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自動車型録美術館

コルチナ・ロータスCORTINA LOTUS(1962-66 Mk.1/1966-70 Mk.2)

古今東西の自動車カタログをご紹介します。

TEXT / 板谷熊太郎

速い箱、「羊の皮を纏った狼」の魅力が
充分に伝わってきます

エラン1500に続き、今回もロータスを選んでしまいました。

■カレーライスかライスカレーか

コルチナ・ロータスとロータス・コルチナ、どちらが正しいのか、というたのしい論議が仲間内で繰り広げられたことがあります。この手の議論を収拾するには、権威による見解を確認するのが正攻法。たしかカタログがあったはずと探し出してみると、メーカーによる記載は一種類しかありません。これで無事、不毛の議論に終止符が打たれました。

■小さな謎解き

話題を変えます。プリンス自動車がS5型のスカイラインGTを開発するにあたり、最も参考にしたのがコルチナ・ロータスだったのは有名な話です。実は、カタログからそのことをうかがい知ることができるのです。この場合のカタログとは、初代GT-R、すなわちPGC10のカタログのこと。

まずはコルチナ・ロータスのカタログ表紙。英国のナショナルレーシングカラーである緑で3本のラインが入っています。英語表記に倣って、ラインの向きは横。一方のPGC10のカタログですが、日本をあらわす白地に赤のラインがやはり3本あしらわれています。こちらのラインは日本語表記の特徴である縦方向。 どうです、このように制作者の意図を妄想しながらカタログをながめるのも、たのしいものではありませんか。

(初出カー・マガジン454号/連載第2回)

わたしはかなり長い間、コルチナ・ロータスに対して大きな誤解をしていた。コルチナ・ロータスでまず思い浮かぶ外観は、このMk.1。ところが内装となると、印象的なのはMk.2のダッシュ上にある4連メータ。わたしはMk.1のエクステリアにMk.2の4連メータのインテリアを勝手に組み合わせた、想像の産物でしかないものを、ずっとコルチナ・ロータスだと思いこんでいた。これらのカタログを入手したのは長じてからだったので、メータまわりの様子に驚き、長年の無知を恥じたのが、今も忘れられない。カタログのサイズは209×275mm、全8ページ。

S5スカイラインとの対比でいうならば、Mk.1のダッシュボードは、S5スカイラインで100台が限定生産された初代GTのメータまわりに通じるものを感じる。すなわち、初代GTの乗用車然とした棒状スピードメータが思い出されるのである。PGC10のカタログは、わたしが最初に入手したカタログ。何度も目を通したので、表紙もボロボロだが、それだけ愛着も深い。ナショナルカラーの3本線をあしらったカタログは、他にフェラーリ250LMがある。そちらもいずれご紹介したい。カタログのサイズは横長の297×209mmで、4ページにディテールの画像が並んだ折り込み1ページという作り。

プロフィール●板谷熊太郎
幼いころからのクルマ好き、実車よりもカタログや書籍などの紙モノに魅かれる変わり者。姉妹誌モデル・カーズにも『自動車博物記』を連載中。