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島根から全国に遠征する“自走野郎”1965 VOLKSWAGEN TYPE1

クルマ趣味の楽しみの一つとして、イベントへの参加がある。全国各地で大小さまざまなイベントが行われていて、それを通じて友達の輪がどんどん広がっていく。その楽しさにすっかり魅了されてしまったのが島根県の「自走野郎にっしー」さんだ。

TEXT / 竹内耕太 PHOTO / 佐藤亮太

島根から全国に遠征する“自走野郎”

「自走野郎」。最近、日本のフォルクスワーゲン・オーナーの間で、親しみとリスペクトを込めてそう呼ばれているのが、島根県在住の「にっしー」さん。遠くからでもすぐ分かる鮮やかなガルフカラーをまとった1965年型タイプ1(ビートル)をドライブして、九州から関東、時には東北まで、各地のVWイベントに当たり前のように姿を現す。今や「ロングディスタンス賞」荒らしと言うべき存在になっているVWガイだ。

ガルフ・ビートルはあくまでもストリート仕様なのだが、そのカラーリングに相応しく岡山のサーキットへ来てもらって撮影を敢行。そして「どうしてこんなに距離感覚が壊れてしまったのか?」聞いてみた。

にっしーさんのVW道は、21歳の時に親戚に譲ってもらったオレンジ色の65年型タイプ1から始まった。これは2011年に事故で廃車となってしまい、次なるVWを探していたところ、仲間から埼玉のVWショップ「SILVER REST」に在庫していた同じ65年型を紹介してもらって購入することに。当初はノーマル仕様でボディカラーも純正のL595フォンタナグレーだったそうだ。

2013年にボディを綺麗に塗り替えたいと思い、広島のVWチーム「SAFETY SECOND」のつながりで山口の「オートペインターオオハシ」へオールペイントを依頼。カラーの選択はかなり悩んだそうだが、元々、モータースポーツ全般が好きだったにっしーさんは、VW→ポルシェ→ガルフという連想で、このカラーリングに決めたのだった。

それまでは空冷VWのイベントといえば兵庫県で開催されていた「BUG IN MIKI」くらいまでしか行ったことがなかったそうだが、2013年春、ペイントが完了した直後の高いテンションで「せっかくだから」と東京のカーショー「Street Car Nationals」へ12時間かけて自走参加。さらに翌年には仙台ハイランドで行われたドラッグレース「VW Drag In 6th」に自走でエントリーし、ロングドライブでのイベント参加は、どんどんエスカレートしていったのである。

その背景には、SNSが普及したことで、全国のVW仲間とつながりやすくなったことが挙げられるだろう。老若男女を問わないVW乗りたちがネットでにっしーさんのガルフ・ビートルを見知っていて、初めての土地に行っても、暖かく迎えてくれて交流できるのだ。

さらに、各地のイベントでVWのパーツや情報、アイディアを仕入れることができ、少しずつ自分のクルマのモディファイも進んでいく。にっしーさんのガルフ号は、様々なモータースポーツの要素を自分流に取り込みつつ、ロングドライブを問題なくこなせるバランスをキープしているのが面白い。何より、イジる楽しさがどんどん伝わってくる。

「次の目標は北海道のイベントに参加すること。その先は世界進出ですね! そして出来ればVW乗りの彼女がほしいです(笑)」と語るにっしーさん。イベント会場で見かけたら、気軽に話しかけてみることをオススメする。

OWNER/自走野郎にっしー

空冷フォルクスワーゲンに乗り始めて10数年。自分で整備してクルマの調子が良くなるのも楽しいし、全国のVW仲間に会うのも楽しいと語る「自走野郎にっしー」さん。最近はYouTubeでVWの楽しさを伝える活動をしている。https://www.youtube.com/channel/UCtH_yT2FgV99GvST74juNcw

1965 VOLKSWAGEN TYPE1

ガルフカラーのビートルを
トコトン乗り倒す

神奈川のクルマ磨き・コーティング専門店「And1 Detail」でポリッシュ&コーティングを施工してもらい、ガルフカラーのペイントをクリーンにキープしている。「And1 Detail」を営む佐々木さんも空冷VW乗りであり、全てはイベントを通じて知り合ったVWの輪の賜物なのだ。

イエローのヘッドライトはアクリル製平面レンズ&LEDバルブ。その周囲はカーボン調に。

2年前に静岡のVWイベント「Tea BREAK」で入手したという、大阪「Jeffrey’s」のカーボン製サイドステップを装着。「SCHNEIDER WEISSE」はドイツのビール銘柄から拝借したこの65年型のショーネームで、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)風の雰囲気。

リアのエンジンリッドの隙間にも隠れたお洒落が。

エキゾーストは岡山のVWショップ「BLAST OFF」のオリジナルマフラーをチョイス。

フロントはドロップスピンドルでローダウン。ショックはフロントがKONI、リアがビルシュタイン。

ホイールはフロントが3.5J、リアが5.75Jのセンターライン・コンボを装着している。

エンジンは広島の友人の吉本さんと一緒に組んだ1775ccで、WEBER 40IDFのツインキャブにMSDイグニッションを組み合わせる。ロングドライブは快適になったが、音が大きくなり、職場への通勤に使うのは自粛しているそうだ。

ステアリングとシフターはSCAT製を装着。PIVOTのタコメーターとVDOの油温計も追加している。なおクーラーは装着していない。

運転席はフルバケットシートとし、ロングドライブの疲労を軽減。シート背面やベルトも水色でコーディネートしている。

ドアパネルやドアハンドルなどはメタリックでスポーティに。

TOPICS

自走野郎、神出鬼没セレクション

2014年8月、仙台ハイランド・ジャパンドラッグレースウェイが閉業する直前に開催された「VW Drag In 6th」へ島根から自走でエントリー。片道1100km以上の道のりだった。

2014年11月に東京・お台場で開催された「Street VWs Jamboree」にも当然のようにエントリー。

こちらは2015年5月に大磯で開催された「Flash Bugs Meeting」にて。スタイルが少しずつ変わっている点にも注目を。

2016年11月に辻堂海浜公園で開催された「Flash Bugs Meeting」秋の部にも参加。島根ナンバーを隠せば関東在住だと思われそうなイベント出席率の高さだ。

2017年4月に伊賀で開催の「Low Life Final」。島根から伊賀は、もはや近所なのだとか。

2018年5月の大磯での「フラバグ」にも自走で参加し、またもや「ロングディスタンス」アワードを持ち帰ったのだった。