンはCBパフォーマンス製カウンターウェイトクランクシャフトやカムシャフトなど、レースを想定した強化パーツを組み込み、排気量は1915ccへとボアアップ。ディテールにもFLAT4やISP Westなどのアフターパーツを使い、当時のオリジナルの状態を尊重しながらカスタマイズ。このクルマでアーウィンデールや、フォンタナのドラッグストリップへ出走して、1/4マイル(約400m)の最高タイムは17秒46をマークしている。

一方、息子のダニーさんがタイプ3を選んだのは、やはり両親がタイプ3を所有していたことが大きい。彼が幼いころ出かけた記憶は、すべてタイプ3のリアシート。そのことが彼のクルマの選択肢に大きく影響しているのは間違いないだろう。

2017年、彼にとって2台目のVWとなる1967年型タイプ3バリアントを手に入れ、オリジナルボディカラーを残しつつも、屋根はグリーンパールでペイントし、1776ccにチューンされたエンジンを積んだばかりで、今回のイベントへのドライブは試運転も兼ねているのだった。このクルマのヒストリーをこの1年間で学んでいる最中とのことだが、細かなアクセサリーパーツのチョイスには、親譲りのセンスが窺われる。

ご主人のダン・ペイトンさんもタイプ3ばかりを3台所有している。このイベントでは大きなキャンピングカーをドライブして、奥様、そして息子のドライブをサポートしているが、奥様がドライブするクルマの助手席をナビゲートしたり、息子のメンテナンスをサポートするなど、家族のコミュニケーションはクルマの話でもちきりな様子。カリフォルニアでVWが廃れない大きな理由を垣間見たのだった。奥様のジュリーは、このタイプ3を、製造されたドイツに持ち込んでドライブしたいという野望を抱いているそうだ。

1963 VW TYPE3 NOTCHBACK

華麗なルックスパーツのトレンドを盛り込む

VWタイプ3ノッチバックは2ドアセダンの端整なスタイルが魅力のモデル。ポルシェの991型カレラに使われていた鮮やかなインディアンレッドでペイントしている。

フロントフードの中は、ノッチバック用のカーペットを敷き詰めクリーンな状態。ヘッドライトはHella製。

FLAT4製リアウィンドウブラインドをセットするなど、アクセサリー充実。オーバーライダーもFLAT4製。

ボディに合わせて、各パーツもポルシェ・インディアンレッドにペイント。1915ccのエンジンは油温対策済み。

EMPI製ステアリングやBERGシフターはISP Westより入手。フラワーべースには生花が用意されていた。

ビニールレザーによって張り替えられたシート。レースのため5点式シートベルトも装着が可能となっている。

オーナーである奥様のジュリー・ペイトンさんは2011年からタイプ3でドラッグレースに出場し、ベストタイムは17”46。

1967 VW TYPE3 VARIANT

オリジナルの雰囲気を尊重してカスタムペイント

ステーションワゴン型のタイプ3バリアントは実用性が高く、日本でもデイリーユースやアウトドアシーンで人気が高いモデルだ。

L620サバンナベージュのボディに、オリジナルのグリーンでルーフをペイント。この塗り分けもご主人がガレージで行った。

友人のピンストライパーに依頼して、フロントのオーナメントにデザインを施してもらったボンネットフード。

配線まで引き直しているフロントフード内。フロントは3インチナロードし、タイプ1の足まわりを移植した。

バリアントのリアカーゴスペースは、使いやすさを優先してフラットにしてカーペットを敷き詰めた。

組んだばかりの1776ccエンジンを搭載して、試運転を兼ねてイベントに参加。トラブルなく帰宅する予定とのことだった。

ドライブのしやすさを優先して、GENE BERG製シフターに変更。ファクトリー出荷時のような状態にレストア。