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家族みんなでハイドロ・シトロエンCITROËN GS CLUB BREAK

ハイドロ、ボビンメーター、ブレーク、マニュアル、空冷4発……。個体の特長を上げるほど、期待が広がるシトロエンGSをここでは取り上げる。トラブル対策も一巡した今、乗り始める絶好のチャンスだ。

TEXT / 森口将之 PHOTO / 前田恵介
SPECIAL THANKS / モダンサプライ(http://garage.modern-supply.com/

家族みんなでハイドロ・シトロエン

ハイドロニューマティックはベルリーヌよりブレークのほうがメリットを発揮できると言われてきた。たしかに荷重によらず車高を一定に保つという設計は人も荷物もたくさん積む車体に最適だし、センターコンソールのレバーでその車高を任意に変えられるという技はキャンプ場などで重宝しそうだ。

なのに正規輸入のシトロエンのワゴンは、僕が知る限りCXの3列シート7人乗りファミリアールが最初で、GSはベルリーヌだけだった。そのため我が国でブレークを目にする機会は稀だけれど、GSは1~1.3リッターエンジンを積んだ大衆車であり、商用を含めたワゴンボディの設定はむしろ当然だろう。

小柄ながら流麗なファストバックスタイルのベルリーヌと比べると、垂直に近いリアゲートを持つブレークは一般的なフォルムかもしれない。しかしリアゲートはルーフ後端まで開き、リアウインドウもそこまで回り込ませるなど、他のワゴンとはやっぱりひと味違う。

しかもフロアが低い。これはベルリーヌも同じだったが、垂直面だけ開く小さなトランクリッドはやや使いにくかった。大きく上まで開くリアゲートこそ、このパッケージングを存分に活かせそうな気がする。

空冷フラット4を操り、ハイドロの海に浸るという愉悦

GSが積む空冷水平対向4気筒は、高温多湿な我が国の夏が苦手だった。だが生産開始から40年以上が経過したことに加え、多くのヒストリックカー同様インターネットの発達で、さまざまな対処方法(?)が確立されつつある。むしろ現在のほうが、ともに暮らしやすい環境と言えるのではないだろうか。

当時の1.2リッターとしてはかなり大柄なので、エンジンを相応に回しての走りが求められるけれど、空冷フラット4の響きを耳で、ボビンタイプのスピードメーターの動きを目で楽しみ、ハイドロの揺らぎに身を任せながらのドライビングはGSだけの世界。ブレークならではの車体の包容力もあるから、多彩なライフスタイルが描けそうだ。

初期モノの特長として挙げられるボビンメーターを備えたインストゥルメントパネル。オドメーターの表示は僅か3万7000kmだ。

フロントオーバーハングに搭載される空冷水平対向4気筒ユニットは、補器類が最小で済むため非常にコンパクトだ。

ブレークのためラゲッジ容量は十分だが、リアシートを倒せばご覧の通り。荷室とフラットになる点も見逃せない。