第二期黄金時代を彩ったV6アルピーヌ

2020.06.22 ルノー(RENAULT) フランス(FRANCE) アルピーヌ(ALPINE) A110 A310 A610ターボ ディエップ V6
新型アルピーヌA110の登場で、再びそのブランドが注目されることとなったアルピーヌ。そこで、引き合いに出されるのは旧A110ばかり。当然といえば当然なのだけれど、アルピーヌには第二期黄金時代もあった。それが、A310から始まるV6時代だ。
TEXT:森口将之 PHOTO:内藤敬仁
SPECIAL THANKS:Japan Vehicle Promotion of Science(http://www.jvpa-net.jp

2018年に日本に上陸した新型『アルピーヌA110』は、スポーツカーとしての優れたパッケージングによって、多くの人々にアルピーヌというブランドを認知させた。しかし、それによってアルピーヌ=A110という図式が確立されることを危惧している自分がいたりする。

アルピーヌが設立されたのは1955年。そこから『A106』、『A108』を経て生まれたクラシックA110が生産を終了したのは1977年だった。一方1971年に新世代アルピーヌとして『A310』が生まれてから、『GTA(V6GT/V6ターボ)』、『A610ターボ』という流れは1995年に終止符が打たれている。

A106からA110まではボディバリエーションが豊富だったが、2シーターのホイールベースが2100mmでルノーの直列4気筒OHVエンジンというところは共通していた。対するA310〜A610ターボは、2+2クーペのフォルムは似ており、A310の初期を除けばエンジンがV型6気筒であったことも一致している。

ではどちらの世代が長く現役を務めたのか。年数を計算すると、A106〜A110は22年、A310〜A610ターボは24年で、後者が上回っている。もっと光を当てるべきじゃないだろうか。そう思っていたところ、V6搭載車4台を揃って取材するという幸運に立ち会うことができた。

ALPINE A310 V6

リアもフロント同様に絞り込み、鋭角的なスタイルに。リア・ウイングはフォーミュラパッケージを移植したもの。
先代となるA110のシンプルなデザインと比較すると、かなりモダンな雰囲気へと仕立てられ、さらに質感も向上させGTの色を強めた。
まるで人型のようなユニークな形状のシート。見た目からは想像出来ない良好な座り心地。
リアシートは背もたれも立ちタイトなので、ラゲッジスペースと割り切った方が良さそう。
PRV製SOHCエンジンは、2つのソレックス35、シングルのソレックス34を組み合わせる。
13インチと小径のホイールは、A110からの流れを汲む3穴となる。

SPECIFICATION
ALPINE A310 V6
全長×全幅×全高:4180×1640×1150mm
ホイールベース:2270mm
トレッド(F/R):1400/1430mm
車両重量:980kg

エンジン形式:V型6気筒SOHC
総排気量:2664cc
最高出力:150ps/6000r.p.m.
最大トルク:20.7kg-m/3500r.p.m.
サスペンション(F&R):ダブルウィッシュボーン
タイヤ(F/R):185/70VR13/205/70VR13

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